2013-11-21

ネパールからインドへ!安全な陸路国境越えルート

ネパールからインドへの陸路での国境越え。
バラナシまで行くとして、当初はいくつか考えているルートがあった。

1.ポカラ→(バス)→スノウリ→(バス)→バラナシ
しかしこのルートは調べれば調べるほど怖い話ばかり。
国境はすぐに越えられても、そこからバラナシへのバスでのぼったくり被害(しかも万単位で取られていたり)、反論するとマッチョなボディガードが来て殴られたとか、恐ろしい体験談たち。
実際各地で会った人に話を聞いてみても、本当に騙されたり脅された人たちがいた。絶対使いたくないルートだ。

2.ポカラ→(バス)→スノウリ→(バス)→ゴーダクプル→(電車)→バラナシ
最近は結構こうやってバラナシまで抜ける人の記事が多かった。
ゴーダクプルからネパールに入って来た人がちょうどポカラの宿にいたが、観光地ではないためまともな宿がなく、超絶汚くネズミが出たという話を聞いて一気に行く気がなくなった。
それに今考えるとインドの電車の予約の大変さと、混んでいてすぐには指定席が取れないかもしれない可能性を考えるとやめてよかった。自由席は混みすぎていて正直乗れたものではない。

3.ポカラ→(バス)→ルンビニ→(ツーリストバス)→バラナシ
ネパールのルンビニからバラナシ直通のツーリストバスに乗り、国境越えも問題なくいったという記事もあった。
これもありかなと思ったが、私のネパールビザの滞在可能日数がもう残っていなくてルンビニまで行くとなると、1泊余計にしなくてはいけないため却下。

日本人宿サンタナでスタッフの方や周りのインド事情に詳しい人に相談した。
スノウリ以外に道がないと思っていたから、バラナシにこだわっていたけど、インドに入れればよいし、北の方にいくつもりだったため最終的に以下のルートで行くことに。

4.ポカラ→(バス)→マヘンドラナガル→(バス)→ハリドワール
ネパールの西のインドとの国境の町マヘンドラナガルへ行き、そこで国境を越える。そこから一番近い大きめの町であるハリドワールへ行く。
調べてみるとマイナールートだけど体験談はいくつかあって、怖い話はなかった。宿の人も自然が多くてのどかな場所だよと言っていたのでそれに決めた。

そしてさっそくマヘンドラナガル行きのバスチケットを買いに行く。
ポカラのハランチョークから出ているプリティビチョーク行きのバスに乗り、バスが大通りを左に曲がったところで降りる。そこがバスパークの近く。片道18ルピー(約18円 ※1ネパールルピー=1円)。

曲がる前の大通りに戻り、まっすぐ進むとバスのチケット売りが沢山集まっていて、マヘンドラナガル行きを聞くと教えてくれるはず。商店の間の檻のようなところで売っていた。
マヘンドラナガル行きは1日1本で1,320ルピー(約1,320円)。座席指定制だった。

出発予定日にストがあり翌日に出発が延期になるというハプニングもありつつ、やっとインドへ向けて出発。
ストがあった日、本当に町が静かで驚いた。ストのせいなのかネットも通じなくなっていた。トレッキングでお世話になった旅行会社のゴパールさんが色々電話して確認してくれたりと本当に助かった。

ストがあってバスは運休になっていたけど、翌日にチケットをカウンターで見せるだけで特別な手続きはいらず、普通に乗れた。バスはこんな感じ。

席と席の間は狭い。リクライニングはできる。扇風機みたいなの付いているように見えるけど実際は動かないので走行中は窓全開。もちろんトイレは付いていない。大きな荷物は屋根に乗せる。雨降ってなくてよかった。

昼頃出発。バスが走っているのを見ていると道はそこまでぼこぼこじゃない。ちゃんとアスファルト舗装されているが、おそらくバスがボロすぎて、道路のちょっとの凹凸でものすごく揺れるのだ。
休憩が3回あって、そのうち1回は夕飯が食べられる店があるところに寄った(ちゃんとまともな価格だった)。
周りに屋台もあったが一緒に乗っていた乗客達がお腹を壊すからやめなさいと言ってきた。なんか現地の人に言われるとうけた。

暑さと、窓全開による砂埃、運転手が永遠にならし続けるクラクション、交代なしで走り続けることへの不安、途中警察の車内チェックが数回あったり、色々あったけど20時間走り続けてマヘンドラナガルに無事到着。本当に疲れた…。
荷物代として50ルピー(約50円)無駄に払わされたが、乗務員がいい人だったので許す。

着いたらすぐに国境までのリキシャが集まってきた。
多分相場は150ルピー(約150円)。国境まで40分こぐから歩いて行くのは難しいと思う。
私たちは寄って来たリキシャの中から100ルピー(約100円)を提示して来た人を選ぶ。インドもお金の単位はルピーだが、1ルピー=1.5円だから、100ルピーがネパールルピーなのかを何度も確認した。

しかし…国境に着いたとたんに100インドルピーだと言い出す。
ネパールルピーかどうか確認した時に何度も「I see」って言っていたので「わかった」という意味だと思っていたけど「Indian C(の意味はよくわからず)」という意味でインドルピーだと言ってくる。
全く意味不明なのでイミグレの小屋の前で揉めていたら、小屋から審査官が出て来て追い払ってくれた。素晴らしいタイミング。元々言っていた100ネパールルピーは払ったけど。

本当に小さなイミグレ。横に畑とかあって、ここに住んでると思う。
私のネパールビザはすでに切れていた。1日だけなら見逃してもらえるという話も聞いていたが、ストがあったから2日オーバーステイしていた。
オーバーステイは1日3ドル(約300円 ※1ドル=100円)の罰金を支払う。手続きもあっさり、特に注意も怒られもしなかった。
イミグレの人いい人だったなー。トイレも貸してくれたし。

そこから先は道沿いに20分くらい歩く。

すぐにリキシャや怪しいやつが寄ってくると覚悟していたが、誰も…こない…むしろ暑くて思ったより遠いからリキシャに乗りたい気持ちすらあったのに。

そしてインドのイミグレ。これもまた小さい。インドの国境はバンバサという町になる。
ビザは事前に日本で取得していたため(自力で取る!インドビザ)、入国カードに記載して終了。待っている人もいないし、あっさりすぎる。

そこからまた道沿いに歩いて15分くらいするとリキシャがいるところがある。

ここでもまた客引き集まってくるかな?と思っていたら全く…こない…。そもそも数台しかいないし、結局自らリキシャに声をかけて乗った。町のバス停まで100ルピー(約150円 ※1インドルピー=1.5円)。
これも歩ける距離じゃないのでリキシャに乗った方がよい。

バス停というかバスが通る場所という感じで、商店が並んでいる場所だった。そこでチケットを買うのではなく、バスの中で購入する。
両替ができる店もあるし、水や食べ物を売っていて、そこで休む事もできる。実際ハリドワール行きのバスは頻繁にないため、バンバサで泊まってから朝出発するのをお勧めされた。

とにかくインドというだけで疑心暗鬼になっていたため、早く目的地に着きたい気持ちだった。
昼の12時頃バスが来て乗り込む。早めに乗ったので一番前の席を確保できた。完全なローカルバスだから、席は堅いし、もちろんエアコンはなし、また窓全開で埃まみれ。
前にしか大きな荷物を置くところがないため、早めに乗って、荷物が目につくところに座ったほうがいいと思われる。盗難がある雰囲気じゃなかったけど常に念のため。
荷物代の請求もなし、運賃も他の乗客と同じで297ルピー(約445円)。あれ、インド意外と普通だな。

そしてまたボロいバスで、揺れながら、クラクションの音をずっと聞きながら10時間かけてハリドワール(Haridwar)に到着。
30時間ローカルバスで移動するとか、自分をほめたい。もうおしりが痛すぎたし、体力も限界であった。でも何も無事に到着してよかった。
体力的にはきついけど、本当に安全なルートだと思うから、スノウリで嫌な思いするくらいなら、こっちを選んで本当に正解だったと思った。
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2 件のコメント:

  1. 移動について丁寧に、情報をありがとうございます。今ちょうどポカラでビザが今日までで、インドへの抜け方について検討していたところでした。
    スノウリからのルートでは、オーバーステイの罰金3ドル×日数+ビザの延長代30ドルかかったという情報も別に見たのですが、こちらのルートではオーバーステイの罰金のみであったということでしょうか?
    教えていただければ嬉しいです!

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    返信
    1. コメントありがとうございます。
      はい、このルートでは罰金3ドル×日数だけで済みました。
      私も延長代30ドルかかるという話を聞いてはいたのですが、大丈夫でしたね。2日だしどうにかなるかなと思って、知らないふりをして「あ、すぎてる!どうしよう」という感じを出してみたりしたのですが笑。それが結果として意味があったかはわかりませんが、一応書いておきます。
      さすがに1週間とか長くすぎていたりしたら分かりませんね、それは確信犯的な気もしますし…。

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