2019-09-30

バルセロナとカタルーニャ

マラガ(Malaga)から飛行機でバルセロナ(Barcelona)へ。
バルセロナの空港から町の中心部へは一番安い行き方で国鉄Renfeに乗ることにした。

バルセロナ空港はかなり広くて、Renfeの乗り場はLCC専用のターミナル2に循環バス(無料)に乗って移動する。そこから電車のマーク案内に沿って行けば駅には簡単に着くがちょっと遠い。
切符を買おうと並んでいたら、見知らぬカップルから話しかけられて、どうやらチケットが余っているからくれるというのでそのままもらった。チケットの仕組みもいまいちわかっていなかったのと、突然で驚いたからまともにお礼を言えたかどうかも怪しい。

そのチケットはマドリッド同様、複数人で1枚を使えて、10回Renfeや地下鉄など公共交通機関に乗れるというチケットだった。一人片道4ユーロ(約532円 ※1ユーロ=133円)はかかるので大変ありがたく、もっとちゃんとお礼を言えばよかったと思った。

ホテルに荷物を置いてすぐにサグラダファミリアを観に行った。内部の見学は別日に予約していたから、外観だけ。
サクラダファミリア

そして一番の目当てはサグラダファミリアの近くのシーフード料理屋だった。
La Paradeta Sagrada Familia (地図
La Paradeta Sagrada Familia
このお店はシーフードを量り売りして、指定の料理に仕上げて出してくれる。
言葉がわからなくても注文可能だ。指差しで目の前に並ぶ魚介類をさすと、「ソテー?フライ?」などその魚介をどう料理するか(つまりどう料理できるか)というのを聞いてくれる。量も人数に合わせて適当にしてくれるから、特に心配はいらない。そしてこれがどの料理もかなり美味しくて、ここも滞在中に2回行ってしまった。
La paradeta Sagrada Familia food

バルセロナに来たのは2回目だったが、思ったより街並みを覚えていなかった。海辺の町だけどその時はイギリスの海辺に住んでいたからわざわざ見にはいかなかったから、今回は海まで行ってみた。
バルセロナの海辺
マラガほど気温的な暖かさはないのだが、まだまだ海にはたくさん人がいた。

バルセロナの海辺2

この頃のバルセロナはちょうどカタルーニャ独立に関する選挙が行われた直後で、まだ少しバルセロナ市庁舎前で抗議をする人たちはいたが、少し落ち着いた後だったように思った。
カタルーニャ独立抗議

バルセロナ市庁舎前

スペインはもともと17の自治州に分かれていて、その中でバルセロナが所在しているエリア一帯をカタルーニャ州と呼ぶ。
そもそもカタルーニャは987年に君主国として生まれ、主権を持って独自の文化・言語・歴史を持っている。その後スペインが統一された際に、カタルーニャ地方に対する自治権が奪われたが、その後の歴史でも自治権を持ったり、スペインそのものの政治によってまた奪われたりと、独自の文化を尊重されない時期も長くあった。

その後近代では、特に抑圧されていたフランシスコ・フランコ政権が終わり、全ての州が独自の議会と政府を持ち、独自の政策を展開できるようになったのだ。
問題が顕著に現れるようになったのは2010年頃で、観光資源の多いバルセロナがあるカタルーニャ州は中央政府に納める税金は多額になっているにも関わらず、政府からの還元が少ないということ、それに加えてスペイン中央政府がカタルーニャを軽視する発言をしたことが発端となり、これまでずっと独立に関する運動は行われて来ていた。

ちょうど訪れた2017年。10月に独立の是非を問う住民投票が行われ、投票率が4割(中央政府の妨害により選挙に行けなかった人が約15%いた)、その中で賛成が9割という結果だったが、投票率の低さから住民の意思を反映してないとして、中央政府から違憲とされてしまった。
しかしカタルーニャ自治州の首相プッチダモン率いる州議会は独立宣言をし、それを中央政府から違法とされ自治州の政治家たちが逮捕・更迭されたのだ。かなりニュースなどで報道されていた時期だ。そして中央政府による、カタルーニャ地方への自治権の停止(今は解除されている)があったちょうど後くらいにバルセロナに行った。

町中には独立を支持する人たちによるベランダへのカタルーニャの旗の掲揚。Siと書いてある旗を掲げたり。Siというのはスペイン語でYesの意味で、独立に賛成だということを表している。
カタルーニャの旗
ちなみに現在(2019年)まさに当時の政治家や活動家の裁判が行われているところ。独立運動自体は特に大きな進展を見せてはいない。

バルセロナにいて思ったのは、独立運動は何か特別なことではなく、そもそもそこに生きている人たちの根底に自分たちはカタルーニャに生きているという気持ちがあるだけな気がした。町のいたるところでカタルーニャ語を見たし、ベランダでの意思表示もかなりの数だった。
カタルーニャ国旗


2019-09-27

美しきアルハンブラ宮殿

マラガ(Malaga)から日帰りでグラナダ(Granada)へ。グラナダにはアルハンブラ宮殿があるから、それだけは見たかったのだ。

アルハンブラ宮殿は現在のスペインやポルトガルを含むイベリア半島がアラブ人(イスラム教)により支配されていた時、最初は8世紀ごろに要塞として一部が建てられた。
その後、キリスト教による攻撃で私が前に行ったコルドバなどが再征服された。13世紀にはイスラム圏による支配はグラナダを中心とするアンダルシア地方のみとなって、グラナダに首都を置いた。そのころにアルハンブラ宮殿は大拡張され今の姿になったという。

スパインはその後イスラム的な文化を払拭して来たが、アルハンブラ宮殿がそのままの姿で残されているということは、その美しさや文化的な価値を認められたからだと言われているらしい。

マラガからグラナダまではバスで約1時間45分。早めに着きたかったから7時発のバスに乗った。チケットは事前にネットで購入して片道11.43ポンド(1,600円 ※1ポンド=140円)、サイトの購入通貨がポンドになっていただけで、ユーロでももちろん購入できる。

グラナダのバスターミナルの前に市バスの停留所があり、市内行きのバスに適当に乗る。多分人の流れについていけば問題ない。1.4ユーロ(約186円 ※1ユーロ=133円)

アルハンブラ宮殿の入場チケットは必ず事前予約しておく必要がある。当日運が良ければ購入できるが、基本的には無理だと考えておいた方がいい。

クレジットカード払い限定だが、公式サイト
https://tickets.alhambra-patronato.es/en/
9月27日の時点で、年末までのスケジュールが発表されていて、10月は売り切れ、11,12月は空いてはいるが、残り数枚という感じだ。
Alhambra Generalというチケットが一通り見れるチケットで、こちらを購入すると「ナルス朝宮殿」という一番の見どころも含めて見ることができる。また、ナルス朝宮殿だけは入場時間が指定されているため、購入時に指定する必要があり、そこの人数制限の関係でチケット自体の入手がむずかしくなっているのだ。

ナルス朝宮殿は見なくていいという場合は、Gardens, Generalife and Alcazabaというチケットを購入すれば他はみれる。ただ、ナルス朝宮殿が一番すごいから、見逃すのは勿体無いと思う。

我々は14時にナルス朝宮殿の見学をするチケットを購入していたので、それまで少し町を散策してから、ナルス朝宮殿以外のアルハンブラ宮殿内を散策することにした。

朝のグラナダ
朝の街はとても静か。

アルハンブラ宮殿までは歩いて行くことにした。ほんとはバスがあるけど、時間があったので。宮殿が要塞だっただけあって、坂道をずっと歩いた。
アルハンブラ宮殿の外
上の方に行くと宮殿っぽさが感じられる。

チケット売り場でネットで購入したチケット番号を見せて、本物のチケットと交換。クレジットカードで支払い済みだが、金額は15.40ユーロ(約2,048円)。アルハンブラ宮殿自体には何時にでも入れるから、そのまま見学開始。

入り口からすぐの「ヘネラリフェ」という宮殿。ここは王が夏を過ごす別荘的なところ。確かに入り口からは近いけど、他の宮殿からはちょっと遠い。
ヘネラリフェ
小さい中庭に水路と植物が綺麗に植えてあって、確かにここで夏を過ごしたらいいだろうなと思う。

建物内部の装飾の一つ一つは全く手抜きのないものだった。これはこの宮殿全体に言えることだ。
ヘネラリフェ2

ヘネラリフェ3

そこからザ・庭園という感じのところを通って、アルハンブラ宮殿のメインの方へ進む。
セカーノ散歩道

暖かい場所だからかヤシの木まであった。
アルハンブラ宮殿の庭園

庭園を抜けると見えてくるこの建物は、元はモスクで今は教会になった建物だ。宮殿自体は残したけど、モスクは残さなかったようだ。
サンタ・マリア・デ・ラ・アルハンブラ教会

そしてその向かいには外観の写真は撮らなかったが、明らかにルネサンス様式の建物がある。そこはカルロス5世宮殿と呼ばれ、グラナダ(アルハンブラ宮殿)がキリスト教の手に渡ってから建てられたものだそうだ。
カルロス5世宮殿
中は円形になっていて、なんとなくイタリアにありそうだなと思った。

続いてアルカサバ。要塞として宮殿の中では一番最初に建てられたところ。
アルカサバ

要塞といっても今は展望台みたいな観光スポットになっちゃってるけど。上から見た町がすごく綺麗だった。なかなかない色合い。
グラナダの街並み

そしていよいよナスル朝宮殿へ。自分が購入した時間の30分後までに入らないといけない。しかしほんと外国あるあるで、どこに並べばいいか、何時の回が並んでいるのか、全く案内がないので、なんとなくその時間に列ができているところに行った。

無事に中に入り、最初はメスアール宮へ。門からして今まで見てきたものと桁違いに繊細な作り。
メスアール宮

政治や裁判が行われていた場所で結構ポップな色使いの壁もあったりする。
メスアールの間

窓の透かしもすごかった。復元されているとはいえ、これが13世紀にあった技術とは思えない。
メスアールの間2

中庭の壁も全部模様が入っていて、確かにこれを見たら、壊そうという気にならないかもしれないと思った。
メスアール中庭

アルハンブラ宮殿といえば一番よく写真に使われるコマレス宮。
コマレス宮

コマレス宮2

コマレス宮3

コマレス宮4

そして王のハーレムだったと言われているライオン宮。ハーレムにライオンを作らせるって男の象徴イメージまんますぎて面白い。
ライオン宮

内部の天井が一番すごかった。
ライオン宮2

ライオン宮3

とにかく「すごい!きれい!」の連続だった。それしか言ってないくらい。
スペインの中でも歴史的に面白い地域だし、美しいものが多くて、かなり楽しめた。

帰りはまたグラナダからマラガに戻って次はバルセロナへ。

マラガ滞在:2017年11月9日〜12日(グラナダ日帰り)

2019-09-26

コスタ・デル・ソル!マラガ

コルドバ(Cordoba)を去りバスで3時間、スペインの海岸沿いにあるマラガ(Malaga)へと移動。バスはまた事前にネットで買って、10.97ユーロ(約1,459円 ※1ユーロ=133円)
この辺りの地中海に面した地域はコスタ・デル・ソルと呼ばれ、日本語に訳すと「太陽の海岸」だそうだ。

コルドバより少しだけ暑さを感じたが、11月の気温は20度くらいなので周りが半袖で過ごしているのが信じられないくらいは肌寒さを感じていた。
町はリゾート地でもあるから、人が多く、町自体が大きいため車も多く、コルドバから来たから少し疲れてしまった。

2日に渡り町歩きをして、時にはフリーツアーに参加したりして町を見学した。静かなところから急に都会の海沿いに出て来た感じの雰囲気とか、MOTHER2というゲームのサマーズの町についた時を彷彿とさせる。

やはり海を見なくてはと、まず最初に海に行った。
マラガの海沿い
リゾート地っぽい!

クルーザーもたくさん停まっていて、ほんと海沿いのお金持ち地区という感じ。
マラガの海沿い2

緑の芝生に緑の鳥がたくさんいてびっくりした。
マラガの鳥

ビーチに行くとまだ普通に泳いでいる人がいた。マラガは1年のうち315日は晴れらしい。海に行くのが当たり前の生活なのかもしれない。
マラガのビーチ

マラガは画家のピカソの生まれた場所でもある。ピカソ美術館の通りには、ピカソが働いていた店が残っているとかガイドの人が言っていたが、いったいどれなのかよくわからなかった。
マラガのピカソ通り
近くに生家もあり、その家の目の前の広場にはピカソ像があった。

町の中心にはエンカルナシオン大聖堂がある。この地域も昔イスラム教が支配していたため、元はメスキータ(モスク)だったのだが、キリスト教支配に変わると大聖堂に建てなおされた。でもまだモスクの一部が残っているらしい。中に入らなかったが、外側もあまりに大きくて写真に収めることができない。
エンカルナシオン大聖堂

メインの通りには11月から始まったらしいイルミネーションが設置されていた。このメインの通りの土地の値段は1平方メートル1850ユーロ(約246,050円)だそうだ。東京の田舎の方と同じくらいだけど、マラガの規模そこまで大きくないから結構驚いた。
マラガのメイン通り

町を上から見たくてアルカサバという砦に行ってみた。入場は2.2ユーロ(約292円)
アルカサバ
町の建物は白か薄い黄色っぽい感じが多かったから、上から見るとかなり反射して見える。海沿いの町という感じがした。

そしてマラガには闘牛場もある。スペインでは闘牛を禁止している地域が多い中、マラガは夏だけ実施しているそうだ。
マラガの街並み

この町もまた人々が陽気で優しくて、町自体ちょっと騒がしさはあるけどその騒がしさが心地よくもあった。

休憩でチュロスを食べたら、男性3人組が山盛りのチュロスをおしゃべりしながら食べてて和んだ。チュロスは1本0.5ユーロ(約66円)という安さ。チョコが1杯1.65ユーロ(約219円)。到底1本のチュロスで使い切れない量なので、このおやつはとってもいい文化と思う。
チュロス屋の男性

チュロス
アタラサナス市場の近くにあるCasa Aranda(地図

マラガではタパスも堪能できた。マラガに行くという人がいたら絶対勧めたい店。El Tapeo de Cervantes(地図
タパスだから量少なめで若干高いなと思ったけど、めちゃくちゃ丁寧に作ってあって、どれも美味しすぎた。特にデザートは、海外でなかなか美味しいものにたどり着けない中、久々にヒットだった。
El Tapeo de Cervantes

スペインに来てから料理の当たりが多くてとても楽しかった。食は本当に大事である。


2019-09-25

コルドバの歴史を知る

コルドバ(Cordoba)の町を散策しながらも、他にも観光名所と呼ばれる場所も色々見て来た。中でもメスキータと呼ばれるモスクは歴史も含めてかなり興味深かった。

メスキータはスペイン語でモスクという意味だが、この建物は今はキリスト教の礼拝しか認められていない。
アラブがこの地域を統治していた時代に作られて、その時はもちろんイスラム教のモスクとして作られたのだが、その後カトリックが統治した際には建物を壊すのではなく、中をキリスト教の教会っぽく改築したのだった。その改築時にもイスラム教っぽい装飾を全て壊すことなく、うまく融合させてしまったという感じで、今となれば世にも珍しい場所のようになっている。

実際、近代になってからはキリスト教とイスラム教の2つの教徒が中で礼拝することができていたらしいが、2000年からキリスト教のみの礼拝となったそうだ。
スペインで法律が変わり、それまで所有権が誰にもなかった教会など公共の建物を登録し財産化することが進められ、その際に教会側が誰も所有権を持っていなかったメスキータ登録をして、自分たちで所有権を持つように変えたことでそうなったそうだ。登録の費用はたった30ユーロ(約3,990円 ※1ユーロ=133円)だったことから、30ユーロで教会を買ったと結構騒動になったそうだ。

また8ユーロ(1,064円)の入場料で年間100万人が入場するが、入場料は全て教会への寄付という扱いのため免税され、さらに建物としての歴史的価値から所有などにかかる税金も免税されているらしく、単に金のなる木を手に入れたと批判されていたりもする。教会側の言い分もまたいろいろあるみたいだが、現地ガイドの人は割と批判的に話していた。

私と友達はいろいろ調べた結果、早朝なら無料で入場できることを知り、朝早くから教会に出かけた。
8時半から9時半は礼拝のために入る人が無料で入場できるということなのだが、礼拝する人よりは観光客が圧倒的に多かった。もちろん人を選ばないので礼拝をしなくても入れる。そしてイスラム教の人も礼拝にも来ていたのを見かけたので、実際はゆるい感じなのだろうか。

朝日がちょうど昇る頃で、まだあまり人がいないメスキータの周辺はとても美しかった。
メスキータ

コルドバの朝

メスキータの外側の見た目はキリスト教教会っぽさは全然ない。モスクという感じだ。
メスキータ外見

扉はアラビックな感じするけど、扉の上に描かれているのはキリストや天使。
メスキータ外見2

写真を綺麗に撮りたいならば、開門の8時半に行くのがいいと思う。9時半までの間に結局結構人が来るため、写真に人が写り込まずに一番綺麗に撮れるのは8時半からの数分だけなのだ。

中に入ると本当に圧巻だった。
メスキータ内部

メスキータ内部2
このアーチ状の装飾が本当にすごい。そしてこれはイスラム教的な装飾なのに、カトリック統治時代に壊されなかったのも驚きだ、こんなに象徴的なのに。

このアーチや曲線を利用した装飾はイスラム教的だが、キリスト像がそれの下にあるというとても不思議な場所だった。
メスキータ内部4

この辺の装飾はキリスト教っぽい。
メスキータ内部3

ちょっとわかりにくいけど、天井の装飾はイスラム教的なのに、窓にはキリスト教教会のステンドグラスだ。
メスキータ内部5

そこまで広い内部ではないのだが、とにかく見るところが多くというか、見ているだけでいろんなことを考えさせるところが多く、本当に行って良かったところの1つだと思う。

メスキータを見学し終わってからすぐに朝10時から始まるコルドバのフリーツアーに参加した。先ほど記載した30ユーロで買われた話はそのガイドの人から教えてもらったのだ。
8時半からメスキータに行って、10時からフリーツアーというのがかなり黄金プランな気がしている。

すでに前日町をある程度見ていたが、やはり知らないところにいろいろ連れて行ってもらえて、説明も豊富だから面白かった。中でもスペインには2箇所にしかないシナゴーク(ユダヤ教の教会)にも行けてとても良かったと思う。
コルドバのシナゴーク

フリーツアーが終わった後はアルカサルというお城の見学をした。ここもイスラムとキリストの融合が見られるお城だ。コルドバの歴史が文化にそのまま反映されているからなんだけども、面白い。

アルカサル
アルカサルの入場は4.5ユーロ(約598円)

ここはキリスト教時代に作られたが、アラブ支配の時代に拡張され、またキリスト教支配に戻ったが壊されることなく使われ、その後は要塞になったり刑務所になったり、いろんな歴史を辿って来た場所らしい。

でももうメスキータほど融合がわかりやすい場所ではなかったのもあって、自分たちの興味は庭園に向いた。
アルカサル庭園
ザ・ヨーロッパの庭園という感じの漫画に出て来そうなところで本当に楽しかった。

お城の中や町中にもみかんの木がたくさんあった。スペインといえばオレンジというイメージがあるから、こんな風に本当にたくさんあるんだ、とちょっと感動。でもこれらは苦いオレンジで、マーマレードにしかならないらしい。
コルドバのオレンジの木

スペインといえばバルだが、過去に一人でスペインに来た時には入りにくくてちゃんとしたところには行けなかった。今回は2人だから、散策中に目星をつけていた店に入った。
おじさんの社交場という感じだったが、とても良い店だった。何よりコスパが良すぎる。
bodega guzman
Bodega Guzman(地図
ハモンセラーノ、アヒージョ、オリーブにお酒を1杯ずつ頼んで12ユーロ(約1,596円)。量はどれも多いし、美味しいし、本当に良い店。

コルドバは本当に思い出に残る場所になった。またスペインに来たら行きたい場所。

コルドバ滞在:2017年11月7日〜9日