2019-04-23

アイスランドまとめ(食べ物・おもしろかったこと)

■食べ物
アイスランドの外食はかなり高かったので、基本的に他国から持ってきたレトルト食品や、スーパーで買ったもので自炊していた。

・スキール(Skyr)
アイスランド特有の乳製品であるスキール。これがめちゃくちゃ美味しかった。
一見ヨーグルトのようだが、食感はヨーグルトよりももう少し固く、クリームチーズを食べている感じに似ていて、ミルクが濃厚な感じ。味の種類が10種類くらいあり、フルーツ系からバニラやチョコなどなかなか幅広い。甘いんだけど、甘すぎる感じじゃなく、そこは味がついたヨーグルトの味付けの感じを想像してもらえると。
スーパーでも商品棚の面積は広く、アイスランドで結構食べられているものであると思う。157isk(約166円 ※100isk=106円)。
美味しすぎて毎日食べていたが、個人的にはブルーベリー味が一番美味しかった。
日本にもそろそろ上陸するらしいという記事があったから、楽しみにしている。

空港にもこんなに大きな広告が出ているくらいの商品である。


・BONUSのディップ
激安スーパーのBONUS(ボーナス)で売っているこのディップシリーズはとても美味しかった。だいたい自炊となると、とはいえ食材もそこそこ高いから、その中でも安いパンを必ず買う。主にパンを食べる時のお供としてかなり活躍した。左はツナマヨで、右は海老マヨ。エビの方が美味しかった。ちゃんとエビが入ってるし、味もいわゆる外国の美味しくない感じじゃない。つまみにもなる優れもので容量も200gでそこそこ多い。食べきっては購入していた。359isk(約380円)

食べ物はとにかくBONUSで。やっぱり他のスーパーと比べても安かった。
宇宙一のホットドッグはネタとしてはいいけど、わざわざ食べるほどのものではないなと思う。


■おもしろかったこと
・とにかく広いし土地がある、そして人が少ない
ヨーロッパはだいたい路上駐車もできるところは有料であるのが当たり前だったが、アイスランドは特別に禁止がされていなければ無料だし路上駐車OK。道路も広いし、土地が余ってる感じすらするから、全体的に車に寛容。そして治安がかなりいいため、車上荒らしもないから駐車場につけられたカメラも見当たらない。もちろん鍵はかけておくべきだが、うっかり忘れてもなくなることなんてなさそうな感じがした。
人口はなんと約33万人、日本でいうと新宿区くらいの人口だ。それでいて人口密度は北海道の小さな村と同じくらいだというので、かなり人が少ない場所。それでいて住むのは首都のレイキャビック周辺と北のほうにあるアークレイリという町にほぼ集中しているため、町を出ると本当にひとけがなくなる。
滞在中に突然花火が打ち上がった夜があり、それはアイスランドのサッカー代表が初めてW杯出場を決めたからだそうだ。人口の少なさを考えると、出場はかなりすごいことである。

・スーパーで働く子どもたち
子どもたちといってもティーンエイジャーだけど、スーパーに行くと子供のアルバイトが多いなあという印象を受けた。もちろんどの国にも子供のアルバイトはいるのだが、スーパーで見かける率はアイスランドが異常に多かった気がする。だいたいおばちゃんが多いけど、あんまりいなかった。勝手に推測するに、首都ですら小さい町だから、町で子供がアルバイトするならスーパーくらいしかないのかなと。

・フンに関する看板の露骨さ
かなりどうでもいいことなんだけど、誰かがふざけて置いた看板ではないと判断できる場所にも関わらず、露骨にフンが描かれている看板ってあんまりないよなーと思った。一つではなくいくつか見かけたので気になった。自然が広大だと外をトイレにすることに罪悪感が生まれないのだろうか。


・意外と肉の方が食べられている?
アイスランドの地理的に魚がたくさん獲れそうだと思っていたし、実際に調べてみると漁業も盛んであることがわかったが、スーパーには魚より肉の方が多く売られていて、すごく違和感があった。確かに羊はいろんなところにいるらしいので、ラム肉ならわかるが、そうではない肉が多く、案外魚より肉なのかなあと思ったのだが、事実はわからないまま。割とスーパーってその国の特色が出るから、肉を食べる国は肉が多いし、ジャガイモを食べる国はジャガイモが占める率が高いので、アイスランドは意外と魚より肉派の人が多いのかもしれない。
しかしそれに反してサーモンを買って焼いてみたが、美味しかった。


2019-04-22

アイスランドまとめ(宿泊・交通)

アイスランドのまとめ(100isk=106円)

■宿泊
・レイキャビック(Reykjavik)
個人の家をゲストハウスとして解放していたが、残念ながらもうクローズしてしまった。
アイスランドにはホテルの他にもAirbnbでも泊まれる家は多いし、Booking.comなどで個人宅のゲストハウスの登録も結構あり、選択肢は多い。逆に安宿はあまりない。
一泊5,000isk(約5,300円)。風呂トイレは部屋の外にあり他の客と共有。キッチンや洗濯機は使い放題。

・キルキュバイヤルクロイストゥル(Kirkjubæjarklaustur)
Hotel Geirland
値段(一泊):個室、2人部屋 10,512isk(約11,143円)
基本情報:いわゆる普通のホテルのためシャワートイレタオル等全て完備。冷蔵庫がなかったけど外に吊るしてかなり冷えた、湯沸かし器あり、朝食あり(バイキング形式)
行き方:車で行くしかない
その他:スカフタフェットル国立公園の近くのため、アイスランド周遊もしくは東側までは行く人にとっての中継地点としてはとても良い。基本的に車が全てなので、徒歩圏内にスーパーなどはないから、事前の買い出し必須。ご飯はホテルで食べるのが当たり前だが、高いのでカップラーメンなどお湯で作れるものを持って行って食べていた


■交通
交通のまとめ

・ロンドン(London),イギリス(England)
↓ 約3時間 世界一周航空券
・レイキャビック(Reykjavik),アイスランド(Iceland)
↓ レンタカー 直行で約3時間半
・キルキュバイヤルクロイストゥル(Kirkjubæjarklaustur)
↓ レンタカー 直行で約3時間半
・レイキャビック(Reykjavik)

・空港から街中へのバス
空港からレンタカーを借りない場合、バスでまず街中のバスターミナルへ行く。
その後乗り換えて自分のホテルの近くまでバスが出ているはずなので、要確認。
往復で5,500isk(約5,830円)
詳細は別記事:http://michikaizumi.blogspot.com/2019/03/iceland.html

・レンタカー
アイスランドはツアーで回るか、自分でレンタカーを借りて移動するかの二択。
レンタカーの方が自由度が高くて、特にアイスランドは景色がすごいから、時間があるならレンタカーの方がいいのだろうと思う。
レンタカー比較サイトと、Guide to Icelandのサイトを比較したが、Guide toの方が安かったのでそちらにした。日本語で検索できる。
https://guidetoiceland.is/ja/iceland-car-rentals

10月中旬はまだ冬用タイヤではなかったし、雪もなかったのでスリップしたりはしなかった。時期によってレンタカー会社側がちゃんと冬用タイヤに変えてくれる。

5人乗りコンパクトカー 4日間保険付き 36,700isk(約38,902円)
ガソリンが 204isk(約216円)/リットル
レンタカー会社の提携によるけどolisと提携していてたら、そのガソリンスタンドで3isk(約3円)/リットルが割引、コーヒーが無料、食べ物10%オフの特典がある

土地が広いので一部観光地以外は駐車場代がかからないところが多いし、路上駐車も特に問題ない。
道路が広くて皆わりとスピード狂、風や雨が強い時コンパクトカーは結構揺れたが、問題ない範囲。国道1号線を走るだけなら、SUVやジープ、四駆が必要なほどではないと思う。
ヘッドライトは時間に関わらず常に点灯しておくのがルール。

空港で借りなかったので、レイキャビックのちょっと離れたレンタカー会社で借りた
https://goo.gl/maps/zPScvue17H89HLnR9
この辺に数社集まっている


2019-04-19

ついにオーロラに遭遇した夜

アイスランドに滞在して5日目。翌日はまたレイキャビックに移動するため、残りの滞在を考えるとこのキルキュバイヤルクロイストゥルに滞在しているこの日にオーロラを見たかった。
それまでずっと予報を見たりしていたが、曇り空が続き、最後の日にかけていたのだった。

まずアイスランドの予報サイトを確認。
https://en.vedur.is/weather/forecasts/aurora/
low and mid-level cloudsがデフォルトで表示され地図が緑と白の色に分かれている。
これは緑が雲があり、白が雲がないということだ。
時間をずらして行くと雲の動きがわかる。

右上のAurora Forecastというのが、オーロラの明るさで、数字が高ければ高いほどオーロラが発光しているということになる。
つまり地図で自分のいる地点を見て、白になっている時間帯で且つオーロラの明るさがあれば、見られる可能性が高いということだ。

基本的にはこのサイトを毎日確認して時を待っていた。
キルキュバイヤルクロイストゥルの最後の夜は滞在している中で最も空がクリアになっていて、見られそうな予報になっていた。

予報では夜中から夜明けにかけての予報になっていたから、早い時間から仮眠して夜11時くらいに起きて待機。
外を見ると思ったより雲がかかっていて、どうも予報と異なっていた。
滞在していて思ったのは、本当に天気が変わりやすいということ、だから予報では見れそうだったけど、このまま見られないというのもありえるかもしれないと、結構諦めモードに入る。

とはいえ改めて予報を検証して、雲が晴れるであろう午前3時までは寝ることにした。
その時、もう一つ予報を検証しておいた方がいいと思い、
iPhoneアプリの「My Aurora Forecast & Alerts」でも確認した。こちらは現在地から何時頃が一番オーロラが綺麗に見えるかを教えてくれるアプリだ。
同じ予報を参照しているのかもしれないが、一応確認して、それも午前3時ごろに可能性があるという表示だった。

友達は「見えたら起こして」という完全に起きる気のない諦めぶりだった。
私は3時に起きたが、あまりに寒いのと眠いので、このまま寝てもいいのかもしれないと思ったが、どうにか起き上がり部屋のカーテンを開けた。

開けた瞬間、空に大きな光のもやが見えた。色は白っぽくかったが、街で見た時のそれに似ていて、うっすらと緑っぽくもある。これはもしかしてオーロラなのかもしれないと思い、カメラのシャッターを切ると、

オーロラだ!叫びたい気持ちを抑えて、急いで友達を叩き起こしてから、写真を見て一緒に叫んだ。

でも一番最初に目で見みた時はこういう感じ。実際は写真よりもう少しうっすら緑がかっていたけど、これを見てオーロラかもと思えたのは、街で見たことがあったからだとは思った。
どちらかというと雲の後ろ側にオーロラが発光していて、うっすらと緑色が漏れている感じだった。

急いで防寒着に着替えて、三脚を持って外に出た。風が強く冷たくて、死ぬかと思ったが、テンション爆上がりの私と友達は最初は全くそれが気にならなかった。
最初は白っぽかったオーロラがだんだんと目で見ても緑だとわかるくらい、発光し始めていた。

山の上から燃える炎のように見える

雲は多少あるものの、反対側にもオーロラが出ていて、空一面をオーロラが覆っている状態だとわかる。

山から出ているように見えたオーロラは、やがて弧を描くように形を変えていき、ついにカーテンのような形になった。ゆらゆらと揺れているように見える、この時はもう目視でも完全にオーロラだと分かった。

想像と違ったのは、カーテンの形がずっと保たれるのかと思ったら、かなりの速さで形が変わっていくこと。ゆらゆら揺れている姿は本当に幻想的だった。この世にこんなものがあるんだと感動した。
カーテンの形からオーロラが上空に上がっていくような形になっていき、空全体に広がる。


最後は山に吸い込まれるように形が変わっていった

そしてまた炎のように。この波打つ線のような形が上空にずっと広がっていて、もう写真ではどうにもならない動きをしていた。

ここでもまた「すごい」を連発し、それしか言葉が出なかったし、オーロラを見ているとほとんどの時間は言葉すら出なかった。

カメラの設定についてはこのサイトを参考にさせてもらった。
https://auroranavi.com/aurora/photo-procedure.html
私のカメラは一眼レフではない(Fujifilm X20)ので、設定が十分にできなかったが、一応マニュアルモードで最大限推奨値近くに設定して撮ることができた。

三脚は自撮り棒にカメラがちょうど挟まったからそれを利用。全く同じものではないけど、取り外し可能な三脚がついている自撮り棒で、あんまり使ってなかったけどすごく役に立った。



一応アプリでもシャッタースピードを遅くするアプリがあり、それでも撮ってみたけど、どうしても画質が荒くなりすぎて、やっぱり普通のカメラの方がいいと思った。自分のカメラですら結構画質が荒い。単発旅行でアイスランドに行くなら、良いカメラを持っていくに越したことはないと思う。

そんなこんなで結局オーロラを満喫できて大満足だった。3時から4時半くらいまででピークが過ぎた感じがあり、でもこの後また出てくるかもしれないという期待からなかなか眠れなかったが、車の運転のことも考えて寝ることにした。

自然の偉大さをまたも感じた日だった。

翌日レイキャビックに戻り、その翌日アイスランドを発った。

キルキュバイヤルクロイストゥル滞在:2017年10月10日〜12日

2019-04-14

アイスランドで氷河ハイキング

アイスランドに来たら行きたかった氷の洞窟には時期的に入れなかったのだが、年中氷河がある場所なので、それを間近で見たいと思っていた。
いろいろ調べてみると氷河の上をハイキングできるというツアーがあったのでそれに申し込むことに。

ホテルから約70km東に行ったところに、スカフタフェットル国立公園というのがあり、そこにアイスランドで一番大きな氷河がある。そこの氷河の上を歩くことができるのだ。

ホテルを出ると朝焼けがまだ見えていた。

1時間くらいで公園の駐車場に到着。指定された事務所に行き、同意書などを記入した。靴にアイゼンを装着するため、ちゃんとした登山ブーツじゃないとだめなので靴はレンタルした。アイゼンや登山用のピッケルはツアーに含まれている。

山は雪を被っていてすでに寒そう。

小型バスに乗り込んで氷河の近くまで行く。降りたらすぐに氷河が見えた。

実はちょっとがっかりしていた。アルゼンチンのペリトモレノ氷河をトレッキングした時、あまりに氷河が青く美しかったから、それと同じくらいのを想像していたので、割と土が混じっている氷河と、天気が悪かったため、あまりきれいに見えなかったからだ。

氷河の上に立つとまた違った威圧感があった。ガイドの人によると、山から水とともに土が流れて来てできるので、黒くなっていくのだそうだ。ちなみにここはドラマ「ゲームオブスローンズ」のロケ地だそうで、それを聞くと同行していた他の国の観光客たちは盛り上がっていた。見たことがないから、ちょっと見てみたくなった。

氷河をガイドについて行き歩き回る。人間のなんて小さなことよ。

アイスランドに来て、偉大な自然を見るたびに思うのは、この世の終わりがあったらこんな感じかもしれないなということ。ここでは本当に人間が小さな生き物で、圧倒的に自然の方が強い。どんな場面でも圧倒されて、私たちは自然の中で生かされている、と感じることが多かった。
だいたい1時間くらいハイキングして終了。最初は少しがっかりしたが、これはこれでまた違う氷河で、結果楽しかった。

終わったら、空が海のように見えた。不思議な雲の出かた。

午後は時間があったので、また周辺をドライブ。ドライブしながら気になったところに寄って気ままに過ごした。



名前のない全ての場所が、全て初めて見る光景だった。アイスランドをこんなに気にいると思っていなかったが、本当に来て良かったと思う。

◾️ツアー情報
https://www.glacierguides.is/
氷河ハイキング 9,900isk(約10,494円 100isk=106円)
レンタルシューズ 1,000isk(約1,060円)
インターネットで申し込み可能。アイゼンとピッケルはツアー代金に含まれている。
※集合場所はスカフタフェットル国立公園なので、レイキャビックから直で行くのはかなり遠い。

2019-04-13

滝の裏側へ

レイキャビックを出てアイスランドの東寄りに移動した。本当はそのあたりの氷の洞窟に行きたかったので、その周辺にホテルをとったのだが、氷の洞窟への入場ができるのは11月から。私が旅行していたのは10月。というわけで、行きたかったところには行けないのだけど、ずっとレイキャビックにいても面白くないので移動することにした。

目指すはレイキャビックから約260km先のキルキュバイヤルクロイストゥル。絶対に覚えられない地名だ。周辺にほとんど店がなさそうなので、安いスーパーBONUSで買い物し、セールフォスという街まで一気に行った。
セールフォスの街はそこそこ大きく、郵便局で手紙を出したり、ガソリンを入れたりすることができた。

レンタカー会社がolisというガソリンスタンドと提携していて、会員価格で通常の3isk(約3円)/L安く給油をすることができ、併設されているカフェの食べ物10%オフ、コーヒーは無料で提供された。

セールフォスまでは前日までに通ったことのある道だったが、そこから先は初めての道になる。そこから約70km先のセリャラントスフォスの滝を目指すことにした。
この日も雨が降ったり止んだりだったが、雨が止んだ瞬間に見える景色には毎回友達と歓声をあげた。目の前を遮るものがなさすぎて、遠くで雨が降っている場所が目視で確認できた。

目的の滝に着いた時は少し雨が降っていて寒かった。駐車料金は700isk(約742円 100isk=106円)

滝から戻ってくる人を見ると、みんなびっくりするくらいずぶ濡れで、そんなに雨降っていたっけ、と思うくらいだった。遠くから見ていると普通の滝だったが、滝の近くに行けば行くほど水量がすごくて、音も凄かったが、とにかく圧倒される。

どうやら滝の裏側に入れるようで、人の流れに沿って進む。

近づけば近づくほどとんでもない大きさの滝の裏側にいることがわかる。そして滝の真裏は水しぶきがすごすぎて、気づいたら全身ずぶ濡れになっていた。最初に見かけた人の気持ちがよくわかった。
いろんな国で滝の裏側に行けることはあったが、徒歩でかつこの規模では初めてだったから、恐ろしくも感じた。とにかくここは行ってみないとわからない凄さがある。ずっとすごいとしか言えなかった。

滝の裏側から出てきたときには天気が回復していて、ちょうど草が黄金に見えてとてもきれいだった。

滝を後にして、キルキュバイヤルクロイストゥルまでドライブを再開。
途中ものすごい雨が降って、遮るものが何もないなかを走ったら、車ごと飛ばされそうな怖さがあった。この日は本当に天気が変わりやすく、大雨が降ったかと思うと、大きな虹が出て、初めて虹の根元を見た気がした。

途中、道路の両脇とも大量の苔に覆われた地域があった。その苔は車で走りながら見ただけでは、苔と認識できるような感じではなく、岩を侵食しもこもこに肥大して、雨のせいで水を含んでキラキラしていたから、ものすごく気持ち悪い生物がいるように見えた。人類が滅んだら世の中こんな風になるんじゃないかと思った。

あまりに気になったので、後日戻ってそこを見に行ってみた。

とにかくこれがずっと続いている。別の惑星みたいだった。

キルキュバイヤルクロイストゥルのホテルに到着すると、入り口には近くで飼われている羊がたくさんいた。毛が長くフサフサで、形はまるまるとしていて、本当にかわいかった。



2019-04-12

ゲイシール間欠泉とグトルフォスの滝

レイキャビックから車で日帰りできる距離にあるゴールデンサークルと呼ばれる自然観光地。前日に地球の割れ目とも呼ばれているシンクヴェトリル国立公園へ行ったので、残りの2つを見に車で出かけた。

まずは一番遠いゲイシール間欠泉を見に行った。活動している噴出が大きな間欠泉はチリのタティオ間欠泉以来。
この日は本当に天気が良く、最高のドライブ日和だった。この数年出会えていなかった景色に久々に出会えた感じがした。

アイスランドの道はわかりやすく、国道一号線が島を一回りしている。視界を邪魔するものがほとんどないから、観光地への看板もすぐ見つけられ、まず迷うことはない。
どこまでも広がる何もない、もしくは全てがある景色に本当に感動した。気に入った場所を見つけたら、そこで停まって写真を撮ったりのんびりドライブしていた。

ゲイシール間欠泉はレイキャビックの街中から約100kmなのでだいたい寄り道しながら2時間くらいで到着。
駐車料金も無料で、間欠泉の入場も無料。駐車場に併設されている建物にはカフェやお土産屋やトイレがあり、トイレも無料だったので驚いた。
この建物の向かい側に間欠泉が集まっている場所があり、そこに歩いて入っていく。

すでにもやもやと水蒸気が出る場所が見える。
ゲイシール間欠泉は実は活動をほぼ停止していて、噴出が見られるのは1日に1回だと言われている。ただし、その近くにあるストロック間欠泉というのが現在でも1日になんども噴出を見ることができるそうだ。体感ではだいたい10-15分に一回は噴出がみれた。

間欠泉はたくさんあり、噴出しないものもあるが、穴を覗くと、落ちたら一瞬で溶けて無くなりそうな恐ろしさがあった。

ストロック間欠泉の周りは噴出を待つ人で囲まれており、まずはそこで噴出を待機した。

いつ出てくるか分からなくてかなりドキドキした。そしてついに
どーん!!

噴出が始まる前にぐつぐつと煮えたぎるような音が聞こえてきて、そこから思いっきり噴出され、それが予想をはるかに超えた規模だった。噴出されたお湯がそのまま上から下に落ちるから、局地的に雨がばっと降ったような音がして、間欠泉に近づけるギリギリの位置にいた私と友達はずぶ濡れになったが、かなりはしゃいだ。

これはすごい。あまりにもすごかったし、すごすぎて笑えてきちゃって、そこから何度も噴出を見たくてずっとストロック間欠泉のそばにいた。

そこからまた車に乗り約15分くらいでグトルフォスの滝へ。グトルフォスというのはアイスランドの言葉で黄金という意味らしい。こちらも駐車場のところに建物があり、そこにカフェなどがある。駐車料金も入場も無料。

遠くに見えている水しぶきが上がっているところまで少し歩く。

ここはただの滝だと思って期待値低かったんだけど、見てみたら思ったよりずっと大きくて驚いた。世界三大瀑布と呼ばれる滝も見たことあるけど、それに引けを取らないくらいすごい。周辺の景色も含めると、ここが一番野生な感じがした。

近くまで行くと水しぶきで結構濡れる。

上から見ると水しぶきと西日で天国感がすごかった。

2つの観光地に大満足してまたレイキャビックの街に戻った。
泊まっている宿はホテルというより、民泊で、オーナーが同じ家で暮らしているところだった。家の中で会うといろいろ話したりしたが、アイスランドに来たからオーロラが見たいと伝えてあった。

そしてその夜、部屋でのんびりしていると「オーロラが出ているよ」とオーナーがわざわざ部屋まで教えに来てくれたのだった。一緒にベランダに出て見ると、空に白いモヤがうっすらとかかっている感じだった。
これがオーロラなのかと疑問に思っていると、とても光が弱いけどオーロラだと言われた。思っていたのと違いすぎて、疑問が残ったが、シャッタースピードを遅くして写真を撮ったのを見て友達と二人で声を上げる
うっすらと白いモヤは間違いなくオーロラだったのだ。カメラをうまく固定できずにぶれてしまったが、レイキャビックは本当に街中でもオーロラが見えるんだ。

初めて見たオーロラに大興奮した。翌日以降、さらに田舎に移動するため、もっと光の強いオーロラを見えるだろうと思い、カメラのセッティングや携帯でどうにか撮れないかなど夜な夜な研究を始めた。

レイキャビック滞在:2017年10月7日〜10日、12日〜13日