2013-11-29

デリー 色んな顔

インドの中で3大うざい町といえば、バラナシ、アーグラ、そしてデリー(Delhi)、と言われている。
最も観光客が集まる町、だから騙す人が沢山いる、色んな事例を聞いていてもやっぱり騙される人が沢山いる。

そんな話を聞かされながら、本当に行きたくなくなっていたデリーへ行かなくてはいけない日がきた。そして初めての電車移動である。電車もまた乗っている間に騙されたり、荷物を取られたり、とにかく嫌な話は沢山聞いていた。

早朝5時の電車でアムリトサルの駅へ向かう。国境セレモニーに一緒に行ったポルトガル人も同じ電車だったため4人でオートリキシャをシェアして1台100ルピー(約150円 ※1インドルピー=1.5円)。ちなみに電車のチケットはゴールデンテンプルの入り口付近に販売所があり、特に混む事もなく購入できた。
まだ真っ暗な中、駅に到着すると外の道路に沢山のインド人家族が寝ていて、その間をすり抜けながら駅前に到着した。ホームの床にも沢山寝ている人たちが。この光景は驚愕であった。一気に貧しさを見た気がした。

今回の電車はデリーまでの特急のようなもので、1stとCCクラス(AC Chair Carといってエアコン付き車両のリクライニングシート)しかない。CCクラスで行くことにしたが、食事もついているし、周りのインド人もちょっとお金持ちそうな感じでちょっと安心。

そして6時間半くらいでデリー駅に到着。景色が田舎風景だったのが、近づいてくるにつれて人が増え、ゴミも増え、通勤する人の中にゴミを拾い暮らす人が混じり、沢山の物が目に入りすぎてなんだか極度に緊張していた。
駅をでてすぐに泊まろうと決めていた宿に脇目も振らずに、誰に声をかけられても立ち止まらないと決めて向かう。

しかし、拍子抜けした。確かに宿までの1本道で声をかけてくる人はいた、無視すればそのまま何も起きない、それは他の国々でもあったことで、極端にインドがひどいということはなかった。それにそこまで声をかけてくる人もいない。あれ?と思いながら宿に無事到着できたのであった。

結局デリーに何日間かいたものの、嫌な思いをすることはなかった。誰の事も信用しなければいいし、着いて行かなければいい、話しかけてくる人にはただ話しかけたいだけの人もいて、適当に話してさよならすればいい、もちろん人が多い場所の昼間限定。沢山の人に気をつけて色々やり過ごして来た結果、デリーそんな悪くないなと思った。
駅員になりすまし「この列車はキャンセルされている」といって旅行会社へ連れて行かれた人、契約するまで店から出さないと旅行会社に閉じ込められた人、通りすがりに痴漢にあった人、リキシャの人におごってもらったコーヒーが睡眠薬入りでそのまま全て盗まれた人、そんな話も実際にあるのは事実。

タイのカオサン通りをちょっと思い起こさせるメインバザール。

路地裏では子どもが駄菓子を買っていたり。

車、リキシャ、自転車、人がごちゃごちゃに行き交い、空気はかなり悪い。

同じ宿に泊まっていた人に誘われて、世界最大のヒンズー教寺院スワーミナーラーヤン・アクシャルダムへ行った。夜7時から行われるという噴水ショーを見るために。
地下鉄でアクシャルダム駅まで15ルピー(約22円)。地下鉄も乗るのにどきどきしていたけど、窓口で行き先を告げて、トーケンをもらい自動改札に通すだけ、入場に荷物チェックもあり、車両に女性専用車両もあり、なんだか普通だった、しかもきれい。


寺院への入場は無料で、ショーは30ルピー(約45円)。まさかのハイクオリティに驚いた。撮影禁止のため写真は一切なし。寺院も最近つくられたばかりのよう。

そして別の日、コンノートプレイスと呼ばれるビジネスの中心街へも行ってみた。
こぎれいな格好をした人たち、マックにスタバ、見た事のあるブランドショップが並ぶ。1度だけ1,000円くらいだして高級なカレーを食べてみたら本当に美味しかった。試す価値あり。

しかしその少し先には貧しい人たちが暮らしていて、道路に洗濯物が干してあったり。

デリーは色んなエリアを歩くと特に貧富が共存していると感じる。騙されるようなことがなければ、デリーは意外と興味深い場所だ。

デリー滞在:2013年10月9日〜10日、22日〜25日
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