2013-11-21

プーンヒルトレッキング -後編-

前編の続き。

<トレッキング3日目>
プーンヒルから日の出を見るため朝4時半に出発。まだ真っ暗だし寒い、しかし天の川が見えた。天気が良いようだ。チリのアタカマ砂漠の星を思い出していた。

明け方の山がくっきり見えた。

星もまだ見えていてきれいだった。

そして出発から1時間くらいでプーンヒル山頂へ。3,210m。

目の前に広がる光景に本当に足が止まった。いつもならすぐに綺麗な景色を見ると、写真を撮り始めるのだけれども、これをどこから撮ればよいのだろうと思うくらい圧倒的だった。
アンナプルナ、アンナプルナサウス、マチャプチャレ。アンナプルナは8,000m以上ある。

そして隣にはダウラギリ山群。これも8,000m以上ある。山の下に広がる雲海を見た、本当に海にいるような、そして空にいるような。

そして少しずつ朝日が昇り、周りの色も変化してくる。


本当に登ってよかった。この後、あっという間に雲が山を覆ってしまった。聞けば3ヶ月ぶりに朝に山がきれいに見えた日だったそうな。雨季が終わる。

宿に戻り、朝ご飯を食べてから温泉の村であるタトパニへ向けて9時頃に出発。下山するのでずっと下り道が続くが、ずっと下るのもそれなりに辛かった。温泉でゆっくりするため今日中に村にたどり着かなくてはいけない。

のどかな道が続く。



ものすごく長い吊り橋を渡った。橋が壊れたら死ぬし、壊れる可能性がゼロじゃないだろうから怖かった。

昼休憩も含めて何回か休憩しながら歩いたものの、8時間かけてタトパニ村に到着した。さすがに足ががくがくしてた。タトパニもすごく小さい村。商店とかはある。
すぐに温泉!と思ったけどあまりに疲れていたためすぐ寝てしまった。

<トレッキング4日目>
この日は完全な休息日。温泉でひたすらだらだらしてた。
泊まっていたDhaulagiri Lodgeから川へ降りるとすぐに公共温泉があり、入場が1回60ルピー(約60円 ※1ネパールルピー=1円)。水着着用で男女混合。着替える場所はあるがついたて板がある程度なので、宿から着替えて行ったほうがいいかも。
身体を洗う場所があり、お湯もちゃんと温かく、日本の温泉のようだった。まじで気持ちよかった。
そして夜になってまた温泉へ行きのんびりした。1回お金払ったから、夜はただだった。
もうこの先湯船につかることは帰国するまでないだろうなぁと思いつつ。
タトパニの物価はあまりチェックしなかったけど、だいたい地上と同じくらいだったと思う。

<トレッキング5日目>
ポカラへ帰る日。朝食を食べてから、乗り合いバスかジープで途中の町まで帰るという。ただし人が集まらないと出発しない仕組みなので、少し待つかもしれないと言っていた。そしてあまり人が集まらないから、ガイドの人が交渉してジープを出発させた。こういうときはガイドの人いてよかったなと思う。

写真を撮る余裕もないくらい道が悪かった。崖の道を進み、しかも一方通行じゃない、全ては運転手のテクニックにかかっていて、私はここで車が落ちて死ぬ可能性があるなとすら思った。
しかし途中から学校へ向かう小学校低学年くらいの子ども達の集団が乗り込んで来て、がたがた揺れる道にきゃっきゃとはしゃいでいて、何となく気持ちが落ち着いた。紅の豚の冒頭で空賊に捕われた園児達みたいな。彼らにとってはこれが日常なんだと思うと、きっと恐怖ではないんだろうなと。

2時間半くらい乗って無事にベニという町に到着。ここで昼休憩をして、ポカラまでバスで帰る。
ベニの町は車も店も人もそれなりに多く、もう山の上のことなんて忘れてしまうような場所だ。
ポカラまでは乗り合いワゴンですぐに人が集まり出発。2時間半くらいで到着した。
宿ではインドに一緒に行けたら行こうと言っていた子がまだ残っていて、一緒にインドに行くことになった。あと数日ポカラを楽しんでから。

ツアー情報:
Kinoko Trek & Expedition
http://counciltravelnepal.com/
プーンヒルトレッキング4泊5日250ドル(約25,000円 ※1ドル=100円)※300ドルから値下げ、9月中旬のオフシーズン
英語ガイド・交通・宿泊・食事込み
ポカラにオフィスがあるが、日本人宿サンタナから連絡してもらった
このエントリーをはてなブックマークに追加

0 件のコメント:

コメントを投稿