2013-11-28

インドvsパキスタン 国境セレモニー

アムリトサル(Amritsar)からオートリキシャで1時間くらいのところにあるアタリー(Attari)というパキスタンとの国境の町で、毎日国旗の降納セレモニーがあるというので見に行った。

4人でシェアして1台往復400ルピー(約600円 ※1インドルピー=1.5円)。ゴールデンテンプルの前で客引きが沢山いる。町を抜けるまでサイクルリキシャ、車、色んなものに囲まれて渋滞。誰かが「This is India」と通りすがりに言ってきたので笑った。

思えばインドとパキスタン、過去に3度も戦争しており、今もなおカシミール地方の領有権をめぐり停戦ラインがひかれており、訪れた1ヶ月前にもそこで銃撃戦があり人が亡くなったばかりだ。
そんな両国が国境で旗の降納セレモニーをやり、観光客にも開放しているというのはとても不思議な話である。

到着するとインドの応援のための旗やペイントを販売しており、インド人観光客含め多くの人が入場する時間を待っていた。

そしてセキュリティチェックなどをうけ入場。荷物は持って入れないので、カメラとパスポート(チェックがある)だけもった。荷物預けるところはあるが、外にあるロッカーに警備員がいるという感じなのであまり使いたくない感じ。
私たちは外国人席に通された。インド側すでに沢山の人!
そして警備兵の帽子かっこいい。

16時半ごろからインド側ガンガン音楽をならし、みんな大盛り上がり。この盛り上がりは想像を超えていた。そして主に女性が盛り上がっているのね、なんだかその事に感動してしまう。
国旗を持って国境のゲートまで走り。

席でも旗を振り回し。

そして踊りまくる。インドと言えば踊る映画が有名だけど、初めて本場を見た!という感じでこれも面白かった。どちらかというといつも女性は控えめな感じの印象だったけど、ほんと楽しそうに踊るわ。

その頃パキスタン側は…まだあまり人がいない様子。

そして体育の先生みたいな全身白い服の人が出て来て、会場をさらに盛り上げた。この人なんだったんだろう。動きが最高におもしろかった。

そして両国の警備兵が国境沿いで向かい合い、筋肉を強調するポーズをしたり、ガッツポーズをしたり、威嚇というよりはそれを模したパフォーマンスのような。

それが何回か続き最後は両国の旗を降納して終了。
パキスタン側は最後まで満席にはならなかったけど、それなりに盛り上がっていた。インドは終始大盛り上がりで、なんだか彼らの楽しそうな姿が見れてよかったなって、そういう感想。

この国境で戦争しているわけじゃないけど、両国の関係は最初に書いた通り微妙。それでもこれを毎日開催して、応援合戦して、旗が降りたら解散って、なんだかとても平和な気がした。だってここで、何かのきっかけがあればドンパチ始められるわけだから、それでも何も起きずに続けているって新しい試みだなと思う。他の領土問題がある国間でこんなことが出来るだろうか…。

帰りも同じオートリキシャが待っているのでそれに乗って帰る。
アムリトサル、ここもまたインドだけど、思っていたインドとは違っていた。

アムリトサル滞在:2013年10月6日〜9日
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