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2023-06-13

旅の終わり

 2017年12月9日 11時45分 ホノルル発

同年12月10日 16時 成田着

605日にわたる長旅は終わる。


まず前日に夕飯も食べずに寝落ちして深夜にご飯を食べ始めた時点で何の特別感もない。

ホテルの部屋はWi-Fiが弱すぎて何もできなかったので、

私はわざわざ日にちで借りられるポケットWiFiを日本の旅行会社のデスクで借りて、

部屋でどうぶつの森をやっていた。


出発する日の朝、行きと同じ送迎をお願いしていたからまたリムジンだった。

世界一周航空券を利用するからビジネスクラスでの搭乗。ラウンジを利用する。すでに日本人でいっぱいであまりにも日常だった。


そして何となく色々食べてみる。


そして出発




帰りはJALだったけどやっぱり日本のサービスが世界で一番すごいと改めて思う。高いお金を払っていなくても一定以上のクオリティなのは本当にすごい。とにかく全て至れりつくせりって感じでビジネスクラスではなかったとしても、やっぱり満足度高いと思う。


夕飯


到着。入国


そして荷物を受け取るところで待っていたら、一番最初にでかでかと私の名前が書かれたプレートが流れてきて、一緒にアイスランドからブダペストへ行く間にロストバゲッジした荷物が。自分の名前があまりに大きく書かれていたからちょっと恥ずかしくて、すぐに係の人に自分のものだと言って下げてもらったが、今思えば二度とない(と思いたい)体験だから写真撮ればよかった。

超久々に再会。

でかいスーツケース2つ持って外に出る。父と私のパートナーが一緒に来てくれていた。迎えにきてくれる人が旅の度に減っていく。それだけ旅することが私の行動の普通になったということだ。

2012年に私がキューバからスペインに移動している間に日本で生まれた甥っ子はもう5歳になっていた。さらに弟まで誕生している。色々わかるようになって、私がずっと冒険をしていると思っているらしく、たびたび今どこにいるのか等とても心配と好奇心いっぱいの質問をしてくれていた。

空港に着いてから、早速甥っ子にも電話をすると、これまで見たことがない喜びを爆発させた姿を見せてくれた。なんだかわからないけど、帰ってきたことでここまで喜んでくれる人がいるんだなという感動を覚えて、なんとなくこれが旅の終わりだと自然に思ったのだった。




605日に渡る旅の中で考える時間が死ぬほどあったということがすごく良かったと今になって思う。自分のことを深く、関わる人について、その国について、歴史について、正解が何とかではなく、とにかくひたすら思考する時間が人には必要な気がする。

自分についてよく知っているかどうかはとても重要。そして旅をしている間は余計なものが何も無くなっていく。その時に感じていたことを忘れてはいけないと思う。

若干スピリチュアルっぽく思われそうだけど誤解を恐れずに感じたことをいうならば、旅で見てきた広大な自然が誰の手も介入させずにこれまで育まれてきたことと同じ、人生にも何かが生まれて無くなっていく流れみたいなものを感じる。

そしてその流れに乗れたら変に逆らわずにそのまま行くことが自分にとっても一番幸せで楽しめる、というのが旅を通じてとても感じていたことだ。

それとよく言われることだけど、どこかで損をすればどこかで得をする、全て巡り巡って自分の行動が自分に返ってくる。旅をしていると本当にそれを実感することばかり。だからより一層自分がどういう行動をするのがいいか、いろんな場面で考える。

流れを意識しながら自分の行動を見直していく、そうやって過ごしていくと、「今はこの時ではない」「今やったほうがいい」そんな感じで何となく自分の気持ちが自然に良い方へつくられていくような感じがしてる。


不思議なもので、空港でこれが旅の終わりであると思った後から、一人旅をしようと思う機会はなかった。無理をしたわけではなく、そういう気分にならなかったから。

翌年は安室奈美恵さんの引退に関する諸々で早速年明けから9月16日まで一緒に駆け抜けた。それもこのタイミングで旅をせずに仕事をしていたら、地方公演や色々な催し物全ていくことが出来ないこともあっただろう。

個人的なことで言えば結婚もして、それも意外といいなと思ったり、仕事も復帰してそれはそれで楽しくて、その後子供も生まれて思っていた以上の最大級の喜びと楽しみを得たり。過去にはしようと思っていなかったことばかり。

何もかも昔からこの時期までにこうしようと決めていたことではなかったけど、たぶん今なんだろうなぁとそのまま流れに身を任せてこうなっている。でもそれが一番気持ちが楽。

旅で一番得たものを答えるとするならばそういう思考だと思う。



後日甥っ子がお帰りパーティーをやってくれてその時もらった絵。

本当に世の中は悪い人より良い人の方が圧倒的に多い。

全ての良き行動をしてくれた方々に感謝。


2023-05-26

ラストストップ

 いよいよ旅の終わり。旅の終点オアフ島ホノルル(Honolulu)へ。

「ハワイに行く」と言ったらほとんどの場合はホノルルを思い浮かべる。興味がすごくあるわけではないが、最終的に日本に帰るにはホノルルから帰るしかないので最後に寄ることに。

マウイ島のホテルから空港までシャトルを予約していたが、全くもって来なかった。

多少の遅れは当たり前だと思っているが、15分が経過し、それでもまだ許容の範囲ではあると思って待っていた。そのままピックアップ場所に立っているとそのうち、さっき通った車が再び私の前を通り「大丈夫か」と声をかけてくれた。

待ちすぎていることに気づき電話をしてみると、あと15分後に着くと言われる。絶対忘れられていたと思う。

最終的に予約してた45分後にシャトルが到着。元々のピックアップ時間は空港に行くには早すぎる時間だったので、搭乗に遅れるということはないからよかった。

さらに意味不明なことに連れていかれたのがヘリポートだった。ヘリポートから出発すると情報に書いてあると言われたが、一体誰と間違えていたんだろう。

予約表を見せ、空港に行ってほしい旨を伝えてようやく空港へ。



今回もハワイアンエアラインで。片道7,960円。約40分のフライトでずっと低いところを飛んでいる感じ。あっという間に到着。


ホノルルの空港に着くと日本人しかいないと思えるくらい日本人だらけだった。ちょうどホノルルマラソンの時期とかぶっていた。冬休みにはまだ少し早いくらいだが、ホノルルマラソンだけでこんなにも日本人が来るなんて。ハワイの人気は本当にすごい。


ホノルルのホテルはとにかく高くて、安宿ですら高い上にどう考えても値段に見合わない不便さだったので、最後だし普通のホテル(といってもビジネスホテルレベル)に泊まることにした。

空港からはHISの送迎を事前に頼んでおいた。ホノルルに来ると急に日本のサービスが増えて自分にとっては過ごしやすくなる。

片道15ドル(1,753円 ※1ドル=116円)で他のピックアップサービスより安かった。車を待っていると迎えにきたのはまさかのリムジン…

送迎を予約していた他のキャピっとした女性たちと共に意図せずリムジンに乗ることに。生まれて初めて乗ったけど広かった。


ホテルに着いてチェックインをして早速街へ。

マウイ島とすら全く違う雰囲気、てか日本人多すぎて本当に日本なんじゃないかという錯覚を起こす。見たことがあるチェーン店、日本語の表記、ランニングする人たちも日本人。

日本に帰る前の最後の街なのでお土産を買いにフラフラしていたが、店員さんも日本語で話しかけてくる。私はこれまで節制していた分、買い物するのが楽しくなってしまい、たくさん買い込んだ。お土産を買うのって楽しいんだよなあ。

確かに外国語をはなさなくてはいけないストレスもないし、気候も穏やかで景色も綺麗。多分中心街ならとりわけ困ることもないんだろう。たくさんの人が来るのがわかる気がする。手軽で安全だ。



街を歩いていて気づいたのは思ったよりホームレスが多いことだ。どの国でも暖かい場所では多く見かけたが、ホノルルは島なので意外だった。

また、一部でアメリカ人と思われる人たちが集まって何かをしている場所を見つける。そこはパールハーバーの攻撃で亡くなった方への追悼式典が行われる場所。

恥ずかしながら今がその時期だと覚えていなかった。日本人ばかりが参加するホノルルマラソン、旅行者が浮き足立っている中で粛々と進められている。とても複雑な気持ちになる。


夜は部屋で過ごそうと思ってガーリックシュリンプをテイクアウトして帰る。ハワイで一番美味しいらしい



2020-05-03

ハレアカラ山頂より

ハワイ島のマウナケア山で星空観察を逃していた私は、マウイ島で再度チャレンジすることにした。
ハレアカラ国立公園という標高3,055mの休火山。『2001年宇宙の旅』のロケ地にもなったところだ。
絶対に車がないと山頂までたどり着けないため、今回はツアーを選択。色々評判を見て、日本の方が遂行しているツアーを選択した。

一人で旅をしていると、自分の自由で動くことに慣れてしまうから、ツアーのような決められた動きをしなくてはいけないのがちょっと辛いのだが、いろんなところにゆっくりと時間をとってくれそうなツアーだったので選んだ。結果としてとても良かった。

昼過ぎにホテルの前でピックアップされ、出発。道中ガイドの方がマウイ島について色々解説してくれて、とても興味深かった。
一番気になったのは、過去には主な産業にまでなっていた、さとうきびから作られる砂糖の工場が前年(2016年)に閉鎖され600人が解雇されたという話。
そうなるとマウイ島は観光以外の産業がないから、かなり厳しい状況だということだった。

マウイ島のさとうきび産業は1879年から続く歴史のあるものだった。さとうきび運搬のため、ハワイ諸島初の蒸気機関車ができて、運搬に使われなくなった後も、2014年までは観光列車として走っていたそうだ。
今でも列車と駅自体はラハイナの街中にひっそりと存在している。
さとうきび列車

さとうきび畑の跡地は、自然エネルギーの開発地になるらしい。次に行く機会があったら、少しだけ景色が変わっているかもしれない。

全員をピックアップしてからドーナツ屋で休憩して、標高1,000mくらいにあるオーガニック系のお土産屋でまた休憩。
標高3,000mまで上がって行くため、少しずつ体を慣らして行く。

野生のポインセチアを初めて見た。
ポインセチア

少しだけ周りが暗くなってきた頃、国立公園の料金所についた。サンセットを見るための車で少し混んでいた。個人でくるならもう少し早い時間に入っておかないと結構大変かもなぁと思う。
一旦2,000mくらいの駐車場で外に出た。いくら温かい(むしろ暑いくらい)のハワイでも2,000mくらいだとちゃんとジャケット着てないと寒い。

駐車場から雲海と夕焼けが見れて綺麗!
ハレアカラ駐車場

続いて3,000m付近のほぼ山頂に到着。2,000mの時は少し暗く感じたが、さらに上に行くとまだ少しだけ明るく感じる不思議。
風が強くて、自分が来ていたジャケットだけだと寒すぎたから、ツアーで貸してくれるジャンパーをさらに着こんだ。

まず空気がものすごく澄んでいる。空気は少し薄いはずなのだが、なぜか空気を物凄く感じる気がした。そして周りに同等レベルの山がないから山頂から見渡す景色が何にも邪魔されない。
夕焼けと雲海が360度広がっていて、そこに名残のクレーターが広がると、ここは宇宙か異世界か、という感じだった。たまにとてつもない自然に身を置くと、自分の中の何かが研ぎ澄まされるような感覚を得るが、まさにここでもそれが起きていた。
ハレアカラ山頂

ハレアカラ山頂のクレーター
写真だと伝えるのが難しい場所。
ちょっとチリのアタカマ砂漠にあるムーンバレーに似てた。

そして真っ暗になるまで車の中でお弁当を食べながら、ツアー参加の人たちとガイドの人たちでお喋りしてた。
「人生が今日で最後だとしたら何を食べるか」というお題をガイドの人が毎回ツアーで出すらしく、その話題になったが、私は迷いなく「白米」と答えたら、
「その答えを出すのは、全てを食べ尽くしたご老人だけです」と言われて本当にウケた。確かに他の人よりはいろんな国のいろんなもの食べつくしてるとは思う。

そして時が来て、流石にかなり冷えて来たので、さらに厚手の体が2倍になるくらいのジャンパーを借りて、いよいよ星を見に外にでる。
まず車をでたら上を見ずに、下を向いてでるように言われ、全員が外に出たら車のライトも消して真っ暗になってから「せーの!」で上を見た。

思わず「おお!!」と言ってしまうくらい、一面が星だった。本来空は一面が星なんだが、普段は見えていないそれが全部見えている、と思うくらい。
世界のいろんな場所で星を見たが、観察というようなちゃんとしたのは初めてで、星座やそれぞれの星について、かなりちゃんとした望遠鏡で見ながら解説も受けて、本当に面白かった。

ガイドさんのキャラクターもかなり印象的で、マウイ島についても十分に知れたし、いわゆる陰謀論や、人性論についても熱く語っていて、話がとても楽しかった。人生は短い、だから楽しもうと言っていたが、まさにその通りなのであった。

▼ツアー情報
https://www.veltra.com/jp/hawaii/maui/a/6575
198ドル(約22,176円 ※1ドル=112円)
ほとんど車で移動のためお年寄りや子供でも参加できそうな感じがした。予約は取りにくかったので、早めがよさそう。

マウイ島での日々は本当にゆったりとしていて、自然を感じながら日々を過ごせた。
旅自体が休暇であるが、本当にその休暇の中での休暇のような感じだった。
そしていよいよ最後のストップ地であるオアフ島へ。

マウイ島ラハイナ滞在:2017年12月3日〜7日

2020-04-26

マウイ島ラハイナ

ハワイ島のヒロ(Hilo)からマウイ島へ飛行機で移動。ハワイ諸島間を結ぶ一番メジャーな航空会社がハワイアンエアラインだ。
LCCではないけど、荷物を預けるのに料金が取られるのが微妙だなと思ったけど、結局便数も多いし、ちょうど良いのであった。ちなみにホームページから会員登録をしておくと、荷物を預ける料金が10ドル(約1,112円 ※1ドル=112円)割引きになるから、アイランドホッピングをハワイアンエアでする人は登録した方が良い。

ヒロの空港はコナ(Kona)の空港よりは少し大きかったし、待合室はちゃんと屋根のある建物だったが、入り口からチェックインまではドアもなく吹き抜けになっている小さな空港だった。
民宿ヒロの方に車で空港まで送ってもらい、飛行機に乗り込んだ。乗るといってもたったの40分でマウイ島のカフルイ空港に着いてしまう。
飛行機からはマウナケアと思われる山や、他の山々が雲から顔を出していて、4,000m超えの山のすごさを空からも感じていた。
飛行機から見たマウナケア

ハワイ島は静かで、いわゆる有名チェーン店も少なく、至る所で日本人移民の空気を感じていたけど、マウイ島の空港に着くとそういう空気感は全く感じなくなっていた。
しかしここも思い描いていたハワイとはいい意味で違っていて、田舎の小さな島の感じがした。暑いけど、時はクリスマス。
カフルイ空港

空港から町まではExpress Shuttleを予約した。最終的にハワイ諸島を旅して思ったが、やはりハワイは車は必須。シャトルも高いし、公共の交通機関は使い勝手が悪い、ホノルルで買い物するとかだけならいらないと思うけど。
シャトルで空港からラハイナ(Lahaina)というマウイ島東側の大きめの町のホテルまで直通で往復62ドル(約6,944円)プラスチップ。

空港に着くとシャトルのピックアップ場所には日本人のおばあさんのスタッフがいて、どういう経緯でマウイ島で働くことになったのかとても気になった。突然、安いホテルをどうやって見つけるかの話になり、結局聞けなかったが。

マウイ島は絶対これが見たい!みたいなのがないまま、ハワイ島の後にこのままオアフ島に行って過ごしてもつまらないだろうなと思って、途中に寄っただけだった。
なのでノープランでひたすら散歩を楽しんだ。

まず泊まっているところは海沿いで、少し外に出たらすぐにビーチだった。これがとても良くて、朝日も夕日も満月も、外に少し出れば、海から眺めることができたから。
ラハイナのビーチ
ハワイ島ではどちらかというと湾だったから、砂浜のあるビーチはとてもひさびさに感じた。

栄えている方に歩いていくと、樹齢140年を超えるというバニヤンツリーが。これはいろんな木が絡み合っているのではなく、1本の木だそうだ。
バニヤンツリー
これは巨大すぎて写真に収まらないけど、本当にあまりにも偉大な木に感じた。広場全体を屋根のように木が覆っている。

根元がもうよくわからない。
バニヤンツリーの根っこ

そこでハワイアンの演奏をやっていたり。急にハワイっぽさを感じる。
ハワイアンバンド

街並みは小さな背の低いレトロな建物が並び、おしゃれな雑貨屋とか、今時の食べ物屋という感じだった。その建物群が終わると、アウトレットモールがあり、そこで大体栄えている地域は終わる。
ラハイナメインストリート

ラハイナ

町の陽気な感じに流されてレストランでビールを飲んだりしながら、そのまま海沿いを歩いたり、本当にあてもなくだらだらとしていた。
海沿いのヤシの木はどれも変な形に曲がっている。
ラハイナのビーチ沿い

海沿いから見た内陸の方は山がすごい。マウイ島にいる時はずっと天気に恵まれていた。
マウイ島の山

天気が良い日が続いたから、毎日夕日が綺麗だった。実際にそれは後から知ったのだが、ラハイナの海岸は夕日スポットとして有名らしい。
ラハイナの夕日

ラハイナの夕日2

朝起きてコーヒー飲んで、散歩して昼からビールを飲み、夜は自炊してたけど、外に月を見に出かけたり。とりわけ何をするわけでもなく、適当に過ごせるこの場所をとても気に入った。


2019-12-27

キラウエア火山

活火山は今までの旅中に2回(グアテマラのパカヤ火山とガラパゴス諸島のシエラネグラ火山)見に行ったが、どれもマグマが吹き出しているところではなかったので、カルデラをわりと近くから見たり、熱気でマシュマロを焼いたりして楽しかったのだが、せっかくハワイに来たのだからマグマが吹き出し、溶岩が流れているところを見たいと思った。

ハワイ島は活火山が2つあり、現在も地下では溶岩が流れ続けて海まで出て来ている。流れ出た溶岩が固まっていくため、島の面積は年々広くなっていっているそうだ。
溶岩が海に流れてくるところを船で接近しながら見るLava Tourというのがあり、最初はそれに参加しようかなと思っていたが、流れ出て来たものを見るだけなのは自分が見たいものとは違うと思ってやめた。(そして2018年には接近した船に溶岩の塊が当たって重傷者を出すという事故があったから、今なら余計に選ばないと思う)

というわけでのんびりとハワイ火山国立公園へ行くことにした。車がないから民宿ヒロの車で連れてってもらうツアーを申し込んだ。入場料なども含めて100ドル(約11,200円 ※1ドル=112円)。

最初は火山とは関係なく、マカダミアナッツのお土産で有名なマウナロアの工場へ。実際マウナロアはハワイ火山国立公園にある火山の名前でもある。
マウナロア

工場までの長い道の両脇は全てマカダミアナッツの木だそうで、その広さに驚いた。写真じゃわかりにくいが、背の高い木の後ろにとにかくずっと畑が広がっている。
マカダミアナッツ畑
マカダミアナッツの実はめちゃくちゃ硬くて2重構造になっているそうだ。実際に足で思い切り踏みつけても割れなかった。
工場の裏に庭があって、ハワイ独特の植物が色々あったりして、そういうのを見るのもなかなか楽しかった。

そしてハワイ火山国立公園へ。先ほど名前の出たマウナロア火山と、キラウエア火山の二つが並んでおり、そこ全体が国立公園になっている。
今回見に行くのはキラウエア火山だ。夜にならないとマグマの様子は見えないけど、まずは明るいうちに一度行った。

公園に入ると蒸気が吹き出ているところなどもあり、草が生え草原になっているところもあり、その中に急に溶岩で固まった黒い土地が現れる。真ん中に火口があるのがわかる。まだ煙が出ているだけという見た目。
キラウエア火山

ハワイにはたくさんの神話があるが、このキラウエア火山にはペレという女神の神話がある。ペレは火山の神様だが、自由奔放で凶暴、そして美しいと言われている。火山が噴火するときにはペレが怒ったから、というのがハワイでは通説らしい。

火口の周辺にはオヒアレフアという木がたくさん植わっていた。
オヒアレフア
この木にもペレに関する神話があり、オヒアとレフアという恋人がいたが、ペレがオヒアに一目惚れして求愛したが断られてしまい、怒ってオヒアを木に変えてしまった。
レフアはオヒアを想い深い悲しみに暮れていたため、それを見てかわいそうに思ったペレがレフアをオヒアの木の花に変えてやり、二人はずっと一緒にいることができた、という話だ。
めでたしめでたしっぽいけどよく考えたらペレの奔放さを際立たせる話でもある。

この火口以外にも国立公園にはたくさんのスポットがある。続いて行ったのはサーストン溶岩トンネル。
ここは溶岩が流れて行くうちに外側が外気に触れて固まり、中が空洞になったことで洞窟になった場所らしい。宿のオーナーが説明してくれたが、なぜそうなるのかあまりよくわからなかった。
サーストン溶岩トンネル

この周辺は全部シダで覆われていて、洞窟の中にもシダの根っこが入り込んでいた。シダがすごすぎて全然違う世界に来たみたい。
サーストン溶岩トンネルのシダ

国立公園の中を走っている間に、この火山からなる土地の仕組みを少しだけ教えてもらった。火口から海に向かって地下を溶岩が通り、海に出て土地が広がる。その通った跡に地下が空洞になり地表が陥没してしまうところがいくつもあるそうだ。
キラウエア火山のクレーター

そして車で公園内にある海岸沿いに向かった。この辺りはほとんど溶岩混じりの土地だ。
ハワイ火山国立公園

海辺に出ると、そこは溶岩が海に流れ出た場所だった。溶岩が海に当たり、中側だけが空洞になりアーチ状になっている。
ホレイシーアーチ

公園内はかなり広いから色々見て回っているだけで夕方になってしまう。そして暗くなったので再度火口付近へ。真っ暗な中に赤く火が灯っているようだった。まさにマグマが吹き出している色だ。こんなに赤いのかと純粋に驚く。
キラウエア火山火口
暗いから写真は難しかったが、実際に目で見ると遠いけども、火に魅せられる気持ちがわかるくらい魅力的な場所だった。旅の中で何度も自然に魅せられて、そこに神様が宿ると信じられる気持ちは理解できる。そしてここでも火に神様が宿ると言われるのは分かる気がした。

火口が見えるポイントの近くには資料館があり、火山の成り立ちやペレについても色々説明があり面白い。ペレの髪の毛と呼ばれる、噴火時に溶岩が空気に触れると作られる物質も展示されていた。
ペレの髪の毛

私が行ったのは2017年の12月だが、その後2018年5月にこのキラウエア火山は噴火し大きな被害をもたらした。ペレは何に怒ったのだろう。

この日は本当に唯一天候に恵まれた日だったからよかった。火口から帰るときに土砂降りの雨に会い、前が見えないくらい降っていたので車が怖かった。

この前日マウナケアという山に星空観測に行った。オニヅカセンターという標高2800mくらいのところだから天気が悪くても、ここまでくれば大体星は観れると言われていた。しかし全くの曇りだったのだ。天気系でこんなについていないことは滅多にないのだが、宿の人に「もう一度来てということじゃないか」と言われてそう思うことにした。

マウナケアではシルバーソードという世界でハワイとヒマラヤにしかないという植物を見た。実物は本当に銀色で驚く。
シルバーソード

写真はないが、ここでも神を祀るような場所があったりと、本当にハワイとその自然と神様の結びつきみたいなものを色々感じた。日本も自然と神様の結びつきって色々なところであって、そういうところも日本人移民がこちらに来たときに心地よさを感じる一つでもあったのかもしれない。

ヒロ滞在:2017年11月29日〜12月3日

2019-12-26

自転車で行くヒロ

実際ヒロ(Hilo)に滞在していた時は雨が降ったり止んだりの日がずっと続いていた。天気予報的にも快晴の日がなさそうだったから、晴れ間を見つけて出かけるというのを繰り返していた。

雨上がりの空は吸い込まれそうだった。晴れてる時は最高だ。
ヒロの空

大雨が降った日、見たことのない警報が携帯に表示された。
iPhoneの警報画面
鉄砲水!?どこからどう来るのかもわからなくて、警報が終わっても怖すぎて外に出られなかった。
だいたいどこに行っても天気に恵まれて来たから、ハワイ島に来てから悪天候が続くのは自分でも意外だった。でもその日はたまたま急にパソコンが壊れて、なぜかOSからインストールし直すという自体に陥っていた。だからちょうど良かったのかも、と思うことに。

雨が止んだらすぐに自転車を借りて出かけた。Suisanの近くのリリウオカラニ公園には日本庭園や鳥居があった。日本人町の名残であえて作られたのだろうか。
リリウオカラニ公園

もう少しまじかで海を見たくて、ケアウカハビーチパークというところまで行ってみた。天気が悪くて全く綺麗ではなかった。
ケアウハカビーチパーク

せっかく来たから海に近づいてみると、何かがすっと顔を出したのが見えた。よくよく見るとウミガメがこっちに泳いで来ていたのだった。ウミガメが近くまで寄ってくれたから泳いでる姿を見て満足。
ハワイ島のウミガメ

続いてヒロのダウンタウン方面へ行き、そこからさらに虹の滝と呼ばれる場所へ。自転車とはいえ、坂が続く道でちょっと辛かった。
本来なら水量がそこまでないため、細長く水が落ちているはずなのだが、連日の雨ですごいことに。
虹の滝
宿の人も最近行ったという話をしてて、あんな姿は見たことがないと言っていた。
天気は悪いが気温は高い。自転車は楽しいけど、ほんとに汗だくだった。

ダウンタウンは滞在中に何度か行った。背の低い木造の建物が並んでいて、すごくレトロな町並みだった。人があまりいないと本当に町として機能しているのかしら、と思ってしまうくらいだったが、休みの日には少し活気があったし、一軒一軒よく見るとおしゃれなお店も多かった。
ヒロダウンタウン

ヒロダウンタウン2
アイスランドでロストバゲッジしてから夏服は持っていなかったから、ハワイ用に夏服を調達した。

近くではファーマーズマーケットもやっていた。野菜や植物が南国な感じで面白かった。あとはお土産向けのクラフト商品が多い。
ヒロのファーマーズマーケット

ハワイ諸島のいたるところに大きなガジュマルの木がある。それにどこで出会っても魅入ってしまうくらい大きくてどこか美しかった。
ガジュマルの木

ちなみに日立のCMで使われているモンキーポッドという木も結構あって、CMのはハワイのオアフ島にあるらしいが、規模は小さいもののハワイ島のもなかなか素敵。
モンキーポッド

最後はハワイを統治したカメハメハ大王の像でも見て帰ろうと、ワイロア州立公園へ。ここは昔もう一つ栄えた日本人町で、新町と呼ばれていた場所の跡地でもある。
ここも同様に2回の津波に襲われて町が壊滅し、2度と人が住んではいけない場所に指定され公園になったのだ。
カメハメハ大王の像

自転車で回れる場所はだいたいこんな感じ。
やっぱり天気が良くないと、全ての印象がちょっと変わるけど、ハワイ島はすぐに自然を感じられるところが多くて、結構好きになった。