2013-09-14

タイからラオスへ スローボートの旅-前編-

最初の世界半周の旅から戻って来た時に、まさに1週間後くらいに世界一周に出かけるという、友達の友達がいるというので紹介されて会った。
彼はタニザワトモフミというシンガーソングライターで、アニメの『君に届け』のオープニングを歌っていたり、音楽と漫画ととにかく色々なことに詳しく、それを愛しているとても素敵な人。

その彼から、
「ラオスは行かないの?いいところらしいよ」
とメールが来て、それでも今回は行く気もなかったが、日に日にその言葉が気になり、結果チェンライから行けることもわかったので、航空会社に電話して、あらかじめ決めていた東南アジアを抜ける飛行機の日程をずらし、ラオスに行くことにした。

今回の旅では特に、自分がそのとき必要なものや必要な情報、人がなんとなく自然と集まってくるような感覚があって、それはもしかしたら旅慣れただけなのかもしれないし、そのことに集中しているからそう感じるだけかもしれない。でもなんとなくその感覚に従ってみて悪かったことがないから、きっとこんなに気になるならば行った方がいいのだろうと思って決めた。
(感覚的になることは危険な部分もあり、もちろん危険情報とかそういうことも色々調べた上で安全な道である前提で決めています、念のため)

そんな訳でチェンライ(Chiang Rai)から国境のチェンコーン(Chiang Khong)へバスで移動。1時間に1本でていて65バーツ(約195円 ※1バーツ=3円)。

始発の6時のバスで出発。

途中でバスがパンクして止まった。早めに国境を越えたかったので焦ったがすぐに、何を焦るのだという気持ちになる。今日中にたどり着けなくてもまだ時間はあるんだ、と。
30分くらいで修理が終わり、途中で市場に鶏肉を届けたりする寄り道をバスの運転手がしつつ(多分通常業務)、約2時間半で無事にチェンコーンに到着。

バスが到着したところに待ち構えているトゥクトゥクに乗りイミグレーションまで行く。30バーツ(約90円)と決められている。そしてすぐにイミグレへ。

イミグレ前に両替所があるがレートが悪いので変えない方がよい。ATMはラオスの国境側にないと言ってくるが、実際はある。出国審査が終わると、船に乗っていよいよラオスへ。40バーツ(約120円)。
色んなところで「えっ?」と思うような色んな船に乗って来たけど、それでもこの船の不安定感はとても怖かった。対岸はもうラオス。

そしてラオスの国境の町、ファイサイ(Faisai)のイミグレーションに到着。川に到着したらすぐ目の前。

土日だとなぜか1ドル(約100円 ※1ドル=100円)を請求されるイミグレ。
日本人はビザ必要ないのでまだ楽。欧米人の旅行者でごった返しているが、ビザの書類を書いているだけなので、審査窓口はガラガラ。すぐに入国できた。

私はここからルアンパバーン(Luang Prabang)まで移動したかった。方法は3つ。
1.バス 12時間 
2.スピードボート 6時間
本当にすごいスピードで体むき出しのため危険というのと、人が集まらないと出発できないというので却下。
3.スローボート 1泊2日
バスかスローボートか迷ったが、バスはいつも乗ってるし、せっかくだからメコン川を下っていきたいという思いがありスローボートにすることに。

スローボートについては事前に相場を調べてあって、だいたい値切ったとしても1,000〜1,300バーツ(約3,000円〜3,900円)だということで1,000バーツで乗れたらいいなと思っていた。

入国すると旅行代理店が沢山あるなかで、イミグレから坂を歩いていった左側にある一番最初の旅行代理店でスローボートの値段をとりあえず聞いてみるとなんと950バーツ(約2,850円)。もうこれでいいやと決めた。スタッフの人もかなり感じがよかったし、変に勧めてこなかったので。
実際バーツが足りなくて、947バーツ(約2,841円)にしてもらった。

ここまでで朝の9時くらい。ボートは11時に出発する予定。
10時くらいに船着き場に向けて出発するからそれまでに戻ってくるように言われた。その間にATMでキープをおろし、朝ご飯を食べたりした。

あまりにゆっくりしすぎて旅行会社の人が私を捜しに来た。軽トラの荷台に乗って船着き場へ出発。10分かからないうちに到着。軽トラの運転手がスローボートに受付手続きをしにいき、席を確保してきてくれた。この席が実はものすごく重要。

スローボートは見た目はこんな感じで、木製でトタン屋根みたいな。結構ボロボロだけどちゃんと走るし、100人以上乗せる。

席は車のシートをはずしてきたやつを取り付けたり(これはかなりいい席)、日本の昔のバスの座席のようなものをとりつけていたり(これはまぁまぁ)、木のベンチだったり(一番最悪なパターン)。これで最初の町まで6時間、そこから次の町まで8時間、乗り続けなくてはいけないのだ。

というわけで1番乗りでチェックインした私たちの団体は一番良い車のシートを確保してもらえた。実際木のベンチは、途中の村々で降りる現地の人たちが座っていたけれども。

このあと結局2時間は待ち、地元の人や、ツアーで申し込んだ欧米人の団体客が12時頃大量に乗り込んで来て出発。良い席を確保できたので、待つのは全然よい。

床下に荷物。そして屋根にも荷物。本当にゆっくり進むから落ちたり揺れたりしない。

いよいよ出発。
私が思うに、スローボートの場合は早めにファイサイに到着して、チケットを自分で手配したほうがいいということ。ツアーだと全員を待ってからの座席指定になるし、ボートは1日1回しかでないから、確実に早い方が得。まぁその船が全体的に座席がだめな感じだったら意味はないのだけど。

あと船の中にスナックや飲み物は売っているけど高めな値段設定なので、ファイサイにいる間に買っておいたほうがよい。ファイサイもちょっと割高なので一番いいのはタイで買っておくことかもしれない。スローボートは出発したら宿泊する町に到着するまで、降りることができないので。

そして後編に続く。


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