2019-07-10

雨のウィーン

スロバキア(Slovakia)のブラチスラバ(Bratislava)のセントラルバスステーションからオーストリア(Austria)のウィーン(Vienna)へ。
セントラルバスステーションへは市内のバス212番に乗る、バスのなかでちゃんと次の行き先が表示されるタイプなので割と簡単に着いた。0.7ユーロ(約92円 ※1ユーロ=132円)
バスのチケットは事前に購入しておいて、5ユーロ(約660円)だった。https://www.regiojet.cz/

バスターミナルはまだできたばかりという感じで、すごく綺麗だったし、wifiもあって待ち時間があっという間だった。
ブラチスラバのバスターミナル

バスが走り出してすぐにオーストリアに入国し、1時間半くらいでウィーンのStadionという地下鉄の駅に到着した。バスの中ではWifiもあり、映画も観れて、コーヒーも無料でもらえた。たった5ユーロなのになかなかのサービスで驚いた。

オーストリアといえばハプスブルク家の貴族文化という印象。その印象のせいもあるかもしれないが、街並みが全て絵に描いたようなヨーロッパという感じがした。
ウィーン
しかし地下鉄の初乗りが2.2ユーロ(約290円)で、急に上がった物価にがっかりした。

ホテルに荷物を置いたら早速レオポルト美術館に行った。エゴン・シーレやグスタフ・クリムトの作品を見たかったから。入場は13ユーロ(約1,716円)
レオポルト美術館

天気がいまいちな感じだったけど、夕方になるにつれて回復してきて、最終的に空がすごく綺麗だった。
ウィーンの街並み

もともとオーストリアはハンガリーと一つの国だったけど、分離してから歩んだ道はかなり違うと感じる。第二次世界大戦中にドイツの影響を受けて、ユダヤ人を大量に殺害したりアウシュビッツへ送ったことは同じなんだけど。そもそもヒトラーの出身はオーストリアであり、ドイツ軍が侵入してきたときも歓迎したという話もある。
敗戦国になったところまでは同じだが、その後はイギリス、フランス、アメリカ、旧ソ連の4ヶ国から支配され、でもすぐに臨時政府をたてたことにより10年で独立しているし、その後の東西ヨーロッパを巻き込んだ冷戦時には永世中立国となっている。

なんとなくあまり戦争の負の遺産のようなものが残ってないイメージがあったが、占領されていた時期がそれまでの2ヶ国と比べ短かったからなのかもしれない。

翌日は存分にオーストリアの貴族文化を楽しもうと思ったが、天気が悪くてどこへ行っても暗いイメージになってしまった。
ハプスブルク家の居城だったシェーンブルン宮殿とその庭園。天気が良かったらどれだけ素晴らしかったであろう。
シェーンブルン宮殿

ベルヴェデーレ宮殿も雨。しかも中に入ってないのでなんの感動もない
ベルヴェデーレ宮殿

これはこの時だけ展示してあった雲の家みたいなやつなんだけど、なんだったか忘れてしまった。いかにやる気がなかったかが分かる。
宮殿の前の雲の家

街中に戻り、気になったお店に行ってみる。ツェスニエフスキーというオープンサンドの店。全部一つ1.3ユーロ(約171円)で、薄いパンの上に卵、トマト、スモークサーモンなどのペーストを載せた食べ物。スタンディングの店で、サクッと食べられていいなと思ったんだが、小さいのでお腹の足しにはならず、見た目を楽しむだけという感じだった。味の組み合わせがいまいちなので、もっと改良したらすごく流行りそうなんだけど、それは日本人好みの味ではなかったというだけかもしれない。
ツェスニエフスキー

ショッピング街だけど、他のヨーロッパもそうであるのと同じで雰囲気は統一されている。H&Mがかなりかっこいい外観だった。
ウィーンのH&M

ちょっと志向を変えて、オーストリアの建築家であるフンデルトヴァッサーの建築物を見に行ったりもした。建築の知識は全くないのだが、建物の見た目が面白かったから、実物を見に行ったという感じで。たまに話題になる大阪の舞洲ゴミ処理場も彼がデザインしたそうだ。自然との共生をテーマにして生涯作り続けたという点もとてもいいなと思った。
フンデルトヴァッサーハウス

フンデルトヴァッサーハウス2
これは今も現役で使われている市営住宅。外観しか見学はできないけど、見ているだけで面白い。

近くにもう一軒あり、ここは彼の作品を展示している建物だそうだ。
クンストハウスウィーン

最後は美術史博物館へ。ハプスブルク家がコレクションした美術品などを展示しているところで、これを本日の集大成にしようと思って行ったのであった。入場は15ユーロ(約1,980円)。建物の中も美しかった。
美術史博物館

ウィーンの天候が残念でならないけど、観光をしっかりしましたという感じで次の街へ。

ウィーン滞在:2017年10月21日〜23日

このエントリーをはてなブックマークに追加

0 件のコメント:

コメントを投稿