朝7時半にイザベラ島内にある火山へ向けて出発。イザベラ島には6つの火山でできていて島の97%は国立公園に指定されている。指定されていない部分は村の部分だけ。その6つの火山の中からVolcan Sierra Negraというところへ行った。火山ツアーは16ドル(約1,280円)。世界で2番目に大きなカルデラがあるところで、活火山の中では1番大きいそうだ。
この火山が一番最期に噴火したのは2005年(参考記事)。その時はみな当然避難したのだけど、やはり何人かは馬に乗って見に来たりしたそうだ。このカルデラの大きさを考えると、噴火した時にここにわざわざ見に来るとはちょっと命知らずとした言いようがない・・・。
街からくるまで30分くらいかけて移動。山のふもとで下ろされて、ここから往復で約3時間歩くのだ。
前日の夜が雨だったから、ちょっと道がぬかるんでいた。天気もまだあまりよくなくて、霧っぽい感じ。緩い坂道を登ったり降りたりで、そこまでハードではなかった。
このまま歩いてカルデラを見た。でかい、写真は天気が悪いので帰りの天気がよかったほうのをあとで。
山の中にはグアバの木が沢山ある。
グアバは外来種なので今ガラパゴス諸島で増えすぎて問題になっているとのことだった。鳥が食べて種を落とし、また木が育つというのを止める方法を模索中だとか。だからほんとかわからないけど、旅行者はグアバの木になる実を見たら食べてほしいと言っていた。
途中から晴れてきた。日差しはかなり厳しいけど、景色がとてもきれいに見える。
一番奥にある火口を見た。
周辺の岩はところどころ空洞になっていて、穴に手をかざすと熱風が吹き出ている。活火山だから。
また来た道を戻りつつ、途中でお昼を食べた。ランチボックスも火山ツアーに込み。
そしてまた帰りにカルデラの横を通る。これが向かって左はし。大きすぎて写真に収まらない。
真ん中。
右はし。
とまあそんな感じに大きいわけで、これは目の前で見てみないと感動が伝わらないパターンです。あと噴火は7年前だというのに、周りの緑が結構濃いということも驚き。
ガイドさんの話で面白かった話があった。
イザベラ島には外来種で入ってきたヤギが2万匹くらいまで増えたそうだ。それを排除するというプロジェクトが立ち上がった。ヤギは山の中に集団で暮らす習性らしく、少数でうろうろしているヤギにGPSをつけて、そのヤギが群れに戻ると自動的に群れの場所がわかるという。群れの場所が判明して、ヘリコプターでヤギの群れを人間が襲撃。ヘリから銃撃して18,000匹を殺したそうだ。まあそれもまたガラパゴス最初の日に思った通り、外来種排除のために外来種を殺すという選択肢が取られることがほとんどであるというのがとても疑問におもいつつ。
そのプロジェクトに5年かかり、生態系を壊さない程度のヤギは生き残り、今も全ヤギがGPSをつけたまま生活しているのだとか。また増えないように全部管理されているらしい。
これで解決と思いきや、またあらたな問題が最近起こっているとのこと。18,000匹もヤギが死んだら、その死骸はどうしたんだという話。なんとそのままにしたらしく、それを今度は外来種「ではない」ガラパゴスの鷹が、死骸を食べまくったんだと。18,000匹は相当な量だと思う。鷹にとっては、いつもえさを探しにいかなくてもヤギを食べればいいから万々歳というわけで、今度は予想以上に鷹が増えた。鷹が増えるところまではいいとしても、ヤギといういつでも食べられるえさを完食したあと、鷹はいつもの虫とか小動物を食べるわけだ。でも鷹が増えすぎてるから、いつもの虫や小動物はいつも以上に食べられちゃって減ってしまう、そうするとまた生態系が壊れていく・・・という自体になりつつあるらしい。
いかに生態系が壊れていくのかというのがよくわかる話だった。
午後は2日目のアシカと泳いだのが面白すぎたのでまたシュノーケリングへ。
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