2013-04-03

大迷宮 フェズ(前編)

シャウエン(Chefchaouen)を後にして商業、職人の町フェズ(Fes)へ移動。またバスで出発し、だいたい3時間半くらいだったか。70DH(630円 ※1DH=9円)。モロッコのバスは、全部ではないかもしれないけど、時計の代わりに、出発してからどれくらい時間が経ったのか、カウントアップされていく時計のようなものがついていた。斬新。

フェズは世界一複雑な町と言われているだけあって、本当に大迷宮だった。一度入ったらどこがどうなっているのかわからなくなる。また、商業というか職人が沢山いる町としても有名で、絨毯、織物、金属加工などそこらじゅうで働く音が聞こえてくる。すごく賑やかで活気があって。ドラクエで言ったら、ずっと冒険してきてやっと大きめの町について何でもそろっててわくわくしちゃうみたいな、そんな気分だった。

ただ客引きのしつこさがひどかった。メディナ内にあるホテルに着いた瞬間から入り口で待ち構えていて、「後で待ってるから!」というからホテルのガイドかと思ったけど、ホテルに入るとすぐに張り紙があって「入り口にいる客引きについていかないように!」と書いてあった。外に出て、ガイドいらないと言ってもずーーーっと着いてくるし、面倒になって、ホテルに属しているガイドを雇ってメディナを歩く事にした。

ロバが多い。

人が多くて、路地が狭くて、なんか色々売ってる。




なんとなく予想はしていたが、絨毯屋に連れて行かれる。

一応織っているところをみせてもらったり。

その絨毯屋で当然色々な商品を紹介された。ここは一つどこまで値切れるのか試してみようと思って、興味があるふりをしてみた。というのも、ホテルに属したガイドが連れて来て側にいるということは、最悪押し売りされることはないなと思ったから。
控えめに小さい絨毯を欲しいと言ってみて、値段忘れちゃったけど日本円で数万円だった。高いから、と断ると、紙を出して来て、欲しい値段を書くように言われる。モロッコ流の交渉のやり方とのこと。
とりあえず三分の一くらいで書いてみるが断られ、「じゃあいらない」と言うと、そこから値下げ合戦が始まる。言い値より少し上乗せした値段を提示され、さらにこちらが下げて、の繰り返し。思ったより交渉が長引いて来てめんどくさくなってきたから「やっぱりほんとにいらない」と言ったら、一気に最初のこちらの言い値より下がった。ええー。
そうされると逆に困っちゃって、「いや、ほんとにいらないから」ってすごい申し訳なく言うしかなかった。向こうは買ってくれる確証を得た感じで超押してくるから、二度とこういう事はやめようと思った。なんとなくガイドの人が切り上げてくれて脱出した。

色々歩いて、神学校見学。誰もいない。

壁の模様がすごい。

ドレスとかウェディング関連の商品が並ぶ通り。


この棒は一体なんだろう。

メディナの中で最も聖域と言われている修道院。異教徒は入れないが、外から写真は撮ってよかった。

モロッコの水売りの男性。この赤い衣装を必ず着て、皮の袋に水を入れて売っている。観光客と写真撮ったりしてたから、どちらかというと本業はそっちかしら。皮の袋に入れているのは暑い時に水がぬるくならないためなんだけど、今はさすがモロッコのこういう大きな町なら冷たい水はすぐに手に入る。

続く。



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