さっそくラクダに乗って出発。オレンジともピンクともそれらがグラデーションして見えるような砂の世界。
ラクダ遣いのモハメドさんと私たち。風がない、音もない、ただモハメドさんのラクダ遣いの歌が聴こえるだけ。ラクダに話しかけているのか、歌を歌っているのか、一定の音にも聴こえるけど、なんかのメロディのようにも聴こえる不思議な歌だった。
そしてついに太陽が昇りきる。とりあえず肌が全くでないように、帽子にサングラスに顔は全部スカーフで覆うという怪しい集団になった。
ラクダも大変だろうに。
たまにラクダを降りて砂の上を歩いた。砂は全く暑くなかった。とても柔らかくて気持ちがよかった。
先が見えない。どこまで行くんだろう。
砂紋が出来ているところも沢山あった。風にえぐり取られた砂山の曲線がとても綺麗だった。
自分の目が見える限り遠くを見ても全部砂で、砂しかなくて、誰かと一緒にいるけれど、ちょっとでも道からそれたらすぐにいなくなれそうなのが怖かった。モハメドさんはもちろん地図もコンパスもなくまっすぐと目的地に進んでいて、その能力に驚いた。しかも道中で友達に遭遇して、雑談して、またその友達は砂漠へ消えていった。そんな生活があるのか!彼らならば、砂漠の中でも待ち合わせができそうだ。
そしてここは砂が少し黒くなっているブラックデザートと呼ばれる場所。砂丘はなくなり、平らな道が続く。まだ目的地は見えない。
そうして約3時間ラクダにゆられながらお世話になるノマド民のおうちについた。土と草を混ぜてつくったような素材でつくられた家。
続く。
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