2014-05-18

パレスチナ自治区に行ってみよう

イスラエルと領土を分割して、ガザ地区とヨルダン川西岸地区に分けられたパレスチナ自治区。エルサレムから足を伸ばして自治区内のベツレヘム(Bethlehem)に行く事にした。
事前情報だと、自治区に入るにはチェックポイントを通らなくてはいけなくて、そこで厳しい荷物チェックと、運が悪ければイスラエル軍からの質問攻めに合い、やっと入れるとか。若干緊張してバスで向かう。

エルサレムのバスターミナルからNo.24のバスに乗った。他にもいくつかベツレヘム行きのバスはある。7.3シュケル(約197円 ※1シュケル=27円)。40分くらい。
バスに乗って分離壁の横の道をずっと進み、チェックポイントはまだかまだかと思っていたら、なぜかチェックポイントを通らずにベツレヘムの町に着いてしまった。パスポートなど、なんのチェックもされずに入れてしまったのだった。謎だ。

町は意外と普通に見えた。


ベツレヘムにはキリストが生まれたという聖誕教会があり、世界各国からキリスト教信者が巡礼にくる場所でもある。
しかし2002年にはイスラエル軍のベツレヘム侵攻があり、パレスチナ人は聖誕教会に逃げ込みそこをイスラエル軍が包囲・銃撃するという事件もあった。40日ちかく住民は教会に立てこもり、最終的にはパレスチナの武装テロ容疑者を国外退去させるなどの解決策で終息。侵攻はパレスチナ側からのテロが原因だとしても、一般人も巻き込みしかも聖域で銃撃したことなど、国際的にはまたかなり批難された事件だった。

町は意外と普通に見えたが、そういう事件も起きていて、住んでいる人たちのなかでも恐怖を覚えた人ももちろん沢山いるだろう。
マーケットに行っても、町を歩いていても、「どっからきたんだ?日本か?よくきたな!」みたいな人が多く、人々の雰囲気も含めて優しくされたという印象がすごく強いベツレヘム。ひょこっと旅行で中に入って数日後には出て行ける、それがとっても申し訳ないような、複雑な心境になる。



せっかくなので聖誕教会にも行った。

ここがキリストが生まれた場所らしい。
なぜか内部の写真をほぼ撮ってないので写真がないけど、教会はわりと小さく、地下に向かって広がっている感じ。礼拝堂も特にステンドグラスがすごい、とかそういう感じではなく、内部は質素な印象だった。

ベツレヘムの方がエルサレムより若干物価が安かった。いい安宿もみつかり、ベツレヘム滞在が始まった。
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