多依樹(Do Yi Shu)を後にして、この日は昆明(Kunming)まで移動し、その日の夜行列車で麗江(Lijiang)に行こうとしていた。
朝7時にチェックアウトしてまず新街鎮へ乗合ワゴンで行く。雨がかなり降っていて、最近見つけたバックパックカバーがとても役に立った。
乗合ワゴンは乗る場所など決まっていないからとにかく新街鎮方面へ走るワゴンにひたすら手をあげて乗りたいアピールをするが、大体が満員。もしくは空いているけど、首を横に振られて通り過ぎて行くばかり。
私と同じように待っている人が近くにいて、その人も同じ目にあっていたからきっと何かのルールがあるのかもしれない。
そして30分くらいアピールし続けてやっと乗れた。定員オーバー気味で、ぎゅうぎゅうになりながら、寄り道なしで新街鎮に到着した。40分くらい。10元(約160円 ※1元=16円)
バスターミナルに着いて昆明行きのチケットをすぐに購入。137元(約2,192円)。出発の1時間前くらいだったが余裕で買えた。昆明行きのバスは9:05、12:30、18:00の3本。
昆明までは約360キロ。大体17時くらいに到着だというのは事前に調べてわかっていて、もし1時間遅れても、電車は21:04発だから余裕だなと思っていた。
ターミナルで待っていると、私が困っていると勘違いした人たちが、昆明行きのバスを教えてくれたり、結構みんなかまってくるし優しい。
時間通りに出発し、順調に進んでいた。隣の席のおばさんが3人の子供連れて、子供にご飯やお菓子をあげるついでに必ず私にも同じものをくれて、すごくお腹いっぱいになった。中国のローカルな蒸し物やお菓子を食べられて嬉しかった。お返しに私が持っていたお菓子を食べるかとジェスチャーするとあっさり断られてなんかうけた。
途中で寝ちゃって、目覚めてからなんか変だなって思ったら、バスがずっと止まっているみたいだった。お客さんがざわざわしてて、何が起きたのかと思ったら、道の前が土砂崩れが起きた後で、大きな石が転がっていて、ちょうどショベルカーが土をどかしているところだった。
いつ落ちた石なのかわからないが、直撃してたらバスは大破してたであろう大きさで、ちょっと怖かった。
バスがかなり長い時間立ち往生していたため、トイレに行きたくなった乗客たちが降りて、外で普通に用をたしていた。ここまでは他の国でもある光景だが、女性は隠れてする人もいれば、丸見えの場所で排水溝に用をたす人もいて、結構衝撃。中国のトイレ事情は奥が深い。
そこからやっと道が通れるようになったが、各所で小さい土砂崩れが起きていて、道が水浸しだったり、ショベルカーは出動してないものの、結構土が溢れてるところとか、一つ間違えたら事故るなあと思いながら、なんとなく大丈夫な気がしてたけど、とにかく進むのに時間がかかった。
道路の片車線が封鎖されると、通常は交通整理する人が、片方を通して、時間が経ったらもう片方の車を通すとなると思うのだが。交通整理する人は下手くそすぎて、みんな我が先にと逆走する車もあれば、車にぶつかるスレスレで無理矢理前に進もうとしたり、当然そのまま誰も動けなくなっていた。
中国はすごく不思議だ。1対1だと困っていたら、もしくは困っていなくても、すぐ助けてくれる人がいて、すごいお節介なおばちゃんがいるみたいな感じ。その優しさが結構いろんな人から与えられる、でも集団になると、まず自分が先にって行こうとする人がいて、負けないように他がついて行っちゃう感じ。与えられる優しさからするとそういう行動にすごく違和感がある。
管理をするということに対する考え方が違うのかもなあと思った。
バスはやっと山を下りて町に入ったが、まだ渋滞が続き、予想以上に時間がかかっていたからかなり気持ちは焦っていた。そこから高速道路に入り、どんどん進むから、よしそのまま行くんだ、と思ってた矢先、休憩。
地図を見ると昆明まであと100km地点。16時ごろ。あと2時間はかかりそうな感じ。
そしてこの休憩所で初めてニーハオトイレに直面することに。
前の記事でも書いた通り、中国のトイレは男女は分かれているものの、扉がなく、低い仕切壁で個室が区切られているものが多い。便器がなく、排水溝が一本ひいてあり、少し坂道になっているから、勝手に流れて行く。つまり場所によっては自分の下を人のものが流れて行くということである。用をたしている人と、トイレに入ってきた人の目があってニーハオと挨拶するから、ニーハオトイレ。実際挨拶なんてしないけど。
とはいえ、中国の人にとってはこれが普通だから、普通のことだからと思って入れば、逆に羞恥心あんまり感じなかった。当たり前だけど、まじまじと他の人を見ることなんてしないし、排水溝を覗くことなんてない。壁が低いから前の人が立ったり座ったりすることで色々見えるんだけど、見ようと思っていないので、何気なく済ませた。まあでも極力入りたくないな。
そしてやっと昆明のバスターミナルに着いたのが19時。
ターミナルから駅までは結構遠いからタクシーに乗った。そしたらそのタクシーは途中で人を乗せたりするから、さらに時間がかかった。まだ2時間あったから焦りつつも、まだ人を乗せそうになったら急いでるって言おうと思った。
昆明の町はタクシーで走った時に見た限りではかなり都会だった。
金ピカの高層マンションがあったり、それ以外にも高層ビルやマンションが多い。
そしてやっと駅付近に着いたのが19:30。タクシーは60元(約960円)。駅前は混んでて進まなくなったので、ここで降りたほうがいいと言われて、降りてから10分くらい歩く。
やっと着いたが、まず駅に入るには荷物検査があり列ができている。
そしてやっと駅に。
どうにか間に合いそうだと思ったが、そこからチケットを受け取らなければいけなかった。チケットはtrip.comで予約済みだから、受け取ればいいのだが、どこで受け取ればいいかわからない。
とりあえずチケット売り場に行ってみる。当日のチケットはこのような列だし、座席はもうなかった。よかった予約しておいて。ちなみに列を割り込んだりする人はいなかった。
この中のどれかで受け取るのだろうと思い、いろんな窓口があるが一つずつ翻訳して行く。取票窓口が受け取りの意味だったから、とりあえず並んで、周囲の人が同じようにtrip.comの画面を開いているので安心。
trip.comには身分証明書の承認をしてからチケットを受け取るように書いてあったが、それの意味がわからなかった。並んでいる人を見ていると、窓口で何かを拒否されて、列から出て戻ってきても、並ばずに対応してもらってたから、いざとなればそうさせてもらおうと思っていた。
自分の番が来て、trip.comの画面を見せて(事前に予約番号をキャプチャしといた)、パスポート出して、何も言われずにチケットを出してもらえた!身分証明書の承認とはなんだったんだろう。
226元(約3616円)にtrip.comの手数料38元(約608円)
そこから改札に入る。チケットとパスポートの確認がここでも。とにかく人が多くて何をやるにも並ぶ。
中に入ったらまた荷物チェックで、やっと待合室に入れた。
大きな売店とかお弁当とか色々売っててすごい楽しい、けどそんな時間ないからカップラーメンだけ買ってすぐ自分の電車のホームに。
ホームに入る前にまた目視でチケットとパスポートチェック。
やっとホームに入って、朝からの超移動を終えて、チケットもちゃんと引き換えられたことにすごく自己満だけど満足していた。
座席は夜行だから少し良い席にして軟臥と呼ばれる4人一部屋のコンパートメント。
シーツも枕も全部きれいだしすごくよかった。車両のトイレが洋式でびっくり。
同室はおばあちゃんと、お母さんと小学生くらいの息子の家族で、言葉は通じないんだけど、終始ニコニコしてて感じが良かった。
久々の夜行列車の旅。夜行列車ってなんだからわくわくする。コンパートメントの外で真っ暗だけど灯りがあるところをずっと見つめたり、他の人が廊下で何しているかとか、見ながら過ごした。
中国の電車にはお湯があると聞いていたからカップラーメン買ったのに、自分の車両にはなくて、結局何も食べられなかったのだけが残念。
Tweet
朝7時にチェックアウトしてまず新街鎮へ乗合ワゴンで行く。雨がかなり降っていて、最近見つけたバックパックカバーがとても役に立った。
乗合ワゴンは乗る場所など決まっていないからとにかく新街鎮方面へ走るワゴンにひたすら手をあげて乗りたいアピールをするが、大体が満員。もしくは空いているけど、首を横に振られて通り過ぎて行くばかり。
私と同じように待っている人が近くにいて、その人も同じ目にあっていたからきっと何かのルールがあるのかもしれない。
そして30分くらいアピールし続けてやっと乗れた。定員オーバー気味で、ぎゅうぎゅうになりながら、寄り道なしで新街鎮に到着した。40分くらい。10元(約160円 ※1元=16円)
バスターミナルに着いて昆明行きのチケットをすぐに購入。137元(約2,192円)。出発の1時間前くらいだったが余裕で買えた。昆明行きのバスは9:05、12:30、18:00の3本。
昆明までは約360キロ。大体17時くらいに到着だというのは事前に調べてわかっていて、もし1時間遅れても、電車は21:04発だから余裕だなと思っていた。
ターミナルで待っていると、私が困っていると勘違いした人たちが、昆明行きのバスを教えてくれたり、結構みんなかまってくるし優しい。
時間通りに出発し、順調に進んでいた。隣の席のおばさんが3人の子供連れて、子供にご飯やお菓子をあげるついでに必ず私にも同じものをくれて、すごくお腹いっぱいになった。中国のローカルな蒸し物やお菓子を食べられて嬉しかった。お返しに私が持っていたお菓子を食べるかとジェスチャーするとあっさり断られてなんかうけた。
途中で寝ちゃって、目覚めてからなんか変だなって思ったら、バスがずっと止まっているみたいだった。お客さんがざわざわしてて、何が起きたのかと思ったら、道の前が土砂崩れが起きた後で、大きな石が転がっていて、ちょうどショベルカーが土をどかしているところだった。
いつ落ちた石なのかわからないが、直撃してたらバスは大破してたであろう大きさで、ちょっと怖かった。
バスがかなり長い時間立ち往生していたため、トイレに行きたくなった乗客たちが降りて、外で普通に用をたしていた。ここまでは他の国でもある光景だが、女性は隠れてする人もいれば、丸見えの場所で排水溝に用をたす人もいて、結構衝撃。中国のトイレ事情は奥が深い。
そこからやっと道が通れるようになったが、各所で小さい土砂崩れが起きていて、道が水浸しだったり、ショベルカーは出動してないものの、結構土が溢れてるところとか、一つ間違えたら事故るなあと思いながら、なんとなく大丈夫な気がしてたけど、とにかく進むのに時間がかかった。
道路の片車線が封鎖されると、通常は交通整理する人が、片方を通して、時間が経ったらもう片方の車を通すとなると思うのだが。交通整理する人は下手くそすぎて、みんな我が先にと逆走する車もあれば、車にぶつかるスレスレで無理矢理前に進もうとしたり、当然そのまま誰も動けなくなっていた。
中国はすごく不思議だ。1対1だと困っていたら、もしくは困っていなくても、すぐ助けてくれる人がいて、すごいお節介なおばちゃんがいるみたいな感じ。その優しさが結構いろんな人から与えられる、でも集団になると、まず自分が先にって行こうとする人がいて、負けないように他がついて行っちゃう感じ。与えられる優しさからするとそういう行動にすごく違和感がある。
管理をするということに対する考え方が違うのかもなあと思った。
バスはやっと山を下りて町に入ったが、まだ渋滞が続き、予想以上に時間がかかっていたからかなり気持ちは焦っていた。そこから高速道路に入り、どんどん進むから、よしそのまま行くんだ、と思ってた矢先、休憩。
地図を見ると昆明まであと100km地点。16時ごろ。あと2時間はかかりそうな感じ。
そしてこの休憩所で初めてニーハオトイレに直面することに。
前の記事でも書いた通り、中国のトイレは男女は分かれているものの、扉がなく、低い仕切壁で個室が区切られているものが多い。便器がなく、排水溝が一本ひいてあり、少し坂道になっているから、勝手に流れて行く。つまり場所によっては自分の下を人のものが流れて行くということである。用をたしている人と、トイレに入ってきた人の目があってニーハオと挨拶するから、ニーハオトイレ。実際挨拶なんてしないけど。
とはいえ、中国の人にとってはこれが普通だから、普通のことだからと思って入れば、逆に羞恥心あんまり感じなかった。当たり前だけど、まじまじと他の人を見ることなんてしないし、排水溝を覗くことなんてない。壁が低いから前の人が立ったり座ったりすることで色々見えるんだけど、見ようと思っていないので、何気なく済ませた。まあでも極力入りたくないな。
そしてやっと昆明のバスターミナルに着いたのが19時。
ターミナルから駅までは結構遠いからタクシーに乗った。そしたらそのタクシーは途中で人を乗せたりするから、さらに時間がかかった。まだ2時間あったから焦りつつも、まだ人を乗せそうになったら急いでるって言おうと思った。
昆明の町はタクシーで走った時に見た限りではかなり都会だった。
金ピカの高層マンションがあったり、それ以外にも高層ビルやマンションが多い。
そしてやっと駅付近に着いたのが19:30。タクシーは60元(約960円)。駅前は混んでて進まなくなったので、ここで降りたほうがいいと言われて、降りてから10分くらい歩く。
やっと着いたが、まず駅に入るには荷物検査があり列ができている。
そしてやっと駅に。
どうにか間に合いそうだと思ったが、そこからチケットを受け取らなければいけなかった。チケットはtrip.comで予約済みだから、受け取ればいいのだが、どこで受け取ればいいかわからない。
とりあえずチケット売り場に行ってみる。当日のチケットはこのような列だし、座席はもうなかった。よかった予約しておいて。ちなみに列を割り込んだりする人はいなかった。
この中のどれかで受け取るのだろうと思い、いろんな窓口があるが一つずつ翻訳して行く。取票窓口が受け取りの意味だったから、とりあえず並んで、周囲の人が同じようにtrip.comの画面を開いているので安心。
trip.comには身分証明書の承認をしてからチケットを受け取るように書いてあったが、それの意味がわからなかった。並んでいる人を見ていると、窓口で何かを拒否されて、列から出て戻ってきても、並ばずに対応してもらってたから、いざとなればそうさせてもらおうと思っていた。
自分の番が来て、trip.comの画面を見せて(事前に予約番号をキャプチャしといた)、パスポート出して、何も言われずにチケットを出してもらえた!身分証明書の承認とはなんだったんだろう。
226元(約3616円)にtrip.comの手数料38元(約608円)
そこから改札に入る。チケットとパスポートの確認がここでも。とにかく人が多くて何をやるにも並ぶ。
中に入ったらまた荷物チェックで、やっと待合室に入れた。
大きな売店とかお弁当とか色々売っててすごい楽しい、けどそんな時間ないからカップラーメンだけ買ってすぐ自分の電車のホームに。
ホームに入る前にまた目視でチケットとパスポートチェック。
やっとホームに入って、朝からの超移動を終えて、チケットもちゃんと引き換えられたことにすごく自己満だけど満足していた。
座席は夜行だから少し良い席にして軟臥と呼ばれる4人一部屋のコンパートメント。
シーツも枕も全部きれいだしすごくよかった。車両のトイレが洋式でびっくり。
同室はおばあちゃんと、お母さんと小学生くらいの息子の家族で、言葉は通じないんだけど、終始ニコニコしてて感じが良かった。
久々の夜行列車の旅。夜行列車ってなんだからわくわくする。コンパートメントの外で真っ暗だけど灯りがあるところをずっと見つめたり、他の人が廊下で何しているかとか、見ながら過ごした。
中国の電車にはお湯があると聞いていたからカップラーメン買ったのに、自分の車両にはなくて、結局何も食べられなかったのだけが残念。
0 件のコメント:
コメントを投稿