2017-03-26

ンゴロンゴロ保全地域へ

アルーシャ(Arusha)に来たのはンゴロンゴロ保全地域という、カルデラの内部に平地がひろがり、そこに動物たちが暮らしている不思議な場所に行きたかったからだ。
事前に調べておいた旅行代理店併設のホテルに着いたものの、聞いてみるとその目当ての旅行代理店は移転してしまったとのことだった。

旅行代理店を探して出歩いても良かったのだが、アルーシャの町は妙な静けさがあり、もちろん人もいるしそれなりに町っぽいのだが、少しでも油断しては行けない気がしてで歩く気持ちにならなかった。

宿にwifiも通っておらず、調べる術がなかったのだが、宿の人が今は別の旅行代理店と組んでいるからそこを紹介すると言って、あれよあれよとそのオフィスに連れて行かれた。
かなり警戒して話を聞きにいったが、まず最初に自分がいかに神様を信じているのかという話から始まり、私の行きたい場所などを聞いて、プランを出してくれた。
結論からすると行きたいところにはいけたが、いくつかトラブルがありMeru House Innで紹介される代理店はお勧めしない。

その時は特に何も感じていなかったので、その会社のツアーに行くことにした。
ンゴロンゴロでは本来2泊はプランが組まれていて、近場のサファリも周るのだが、私が行きたいのはンゴロンゴロだけだったので1泊のプランにしてもらい、昨日ツアーに出かけたグループに途中合流することになった。

1日200ドル(約20,000円 ※1ドル=100円)のツアーで帰る日も入れて2日なのでトータルで400ドル支払った。2泊3日のツアーの相場は500ドルくらいなのでまぁ許容範囲。

翌日5:30にドライバーが迎えに来て、ンゴロンゴロ近くのキャンプサイトに合流するため出発した。あまりに眠くて寝ていたが、途中で起こされると普通の道に野生のキリンがいた。夢かと思った。

すでに1泊を共に過ごしているグループの中に、急に朝食から合流するのはとても辛かった。韓国人の同じ歳くらいのグループがいて、彼女らが話しかけてくれた。こういう時はなんだかんだでアジア人に頼ってしまう。
長距離バスからの早朝出発だったからまともなものを食べておらず、久々にちゃんとした朝食を食べたと思った。

キャンプサイトから早速ンゴロンゴロへ向かう。向かう道の途中で何度もマサイ族の人たちを見た。当たり前に町にいるんだな。

ンゴロンゴロ入り口に到着。

ンゴロンゴロは不思議なところで、こういった出入りの管理はしているものの、中にはマサイ族が普通に住んでいる。彼らの住処に我々がお邪魔するような形をとっているのだ。
中を車で進むと住居が見えてくる。
子どもたちは観光客が通る道にたち、写真を撮らせる代わりにチップをもらう。
大人たちは観光客が来ることに慣れているのか、目を合わせることもなく農作業や放牧にいそしんでいた。

さらに車を走らせると、クレーターに到着する。この中で肉食動物も草食動物も共存していて、この中でマサイの人たちは放牧をしている。クレーターはかなり広いが、その外ではあまり動物は暮らさないらしく、本当にこの範囲の中で彼らの世界が完結しているようだった。

クレーターの中に車で入ると、ヌーやシマウマの群れがあちらこちらにあった。

シマウマは今まで観た中で一番マッチョだった。野生はやはり筋肉のつきかたが全然違うのだろうか。

ハイエナをはじめて見た。

ヌーの群れの中にハイエナは入っていくが、ヌーを見るものの、襲う気配もなく、ヌーも逃げる気配もなく去っていた。必要ではない時は食べないのだろうか。そもそも色んな動物が共存しているところなんて見たことがないから、とても興味深かった。他のサファリでも同じ動物、もしくは同じ肉食または草食が群れをなしているところしかみていないから、この場所は本当に不思議だ。

長いのでつづく

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