2018-03-28

国境の町 河口

中国に入国し、とりあえず予約しておいたホテルに向かう。
途中で雨が降ってきて、傘をさしながら、やはり中華街の匂いがするなと思う。

ホテルは前の記事で紹介したtrip.comで予約していた。普通のビジネスホテルみたいなところ。フロントでパスポートを見せるとホテルの人は翻訳アプリで必要なことを提示してくれて、すぐにチェックインできた。
その時フロントに傘をおいてきてしまった。

部屋でVPNが使えるかなど、一通り確認してから、傘をフロントにおいてきたことに気づき、紙もペンも携帯も持たずに急いでフロントに行った。
そういえば中国語しか通じなかったということに、フロントで気づいて、必死で傘をジェスチャーしたのが今思うと面白い。
ちゃんと保管してくれていて、傘を広げて乾かしておいてくれていた。

ホテルの部屋は当然だが中国語だらけで、一つ一つがどういう意味なのか予想して調べるのが楽しかった。
方便面・・?調べたらインスタントラーメンのことだった。

明日には次の目的地に移動したかったから、まずバスターミナルの場所とバスの時間を調べておきたかった。事前にいろいろ調べたものの、その時間が今も同じかわからないのと、バスターミナルが意外と国境からは遠いから、地図が正確じゃないし、移動にどのくらいかかるか知りたかった。

河口バスターミナルは「河口汽車客站」と書くらしく、とりあえず誰かに聞こうと思って外をぶらついていたら、バス停を見つけた。それで近くまで行けそうだと思って、待っていたら、バイクタクシーのおじさんが近寄ってくる。

中国語で話しかけてくるが、わからないと言っても、わかってもらえない。
河口バスターミナルと中国語で書いたメモを見せたら、「すぐそこだ」みたいなジェスチャーをずっとしてくるが、全く理解できなくて、「とりあえずバイクに乗れ」って感じになった。

乗り込んで数分したら私が泊まってるホテルの前に到着。
バイクタクシーのおじさんはお金も受け取らず、笑顔でよかったねみたいな顔で去って行った。
なぜここにたどり着いたんだろうかと考えてみると、私のメモにはホテルの名前とバスターミナルの中国語が並列して書いてあって、完全に私が道に迷っただけだと勘違いされたみたいだった。
目的地にはたどり着けなかったのだが、私が困ってると思ってタダでホテルまで送ってくれたことに感動した。たった一つの出来事ではあるが、中国に対する偏見が自分の中にあることも実感する。こういうことは起きないと思っていたから。

せっかくホテルについたから、バスターミナルの行き方をホテルの人に聞いたら、タクシーに乗ったほうがいいと言われた。
自力でいろいろやってみたかったが、疲れてきたからタクシーをつかまえてバスターミナルへ。片道10元(約160円 ※1元=16円)

次の目的地は多依樹。そこにいくには新街鎮というところで乗り換え。

新街鎮へのバスは掲示されている時刻表を見てもどれがそうなのかよくわからない。
事前に調べたのは新街鎮行きはあるというのと、なければ元陽で乗り換えればいいということ。
「新街鎮」と書いて明日のチケットが欲しいと紙に書いて見せると、「新街鎮行きは6:10発か9:00発で、明日の分は明日売るから、明日来て」と英語で言われる。窓口の人は簡単な英語を喋っていた。教えてもらった時間からすると、この掲示板の元陽(元阳)行きの時間だ。
買えないのは残念だったが、バスターミナルの場所も移動時間もわかったのでよし。

ホテルにまた戻り、翌日早朝にチェックアウトが可能かどうか、聞いてみたら、フロントの人が笑顔で、手でOKサインを作ったから安心した。

河口の町は特に何もないし、時間帯のせいかもしれないけど人も少なかった。
ベトナムみたいにバイクがまだ多く走っていて、商店の人は英語を喋れる人も少しいた印象。でもなんだか皆朗らかで優しい、言葉が通じなくとも、どうにか理解しようとしてくれる。自分が思っていた中国とはまた違う印象だ。


適当な食堂でご飯を食べるが、当然メニューも中国語だし、それ以外の言語での表記はない。漢字がわかるというのはこういう時とても良いなと思う。たけのこの炒め物がとても美味しくて、中国1日目はとても良い日だと思った。

旅の始まりが良いとだいたいうまくいくことが多い。
そういえば中南米もあんまり英語通じないところもあって、いろいろ苦戦しつつ楽しかったこととか思い出して、これからの中国旅にとてもワクワクした。


河口滞在:2018年7月17日〜18日

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