2018-03-06

サパ周辺村トレッキング

サパ(Sapa)でやりたかったことの一つは周辺の村をトレッキングすることだった。
周辺には小さい村がいくつもあり、棚田で米を作っている。その景色を見たかったし、体を動かしたくてトレッキングへ。

宿でツアーを申し込みし、390,000ドン(約1,950円 ※2万ドン=100円)。英語のガイドとランチ込み。
宿にワゴンが迎えに来て、色々なお客さんをピックアップしている間に雨が降って来た。雨の中トレッキングはかなり辛いなと思っていたが、車で下山して行くと雨が止んで霧が少しだけ晴れた。サパは山の上にあるから、少し山を降りると天気が全然違った。

トレッキングのスタート地点にまだ客が合流するというので、少し待っている間に周辺を散歩した。天気がサパと違うけれども、山の上から下に流れて来る水の量は多いようで、滝のようなものが出来上がっていた。
その水でバイクを洗う人。

サパの町では見られなかった光景がたくさんあった。5m以上はある木材をさらに下にある村に運ぶため、バイクに紐でくくりつけて降りては帰って来て繰り返す姿を見た。

赤ちゃんを背負いながらバイクに乗ったり、子供が牛を散歩させたり。町とは違う光景が面白い。


やっと人が揃ったからトレッキング開始。事前に調べてわかっていたことではあるが、トレッキングには黒モン族の人たちや、子供たちが付いて来て、色々話しかけて来る。
「どこの国から来たか」「兄弟はいるか」「仕事は何か」「何歳か」などなど。それで仲良くなって最後に案内したからお土産を買ってくれ、となるのである。

私についてきた子は13歳だと言っていた。もっと年下の子たちもいた。私は自ら話題を見つけて話すこと自体が得意ではないので、質問に答える形式はとても楽だった。
思ったよりしつこくなかったし、会話が途切れると、女の子たちは離れていってお菓子を買ってまた戻ってきたり、ふざけあったりして、楽しそうにしている時も多く見れてよかった。


1時間くらい歩くとだいぶ山を下った感じになった。歩き続けていたせいもあるが、気温も少し高くなっていたと思う。すごくのどかな雰囲気がずっと続いていた。


1時間半くらい歩いて民家に入り、そこでランチ。この周辺の村ではホームステイだったり、もちろん宿もあるし、こういう田舎な感じで過ごしたい人向けの場所が少しある。そういうのも楽しそうだなと思った。
スタートからついてきた人たちは、ここでお昼が準備されている間にお土産を売る。小学校低学年くらいの子もここまで一緒に歩いてきていたから驚く。今回の旅は少しだけ余裕があったから、こういう時にいいのがあれば買おうと思っていたので、1つだけ子供から買った。参加しているほとんどの人がかなり大量に買っていて、チャリティー精神なのか、そういう気持ちってすごいなと思った。

そこからまた30分くらい。村を通り過ぎながら今度は上り坂になった。それがなかなかきつかった。

すごいバランスを保ちながらバイクで寝る子供。

少し高台になっているところまで上りきると、棚田がきれいに見えた。


そこから今度は下りで、1時間弱かけてゴール地点まで歩く。その高台でまた別の黒モン族の人たちが待っていて、ゴールまでは一緒に行く。かなり疲れているので一緒に来て話しかけられ続けると、とても辛いと思っていたのだけど、その人たちがいなければかなり大変だったと後から思った。

そこから先の下り道は、林の中でなかなか日が当たらないところ。今までの雨で道が完全にぬかるんでいて、私を含め何人かの人がスリップした。泥だらけである。
私についてきてた黒モン族の人は、まだとても小さな赤ちゃんを背負ったまま、ぬかるんだ下り坂をさっさと進んでいて、履いている靴は普通のゴム長靴なのに、全く滑るそぶりもなく、私に足の踏み場を教えてくれたり、時には持っている棒で引っ張ってくれたりした。

ツァーという名前のその子はまだ22歳で、子供はなんとまだ2ヶ月。しかも二人目の子供だと言っていた。2ヶ月の子供を背負った10歳以上も若い女の子に助けられながら山を歩くだなんて、本当に情けなく、申し訳ない気持ちになった。

ゴールは川の下流地点。泥だらけになった靴をみんな洗う。その場所でそこまでついて来た黒モン族の人たちが、お土産を売り始める。私はもちろん、助けてもらったお礼も兼ねてツァーから購入した。購入のお礼にと、今度はツァーからプロミスリングみたいなものを腕に巻いてもらった。そういう決まりになっているのかもしれないけど、嬉しかった。

それまでの行程でかなり疲れていたが、ゴールから車の停車場までまたさらに坂道だった。水を持って行く量が少なかったのでかなり辛かった。

ベトナムでは町歩きが多かったから、こうやって運動できて楽しかった。

サパ滞在:2017年7月12日〜15日

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