メリダ(Merida)を後にして、バスでカンクン(Cancun)へ向かう。ADO社の1等バスで約4時間278メキシコペソ(約1,668円 ※1メキシコペソ=6円)。1等のバスターミナルは新しくて綺麗だった。ターミナルでは事前に荷物を預ける事が出来た。
カンクンはカリブ海沿いのリゾート地として有名で、海沿いには有名なホテルが建ち並び、アメリカやヨーロッパ諸国からバカンスしに沢山の人たちがやってきていた。家族連れも多いし、ここはまたいつか違った形でも来てみたいなと思う。
私が泊まっていたところは当然ダウンタウンのほうで、それでもリゾート地に多いような、ショッピングモールや、ショーをやる施設みたいなのはいくつかあった。
カラオケバーも久々にみた。なんか若干アメリカのディズニーワールドとかがあるオーランドに町の殺風景なんだけどどっかしらに人が潜んでる感じに似てた。
周辺には色々見るところがあって、シェルハ(Xel-Ha)とかコスメル(Cozmel)などの海洋公園に行くという手もあったけど、なんとなくこのバカンス中の空気に耐えられなさそうだったから、トゥルム(Tulum)遺跡を見に行く事にした。バスで2時間くらいで到着。片道98メキシコペソ(約588円)
到着してみると、思ったのと全然違って、人が多く、お土産屋などで賑わっていた。メキシコのベラクルス州の成人の儀式であると言うフライング・インディアンというお祭りで行う催し物をやっていた。
遺跡までは歩いてもいけるけど、小さいバスが出てたのでそれに乗る。往復20メキシコペソ(約120円)
乗っている横で逆さまに吊られた人が回転している…。
入り口に着くとさらにがっかりした。水着の人だらけ!遺跡内にビーチがあって、そこに泳ぎに来ている人もいるみたいだった。理想はカリブ海を眺めながら遺跡を静かに堪能する、だったのだけどちょっと理想高すぎた。入場料は57メキシコペソ(約342円)
トゥルムはマヤ文明が最後にたどり着いた場所と言われている。メキシコの旅もこれで最後だったし、最後に見る場所としてはとてもよかったのかもしれない。
とにかく海が青すぎる。
天気がよくて素晴らしかった。遺跡は小さいのですぐ見て周った。
そしてすぐ横にはカリブ海。
いつかまたちゃんと泳ぎにこよう。
そしてカンクンを最後にメキシコの旅が終わった。グアテマラとの国境沿いの町、都会のメキシコシティ、ユカタン最大の町メリダ、そしてカリブ海リゾートカンクン、それぞれ全てが雰囲気も気候も全く違っていた。これでもまだ北部は行ってないし(危ないところも多いし)、メキシコはやっぱり広い。
南米をぐるっと周って来たときの印象からすると、やはりちょっとだけ全体的に都会の文化というか、そういうものが見受けられる事も多く、さすが隣国がアメリカ合衆国であるというのも関係しているのかもしれない。
思えばアメリカとメキシコの国境の町、エルパソに行ったのはもう5ヶ月前になっていた。あの時感じた、「これまで見てきたアメリカとは違う」という感じが、今となってはそれがメキシコの入り口だった事が理解できた。国境を越える前に感じていた異国感は、そこに入ってしまえば自分の中に蓄積され、いつの間にか溶け込んでいる。
カンクン滞在:2012年6月24日〜27日
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