ニースを走るトラムに乗り、バスターミナルまで行き、そこから小さな村エズ(Eze)を目指す。トラムは1回乗るのに1€(約100円 ※1€=100円)、バスターミナルまでは約10-15分(ニースのどこから乗るかによる)。
ニースバスターミナルからエズの村まではまたバスに乗り約40分。1€(約100円)だった。ターミナルはトラム駅の真裏にあるのでわかりやすい。日本語で参考になるサイトがあった。 http://www.bonvoyage.jp/basic/Eze/
エズは丘の上にある村で、バスはどんどんその頂上を目指していく。上から見る地中海の美しいこと。
エズは村の入り口付近から見てもこうして全体がわかるくらい小さい村で、その中は今でこそ高級レストランやホテルが村のほとんどを占めているが、雰囲気は本当に素晴らしかった。小さな町や村へ散々行ったけれども、エズはその中でもかなり気に入っている。
本当に細い路地と迷路のようなつくり。
そしてもう1つ、エズには哲学者ニーチェが永劫回帰の思想を思いついたと言われる哲学の道というのがある。父は昔ニースに来た時に、ここに来たかったのだがくる事が出来ず、娘の私がリベンジしたということになる。
村の入り口のすぐよこに小道があり、それがそうだ。そこは丘を下り海へ向かってずっと道がのびている。
とにかく永遠に道が続くのだ。
一応道になっているとはいえ、あまり整備されておらず、なかなかハードな道のりだった。あまりにも長過ぎるので海まで出るのはやめた。
ニーチェはこの道を何度も行き来して考えたの出そうだ。私からすればこの道を、しかもおそらく道が今より整備されていない時代に、何度も行き来するということを考えただけで驚く、どちらかというとその体力に。
しかし永劫回帰の思想というものは、専門家でもない私が語るのもなんだし、解説を何度読んでも私の理解が正しいのかどうか不明なままだが、解説を読む限りはとても共感できる部分があった。それはつまり今の行いを正して生まれ変わりで救済されようとする考え方ではなく、世界が何度めぐりきても、今ここにある瞬間がかくあることを望む、強い生(人生)への肯定だということ。(一部Wikiから抜粋)
この道を何度も何度も歩いて歩いて考えたことと思うと、一体どんな変人だったんだろうとしか思えない。しかし哲学というのは考え続ける事だと思うから、ここでその発想が生まれた事により、私がここに来てそれについて考え、参考にし、また自分なりの新しい気づきがあったならばいいのではないかと思った。
さて、娘としてのリベンジはできたのかな…。
いよいよ8月が終わり、9月に。最後のローマへ向けてあと少し。
ニース滞在:2013年8月30日〜9月1日
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