2013-05-31

タリンという町

タリン(Tallin)という町。正直ヨーロッパという場所に飽きてきていた私にはちょうどよかった。今までとは違う町並み。城壁に囲まれた旧市街は、こじんまりとしていたが、その小ささがとても良かったし、建物も石畳の道も、散々見て来たはずなのに、ここは何か違っていた。タリン、とても好き。


フェリーを降りて町に向かうバスを探したが分からず、適当に歩いてみると地図があって助かった。着いたホテルには後日、私の名字と同じ下の名前を持つ同じ歳くらいの日本人の女の子がいて、久々に同年代の子と話せるという喜びがあった。しかもシベリア鉄道でロシアを横断してきていたから、とても興味深かった。

タリンもまた、何かがあるかと言われたら何もないと思う。実際にKGBが部屋を貸し切って諜報活動をしていたという場所をそのまま公開したKGBのミュージアムは興味があったけど、人気がありすぎて予約制であり入れなかった。
しかし、町並みがとてもいい、色々見てきたなかでも私はかなり上位に入る好みの場所だった。



エストニアは旧ソ連。タマネギ型の屋根のロシア風教会がまだ残っている。







町の中心の広場。

古本屋。読めないけど色々かわいくてずっと物色してた。




タリンで撮った写真を見ると、旧市街の中には新しい要素があまり見られない町だなと思う。派手な広告もあまりなければネオンもないし、恐らく世界遺産に町が登録されているから規制があるのだと思うけど、その町づくりが好きなんだなと思う。

中心の広場RAEKOJA PLATSの近くに公園があり、そこの正面から延びている道(VANA-POSTI)にはかなり使えるツアリストインフォがある。タリンからヘルシンキへのフェリーや隣のラトビアへのバスなど、全て無料で手配してくれるしとても親切だ。
インターネットが普及しているヨーロッパではもはや今はネットカフェを探すのが難しく、チケットのプリントアウト、というのが結構難題。フリーWi-fiはどこでもあるけど、チケット予約した後の紙の証拠がまだ必要なのだ。
なのでこういう全てを手配、しかも無料でしてくれるところがあると本当に助かる。

城壁を抜けて電車の駅に向かうと、地元のマーケットが。

斬新な売り方。

野菜や洋服が売っているなかに、墓石を売るという不思議。

タリンのツアリストインフォの近くにある公園から毎日12時にそこのスタッフと行くウォーキングツアーというのがあり、それがなかなかおもしろい。そして無料。
エストニアは昔、ロシア・ドイツ・スウェーデンに支配されてきたから、その国の出身の人がいると、歴史の話を話づらいということ(ジョークとして使う話だけど)。
それはさておき歴史教育が国によって違うから、やはりそこの苦労はあるようだった。

国内の教育システムが上手くまわってなくて、子どもを国外の(特に北欧)大学に行かせる親が多いらしい、かなり割合で町の若い人が英語をしゃべれたのはそのせいなのかしら、と思ったり。
エストニアってどんな国かと言われると全くわからないけど、そのガイドの人の話はとても面白かったので興味がわいた。スカイプもタリンで開発されたというのもそこではじめて知った。
エストニア人は一般的には無表情・無感動・無関心というのがよく言われる印象らしく、そのガイドの人は大袈裟に、よく笑っていたからとても意外だった。
これはほんの一部だけど、やっぱり知らない事が沢山ある。


タリン滞在:2012年7月31日〜8月3日


2013-05-27

バルト三国への船旅

あっという間に北欧滞在期間がすぎ、バルト三国1カ国目のエストニアのタリン(Tallin)へ向けて出発。エストニア、ラトビア、リトアニア、名前が似すぎてて、地理の時間に覚えるのに苦労したのを思い出すが、実際に来てみると当たり前に自分の中で認識できた。

ストックホルムからフェリーが出ていて、そこからタリンを目指す。ストックホルム駅からフェリー乗り場までのバスが出ているというので駅で教えてもらう。駅の前にいくつか並ぶバス停のうちの1つだった。実際に教えられたところの隣の隣のバス停だったんだけど、実際。
D乗り場でTallink Silja(フェリー会社の名前)というシールが貼ってある。フェリー乗り場まで50SEK(約550円 ※1SEK=11円)。


そして30分くらいでフェリー乗り場到着。

またもチケットはプリントアウトして、チェックインして待機。受付の人がちょっと日本語できて和んだ。

今更のムーミン。作者はフィンランド人だけど、スウェーデン系らしく、原作はスウェーデン語で書かれているらしい。

フェリーターミナル周辺は何もないし、ターミナル内も小さなカフェとお土産屋くらいしかない。椅子も少ないのでごろごろも出来ない感じ。

そしてついに搭乗。この船に乗った。

夕方の出発で翌日の朝の到着。部屋をとらないといけないんだけど、1人旅の人にも優しく、知らない人と4人部屋をシェアできる。一番安いBクラスは普通は204ユーロ(約20,400円 ※1ユーロ=100円)なのだけど、4人で割るから1人51ユーロ(5,100円)。申し込み時にその部屋がいっぱいになるかどうか分からないのに、最初から4分の1でいいという。そして性別も選べるから、男性とシェアになることはない。
実際に乗ってみると、女性だけで3人だったし、とても良かったと思う。
Online Bookingで船室のクラスを選ぶ箇所で「Special cabins and shared spaces」というメニューで申し込めばよい。
http://www.tallinksilja.com/en/

船は結構豪華。

長い廊下。

部屋はこんな感じ。上のベッドを降ろして4人眠れる。さすがに狭いけどシャワーもちゃんと付いてる。カードキーを1人1枚渡されて管理できるので外出も別に気にならない。ただ、私のカードキーは何度もエラーを起こし、毎回フロントに行って面倒だった。

船は本当に広いから、パブ、レストラン、免税店、クラブまでなんでもあるし、多分1泊普通の旅行の一環としてきていたら、夜通し遊べるかもしれない。


部屋に入ると、エストニアの女性がいて、私が日本人だと知ると「はじめて日本人に会った!」といってなぜかテンションが上がり、「写真を撮らせてくれ」と言われた。何者でもないのに、とても恥ずかしかったが応じてみると、「次は動画ね」と言われ、彼女の友達にメッセージを送るという謎のことが起きた。

せっかくいい船に乗っているのだからと夕飯はあらかじめブッフェを予約した。これは28ユーロ(約2,800円)とちょっと高かったのだけど、昔よく日本でフェリーで旅行したことを思い出して、行きたくなったのだった。

このブッフェはかなりよかった。種類が多かったし、結局船のカフェで一番安いサンドウィッチでも食べたもんなら10ユーロはいくだろうから、それを考えれば安い気がした。
知らない夫婦と相席になって、とても気を遣われて、「このデザートがおいしい」だのなんだの言ってくれるのはありがたいのだけど、そんなに気を遣わなくても1人で食べていたいのだけどな、と思ったりもする。

船はエストニアへ。

約16時間の船旅を終えて、エストニアはタリンに到着。エストニアも2007年にシェンゲン協定に加盟したので入国審査はなし。その名残なのか入国審査のブースが残っている。

さて、タリンはどんなところでしょう。






2013-05-26

ストックホルム

ニーネスハムンからストックホルム(Stockholm)に戻って来て、あまり時間もないので街をふらふらと。本当にほとんど何も見ていないから印象に残っていない。すでにヨーロッパっぽい建築とかに飽きてきていた。

またしても父のリクエストで60年代かなり盛り上がっていたジャズクラブGolden Cirlcleを探しに行った。色々調べてみた結果、今はもうクラブではないということと、ABFというビルになっているということ。

多分これなんだろな。今はレストランのようだ。

ロビー。面影があるのだろうか・・・。

街は新市街はほんとにつまらない。ただ人が多く、東京のような感じだと思った。

旧市街はガムラスタンと呼ばれているらしく、新市街から橋を渡ってちょっと島のようになっている所にある。こっちはとても良かった。



結構人多い。


私のテンションの低さがうかがえる写真の枚数の少なさだった。悪い場所じゃないけど、ヴィズビューがよすぎたんだな、きっと。

ストックホルム滞在:2012年7月29日〜30日

2013-05-25

さらばヴィズビュー

ヴィズビュー(Visby)を後にして、またフェリーでニーネスハムン(Nynäshamn)にある港に戻る。
行きの船より大きなやつでデッキもちゃんとあるやつだった。席が空いていなかったから、ちょっといいラウンジの席になった。

チケットがないと入れないスペース。

席はこんな感じ。536SEK(約5,896円 ※1SEK=11円)。

この船は全部が指定席ではなかったのか、レストランの席などを自分の席にして居続ける人たちも沢山いた。恐らくこっちの大きい船だけなのかもしれない。

デッキに出るとちょうどいい時間帯。

そういえばもうロンドンオリンピックが始まっていたのだなあ。

沈んでゆく。さらばヴィズビュー。

19:10発のフェリーで到着が22:25。バスでストックホルム(Stockholm)まで帰るならば最終の23:40のに乗れそうだったけど、大量の客が流れ込むのを予想したら乗れない可能性もあると思った。乗れなかったら宿無しになってしまう、乗れても到着が夜中の1時くらいになるのを考えるとせわしなさすぎて、ニーネスハムンに泊まる事にした。

ちなみにバスの時刻はFlygbussarnaのHPで確認。時期によってバスの時間が全然違うので注意。 http://www.flygbussarna.se/en

あと使えるのは他のバス会社へのリンクもあるニーネスハムンの港情報
http://www.destinationgotland.com/en/By-ferry/Information/Our-ferry-terminals/Nynashamn/

ニーネスハムンのホテルはとてもよかった。
港から歩ける距離じゃなかったからタクシーに乗った。事前に遅く到着することを伝えていたから、フロントが閉まってしまうのだけど、その入り方の説明もしてくれていたし、中に入るとちゃんと鍵と手紙が用意されていて、適当なヨーロッパでは信じられない対応。

ニーネスハムンは港以外は何もない。そういうとこがいい。

一番近くの電車の駅まで歩いて行ってストックホルムへ向かった。時刻表がなかったからわからなかったけど、1時間くらい待った。