完全なる旅に関係のない雑談です。
まだ気持ちの持っていき方が不安定で、泣きそうになる時もあれば、決断を受け入れてこの一年を全力で捧げようと前を向く時もある。
思えば去年から少し不安を覚えていた。
いつもならばアルバムが出て、そのアルバムを元にライブがあるけど、アルバムが出ないままツアーが終わった。いつもと違うことに率先して取り組む人なので、違和感を感じつつも、まぁありなのかな、40代でベストアルバムを出すためなのかなとも思っていた。DVDが出ても、雑誌のカバージャックもない(雑誌の中で特集はされていたが)。そして沖縄でのデビュー25周年アニバーサリーライブが決まった。決まったけど、いつもならそれ以降のツアーが発表されてもいい頃に、まだ何の発表もないまま沖縄ライブの日が来た。
ツアーのグッズであるTシャツに「bye」と書かれていることもずっと気になっていた。
やっと安心できたのは、ライブの最後に「また遊びに来てね」といつもの声かけがあったから。もしかしたら沖縄のライブの最後に引退するとか言わないよね・・・って何でかずっと不安が取れなかったから、その時の「また遊びに来てね」は心から嬉しかった。
ライブは最高だった。絶対生では聞くことがないと思っていた「ミスターUSA」や「GO!GO!〜夢の速さで〜」(以前歌ったLIVESTYLE2006の時はまだファンじゃなかった)を聞けたし、信じられない全力投球と可愛さで、完全に心を持っていかれた。デビュー当時の本人映像をバックに、現在の本人が歌い踊る姿には、この方は本当にいろんなことを乗り越えて夢をかなえたんだろうなって泣きそうになった。その日は私の誕生日で、300発の花火が上がって勝手にお祝いされている気になって、素晴らしい一年の始まりだった。
終わった後思ったのは、このライブについていくには、私の体力がもう追いつかないかもしれない、これからも見に行けるように、体力作りをちゃんとしよう、と。
余韻に浸りながら、沖縄から帰ってからもずっと過去の映像を見続けていて、これから先の未来を楽しみに妄想にふけっていた。
本当にちょうど産休明けて紅白復活した時の映像を見ていた時、適当につけていたテレビから、意味が認識できない言葉が並ぶ。
「速報 安室奈美恵さん 引退表明」
人生で初めて受けるタイプの衝撃と、パニックで、いくつものニュースを見ても本当のことのように思えなかったから、何だか不思議なふわふわしたまま、ファンクラブ会員宛に来たメールを読んで、そうか、そうなんだな、って思った。
理由は語られてないからわからないけど、本当にライブが全てで、ライブのために楽曲を出すとインタビュー等でも何度も話していたから、そのライブが自分の求めるクオリティーでできなくなったのかなぁと思った。確かにノンストップだけど、衣装替えの時間は少しずつ長くなっている気がしたし、以前(BEST FICTIONくらい)つけてなかったと思うんだけど、イヤモニも最近はつけていたし、当然何か体が変化していくということはあるだろう。それとも全然違う理由なのかな。だって沖縄を見た人ならみんな思うと思うんだけど、あんなにエネルギーが爆発してたし、めちゃくちゃ動いてたよ。
私がファンになったのは、ちょうど10年前。ファン歴は浅めのペーペーですが。
その時は仕事が本当に辛かった。人より早く働き出したから、同じような悩みを共有できる人がいなかったし、そもそも何かがあっても誰かに相談するようなことがほとんどない。
結構大きめの間違った選択をしてしまい、心が折れて潰れそうになっていた時、それまで全く聞かなかった音楽をなぜか聞いてみようと思った。買ったのに全く使ってなかったiPodからたまたま流れてきたのが姉からもらった「Baby don't cry」だった。
一度ライブを見てみたい。そのためにファンクラブ入って、初めて行ったのは2008年のBEST FICTION tour。最初にライブを見た時から完全に虜になった。虜になるってこういうことなんだって思った。何度も何度も見に行った。毎回こちらが心配になるくらい全力、妥協が見えない、止まることがない、あんなにかっこいいのに、踊らない曲だと子どもみたいにはにかんだり。
本当にやばいよ、みんな見てよ、そんな感じで友達にも勧めまくって、結果的に今ではその時見に行った友達のうち5人もファンクラブに入っている。
本当にいつでも励まされたし、勇気を与えられた。ライブを見ればまた明日から頑張ろうと思えたし、次のライブに行くために仕事を頑張って。テレビは出なくなっていったけど、雑誌のインタビューで語られる力強い言葉にまた学んで、私もこういう風になれるのだろうか、なりたいな、なろうと思うようになっていった。
それを繰り返していくうちに私自身もちゃんと自分と向き合っていくことができて、仕事はうまくいくし、楽しくなったし、ずっとやりたいと思っていたことへも挑戦してみようと、一歩を踏み出す力をもらった。それが世界一周。でも私はやり遂げられたよ。
安室ちゃんがいたから頑張れたことがたくさんある。
だから引退は本当に本当に悲しいし、できることならあと少しでいいから、もう少しだけ私たちの前を走っていて欲しかった。
でも本人の決断をしっかり受け入れて、まだ一年の猶予を与えてくれたんだと思って、また私は自分自身にちゃんと向き合って、同じく有意義に、私らしく2018年9月16日を迎えられるように、今はまだバイバイって言えないけど、今日からまた頑張ろう。
たくさんのものを与えてくれてありがとう。これからもずっと心の支え。
とりあえず私は、また旅の続きを、地図にある場所だけど行ってくる。
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まだ気持ちの持っていき方が不安定で、泣きそうになる時もあれば、決断を受け入れてこの一年を全力で捧げようと前を向く時もある。
思えば去年から少し不安を覚えていた。
いつもならばアルバムが出て、そのアルバムを元にライブがあるけど、アルバムが出ないままツアーが終わった。いつもと違うことに率先して取り組む人なので、違和感を感じつつも、まぁありなのかな、40代でベストアルバムを出すためなのかなとも思っていた。DVDが出ても、雑誌のカバージャックもない(雑誌の中で特集はされていたが)。そして沖縄でのデビュー25周年アニバーサリーライブが決まった。決まったけど、いつもならそれ以降のツアーが発表されてもいい頃に、まだ何の発表もないまま沖縄ライブの日が来た。
ツアーのグッズであるTシャツに「bye」と書かれていることもずっと気になっていた。
やっと安心できたのは、ライブの最後に「また遊びに来てね」といつもの声かけがあったから。もしかしたら沖縄のライブの最後に引退するとか言わないよね・・・って何でかずっと不安が取れなかったから、その時の「また遊びに来てね」は心から嬉しかった。
ライブは最高だった。絶対生では聞くことがないと思っていた「ミスターUSA」や「GO!GO!〜夢の速さで〜」(以前歌ったLIVESTYLE2006の時はまだファンじゃなかった)を聞けたし、信じられない全力投球と可愛さで、完全に心を持っていかれた。デビュー当時の本人映像をバックに、現在の本人が歌い踊る姿には、この方は本当にいろんなことを乗り越えて夢をかなえたんだろうなって泣きそうになった。その日は私の誕生日で、300発の花火が上がって勝手にお祝いされている気になって、素晴らしい一年の始まりだった。
終わった後思ったのは、このライブについていくには、私の体力がもう追いつかないかもしれない、これからも見に行けるように、体力作りをちゃんとしよう、と。
余韻に浸りながら、沖縄から帰ってからもずっと過去の映像を見続けていて、これから先の未来を楽しみに妄想にふけっていた。
本当にちょうど産休明けて紅白復活した時の映像を見ていた時、適当につけていたテレビから、意味が認識できない言葉が並ぶ。
「速報 安室奈美恵さん 引退表明」
人生で初めて受けるタイプの衝撃と、パニックで、いくつものニュースを見ても本当のことのように思えなかったから、何だか不思議なふわふわしたまま、ファンクラブ会員宛に来たメールを読んで、そうか、そうなんだな、って思った。
理由は語られてないからわからないけど、本当にライブが全てで、ライブのために楽曲を出すとインタビュー等でも何度も話していたから、そのライブが自分の求めるクオリティーでできなくなったのかなぁと思った。確かにノンストップだけど、衣装替えの時間は少しずつ長くなっている気がしたし、以前(BEST FICTIONくらい)つけてなかったと思うんだけど、イヤモニも最近はつけていたし、当然何か体が変化していくということはあるだろう。それとも全然違う理由なのかな。だって沖縄を見た人ならみんな思うと思うんだけど、あんなにエネルギーが爆発してたし、めちゃくちゃ動いてたよ。
私がファンになったのは、ちょうど10年前。ファン歴は浅めのペーペーですが。
その時は仕事が本当に辛かった。人より早く働き出したから、同じような悩みを共有できる人がいなかったし、そもそも何かがあっても誰かに相談するようなことがほとんどない。
結構大きめの間違った選択をしてしまい、心が折れて潰れそうになっていた時、それまで全く聞かなかった音楽をなぜか聞いてみようと思った。買ったのに全く使ってなかったiPodからたまたま流れてきたのが姉からもらった「Baby don't cry」だった。
だってそうして人は何度でもこのフレーズにはっとして、今までの自分の生き方とかやり方とか、全部見直すきっかけになった。そこから少しずつ他の曲も聞いてみたり、過去のインタビューとか、いろいろな発言や出来事を調べたりしているうちに、どうしてこんなにストイックにそして謙虚に前向きに、生きていけるんだろう、とどんどん気になる存在になっていった。
闇に立ち向かう強さあるはず
与えられて選ぶんじゃなくて
その足で 踏み出して
一度ライブを見てみたい。そのためにファンクラブ入って、初めて行ったのは2008年のBEST FICTION tour。最初にライブを見た時から完全に虜になった。虜になるってこういうことなんだって思った。何度も何度も見に行った。毎回こちらが心配になるくらい全力、妥協が見えない、止まることがない、あんなにかっこいいのに、踊らない曲だと子どもみたいにはにかんだり。
本当にやばいよ、みんな見てよ、そんな感じで友達にも勧めまくって、結果的に今ではその時見に行った友達のうち5人もファンクラブに入っている。
本当にいつでも励まされたし、勇気を与えられた。ライブを見ればまた明日から頑張ろうと思えたし、次のライブに行くために仕事を頑張って。テレビは出なくなっていったけど、雑誌のインタビューで語られる力強い言葉にまた学んで、私もこういう風になれるのだろうか、なりたいな、なろうと思うようになっていった。
それを繰り返していくうちに私自身もちゃんと自分と向き合っていくことができて、仕事はうまくいくし、楽しくなったし、ずっとやりたいと思っていたことへも挑戦してみようと、一歩を踏み出す力をもらった。それが世界一周。でも私はやり遂げられたよ。
安室ちゃんがいたから頑張れたことがたくさんある。
だから引退は本当に本当に悲しいし、できることならあと少しでいいから、もう少しだけ私たちの前を走っていて欲しかった。
でも本人の決断をしっかり受け入れて、まだ一年の猶予を与えてくれたんだと思って、また私は自分自身にちゃんと向き合って、同じく有意義に、私らしく2018年9月16日を迎えられるように、今はまだバイバイって言えないけど、今日からまた頑張ろう。
たくさんのものを与えてくれてありがとう。これからもずっと心の支え。
とりあえず私は、また旅の続きを、地図にある場所だけど行ってくる。