2013-01-06

ハバナで起きたこと

キューバの首都ハバナ。もう1度行きたいけど、二度と1人では行きたくない場所になった事件(というほど大袈裟じゃないけど)があった。

キューバについて町を歩いてすぐに気づいた。全くもって広告がない。当然だ、宣伝する必要がないのだから。




唯一広告っぽいものといえばこれくらいか。なんかのお知らせ?


町を走るクラシックカーとサイドカーのついたバイク。クラシックカーは本当に多い。観光客が集まるところには観光用のも兼ねてだろう、特に多いし、そうではない場所でも普通に使用されている。たまに一般的な乗用車を見た。




みんながみんな働いているわけじゃないので、なんか流れる空気が全て違っていた。いい意味でも悪い意味でも、忙しい人が集まる殺伐とした感じがない。






泊まるところに置いてあったスペイン語のガイドブックで地図を覚えて、見所は家の人が教えてくれたけど、なんせ言葉がそこまで通じないからよくわからない。でも元々何かを見たかったというか、キューバという国がどういうところかを見たかったから、ま、いっかくらいに思ってた。
次の移動先はサンティアゴ・デ・クーバ(Santiago de Cuba)だったから、バスのチケットを買いに教えられた通りにバスターミナルへ行こうとして完全に迷ってしまった。そこはだれもいかないような普通の人が暮らす地域で、最初にそっちに行ったもんだから、キューバってほんとに現地の人以外全くいないんだなと思っていた。



とても静かだった。明らかに中学生か高校生に見える女子たちがタバコを吸っていて驚いたが、キューバは15歳で成人とみなされて、16歳からお酒もタバコもOKだそうだ。


ゴミが溜まってるところ。


この後急に大雨が降って来て、バスターミナルも見つからないし、ちょっと屋根があるところで雨宿りして戻ろうと思った。雨宿りをしていると、近くで雨宿りしていた男性がよって来て、家が近いから一緒にいかないか的なことを言ってきたからひたすらに断った。その人は何回か誘って来たけど、ずっと断っていたら去って行った。
あまりにもすごい雨で、雷まで鳴り始めたから動くに動けなくて、もう少し雨が弱くなったら人の多そうなところに行こうと思ってたら、今度は自転車タクシーみたいなおじさんが近づいて来て、乗らないか的な事を言ってきた。基本的にあまりお金使いたくないから、断った。すごい笑顔で自転車を降りて近づいて来て、いきなり顎をつかまれてキスされそうになった。かなりびっくりして思いっきり相手を押したので未遂。むこうはそのままへらへらしながらバイバイって去って行った。
全くよくわからなかった。中南米人の陽気な挨拶なのか、でもそんなことは今までになかったし、明らかにこっちがNOと言っている、いい顔もしていない。態度が「なんだこいつ」みたいな感じで去っていたわけでもないから、ちょっとしたノリだったのだろうか。とりあえず、私はそのことがあってからキューバにいる男性が全員怖くなった。
それを見かねたのか、近くに住むおばあさんが、私を手招きして自分の家に入れてくれた。簡単に入るもんじゃないと思ったけど、その場にいるのが危険に感じたからすぐに入って、雨がやむのを待った。おばあさん、当然英語をちょっともわからない、私は英語しかしゃべれないと伝えてみたものの、スペイン語でずっと話しかけて来て、あまりに通じないから若干苛ついているのがわかった。どうにかわかる単語で話せる事は無いかと家を見渡すと、皇居周辺の写真がなぜか飾ってあった。これは日本だというのをどうにか伝えるとちょっと嬉しそうだった、でもその後の質問が全く意味不明だったから会話なりたたず、これはもうおばあさんが怒鳴りだしそうな感じすらした時に、雨が若干弱まったからダッシュでメインの通りに逃げた。

これが私がキューバにもう1人で行きたくない理由だった。人によってはそれは挨拶というかもしれないが、そういう感じじゃなかったし、なんだかどういう気持ちで受け止めていいかわからなくなったのと、町行く人にチーナと言われまくることが重なって、怖くなった。唯一本当によかったのは、泊まっている家のチュチュとサンドラという家主が本当にいい人だったこと、それがなかったら救われなかったかもしれない。

これを機会に学んだのは、折りたたみ傘は雨が降らなそうでも持ち歩け。
このエントリーをはてなブックマークに追加

0 件のコメント:

コメントを投稿