失くなった荷物がだいたい48時間以内に見つかるという話もあったが、結局48時間経っても荷物が見つかることがなかった。48時間以内に見つからなければ、持ち主不明の何万ものバッグの闇に葬り去られるという噂もあり、不安に。
事あるごとに現在の荷物の状況をサイトで確認しては、何も動きがないこと、それに特にできることもないことに落胆するから、ここはもう失くなったと思ってリセットし、荷物を買い直した方がいいような気がしてきていた。
しかし餞別にもらったものなども入っていて、そういうものが失くなってしまう可能性を考えると諦めるわけにもいかず。もやもやと過ごしていた。
買い直す場合でも航空会社からいくらか補償されるはずなのだが、その金額をメールで問い合わせても答えは返ってこず、電話も一向に繋がらないという状況だった。
他にできることがないかと考えた結果フィンエアーの公式ヘルプTwitterに連絡することを思いついた。連絡して見たらあっという間に返事が来て、補償金額について教えてもらい、さらに別の問い合わせ先も教えてくれたのであった。Twitterが一番まともな対応をするとは時代の変化を感じる。
その後色々なやりとりがあり、そのやりとりもかなり返事が来なかったり、サイトの不具合でこちらの情報が送られてなかったり、かなり大変だったが、完了し、もし荷物が見つかったら日本に送ることを決めた。
そんなわけで全てを新しく買うことになった。ブダペスト周辺のショッピングモールには全て行った気がする。電車のフリーパス買っておいてよかったなと思う。買い物と観光を並行してやった。
いろんなところに行ったため、いろんな路線に乗れてそれはそれでよかったかも。ブダペストは電車が結構かわいいのだ。
もともと第二次世界大戦後から1989年までは旧ソ連の支配下にあり、建物のデザインに社会主義っぽさが残っている感じがするのは気のせいだろうか。
ハンガリーの歴史は行くまではほぼ知らなかったのだが、恐怖政治と支配の歴史という感じだ。第一次世界大戦の敗戦国になり、第二次世界大戦中はドイツの影響を受けた元からあった矢十字党というファシズム政党がハンガリーのユダヤ人をアウシュビッツに大量に送り、ほぼ全員亡くなっているし、ハンガリー国内でも大量に虐殺されている。敗戦後は先ほど書いた通り旧ソ連に支配され、反社会主義運動で民衆が蜂起したが、ソ連軍に鎮圧され何千人も亡くなっているし、25万人が難民になったという。独立したのは1989年、そこからEU加盟が2004年と結構最近の出来事。
日本で学んでいると、第二次世界大戦、それ以後のヨーロッパの世界史は選択してなければ全く分からなくなってしまうと思う。
そしてブダペストには恐怖の館という観光地がある。
この建物は当時、矢十字党の本部があったところであり、旧ソ連支配時代には秘密警察があったという建物だ。
ここはハンガリーが受けた恐怖政治と支配の歴史を順に追って学ぶことができる場所。中の写真は一切禁止なので撮ってないけど、歴史の説明、虐殺の映像や写真、生存者のインタビューなどが続き、英語だけれどもそれに関する説明の資料も無料でもらうことができ、しっかり見たら半日かかるくらいのボリュームがあるところ。
あと演出がすごくて、建物の中はずっとおどろおどろしい音楽がかかっていて、照明なども工夫されている。単に歴史を学ぶ資料館ではなく、見る人が体感できる場所になっている。最後は独立したところまで描かれるから、そこだけ明るい音楽に明るい照明となっていて、涙が出るような気持ちになった。
流石に全部英語だと100%の理解はできないけど、事前に歴史を知った上で行くとより具体的に理解できて良いと思う。入場は2,000フォリント(約840円 ※100フォリント=42円)
そしてドナウ川沿いには死者の靴というモニュメントがある。
第二次世界大戦中にハンガリーに住むユダヤ人をこの川岸で射殺したという場所。靴は高級品だったため、靴を脱いで並ぶように言われ、そのまま撃たれてドナウ川に流れて行ったそうだ。ここでは約2000人が殺されたそうだ。
あとはその流れでシナゴーク(ユダヤ教の教会)も見に行った。ヨーロッパで一番大きいそうだ。中に入れるはずだったんだが、その日は何かがあり入れなくて残念。
ここの庭は虐殺されたユダヤ人のお墓がある。
ブダペストは美しいがそれだけじゃないことは、行ってみないと知ろうともしなかっただろうと思った。なんのきっかけでもいいから世界でどんなことが起きたのか、そして起きているのかを知ること、知りたいときにちゃんと知れることができる今が本当に幸せなんだと思うのであった。
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事あるごとに現在の荷物の状況をサイトで確認しては、何も動きがないこと、それに特にできることもないことに落胆するから、ここはもう失くなったと思ってリセットし、荷物を買い直した方がいいような気がしてきていた。
しかし餞別にもらったものなども入っていて、そういうものが失くなってしまう可能性を考えると諦めるわけにもいかず。もやもやと過ごしていた。
買い直す場合でも航空会社からいくらか補償されるはずなのだが、その金額をメールで問い合わせても答えは返ってこず、電話も一向に繋がらないという状況だった。
他にできることがないかと考えた結果フィンエアーの公式ヘルプTwitterに連絡することを思いついた。連絡して見たらあっという間に返事が来て、補償金額について教えてもらい、さらに別の問い合わせ先も教えてくれたのであった。Twitterが一番まともな対応をするとは時代の変化を感じる。
その後色々なやりとりがあり、そのやりとりもかなり返事が来なかったり、サイトの不具合でこちらの情報が送られてなかったり、かなり大変だったが、完了し、もし荷物が見つかったら日本に送ることを決めた。
そんなわけで全てを新しく買うことになった。ブダペスト周辺のショッピングモールには全て行った気がする。電車のフリーパス買っておいてよかったなと思う。買い物と観光を並行してやった。
いろんなところに行ったため、いろんな路線に乗れてそれはそれでよかったかも。ブダペストは電車が結構かわいいのだ。
もともと第二次世界大戦後から1989年までは旧ソ連の支配下にあり、建物のデザインに社会主義っぽさが残っている感じがするのは気のせいだろうか。
ハンガリーの歴史は行くまではほぼ知らなかったのだが、恐怖政治と支配の歴史という感じだ。第一次世界大戦の敗戦国になり、第二次世界大戦中はドイツの影響を受けた元からあった矢十字党というファシズム政党がハンガリーのユダヤ人をアウシュビッツに大量に送り、ほぼ全員亡くなっているし、ハンガリー国内でも大量に虐殺されている。敗戦後は先ほど書いた通り旧ソ連に支配され、反社会主義運動で民衆が蜂起したが、ソ連軍に鎮圧され何千人も亡くなっているし、25万人が難民になったという。独立したのは1989年、そこからEU加盟が2004年と結構最近の出来事。
日本で学んでいると、第二次世界大戦、それ以後のヨーロッパの世界史は選択してなければ全く分からなくなってしまうと思う。
そしてブダペストには恐怖の館という観光地がある。
この建物は当時、矢十字党の本部があったところであり、旧ソ連支配時代には秘密警察があったという建物だ。
ここはハンガリーが受けた恐怖政治と支配の歴史を順に追って学ぶことができる場所。中の写真は一切禁止なので撮ってないけど、歴史の説明、虐殺の映像や写真、生存者のインタビューなどが続き、英語だけれどもそれに関する説明の資料も無料でもらうことができ、しっかり見たら半日かかるくらいのボリュームがあるところ。
あと演出がすごくて、建物の中はずっとおどろおどろしい音楽がかかっていて、照明なども工夫されている。単に歴史を学ぶ資料館ではなく、見る人が体感できる場所になっている。最後は独立したところまで描かれるから、そこだけ明るい音楽に明るい照明となっていて、涙が出るような気持ちになった。
流石に全部英語だと100%の理解はできないけど、事前に歴史を知った上で行くとより具体的に理解できて良いと思う。入場は2,000フォリント(約840円 ※100フォリント=42円)
そしてドナウ川沿いには死者の靴というモニュメントがある。
第二次世界大戦中にハンガリーに住むユダヤ人をこの川岸で射殺したという場所。靴は高級品だったため、靴を脱いで並ぶように言われ、そのまま撃たれてドナウ川に流れて行ったそうだ。ここでは約2000人が殺されたそうだ。
あとはその流れでシナゴーク(ユダヤ教の教会)も見に行った。ヨーロッパで一番大きいそうだ。中に入れるはずだったんだが、その日は何かがあり入れなくて残念。
ここの庭は虐殺されたユダヤ人のお墓がある。
ブダペストは美しいがそれだけじゃないことは、行ってみないと知ろうともしなかっただろうと思った。なんのきっかけでもいいから世界でどんなことが起きたのか、そして起きているのかを知ること、知りたいときにちゃんと知れることができる今が本当に幸せなんだと思うのであった。
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