アンマン(Amman)で合流した友達が、空港でもらったパンフレットにダナ(Dana)という聞いたことのない町が載っていた。石造りの町。
私はヨルダンでは死海にいってペトラ遺跡(映画インディ・ジョーンズが撮影された遺跡)行ければいいやと思っていたから、友達がそこに行ってみたいと言ったときは、その2つの場所に行けるのならばあとは何でもいいって積極的でも消極的でもない感じで行くことにした。
しかしそのダナという町というか小さな村は、私のなかではヨルダンで一番好きな場所になった。
アンマンからならば空港やイスラエルに行くバスターミナルではない、別のターミナルへ向かうセルビス乗り場へ向かう。キングフセインモスクの裏の裏の道くらいあり、カディシア(Qadsiyya)行きたいと言えばわかるはず。アルファベットを読めない人もいるので、アラブ語で場所の名前を見せられるようにしておくととても楽。
セルビス乗り場からバスターミナルまで1人0.5ディナール(約70円 ※1ディナール=140円)。大型バスが沢山停まっている、割と大きいバスターミナル。
バスは人が集まったら出発する。10時前にターミナル着いていたけど、1時間くらいそのあと待った。
ダナは交通の便が悪い。直通がなく近くまではいけるが、本数も少ない。バスで行くならば時間に余裕があったほうがいい。お金があるならタクシーで。
カディシア行きに乗っても途中で降りてそこからは30分くらい歩く。もしくはタフィラ(Tafilah)行きに乗り、タフィラからタクシーかヒッチハイクでカディシアまで。
途中の休憩。砂漠だ。
そしてダナ村の近くに到着。ここからは歩き。
山に囲まれている場所。すごく静か。そして羊の群れ。
バスを降りるとダナのホテルの客引きの子どもたち。話に乗らずに村を目指して歩いた。村までは一本道でずっと下り坂だが、それなりに急なので辛い。しばらくすると今度は大人が車でやってきてホテルを見るだけでいいからと、車に乗るように言われる。
まだ誰も信じられない、ということでまた話に乗らずに歩くけど、意外と遠かった。村が遠い。
ということでその後あっさり車に乗った。お金の請求もなかったし、ホテルも紹介されたところではないところにしたけど、何も言われなかった。
ダナ村に入ってすぐにそこが気に入った。石造りの建物、小さい商店とレストランが1軒ずつ、ホテルも2軒だけ。小さいモスクがあって、あとは全部廃墟。本当にこじんまりとしている場所。
一時期は無人になったが500年前から存在している村らしく、今は自然保護地区になっている。人が住んでいるというよりは、ダナに来る人のためだけに存在している人がいるという感じだ。
そして村を抜けて目の前に現れる景色。これがすごい。
ずっと向こうまで続く谷があって、周りも全部岩山で、こういう場所って本当に静かで耳が痛くなるというか、ここにきてやっと自分に残っていたインドのざわついた感じからさよならした。
ダナ、すばらしい。
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