タンザニアの東側にザンジバル(Zanzibar)という島がある。
もしかしたら私が旅してきた中で島だけでいうと一番好きかもしれない。
アフリカでずっと気を張ってきて、しかも最後にアルーシャの旅行会社の人と一悶着あり、疲れていた。
そんな中でザンジバルは本当に気持ちが落ち着いた。アフリカの旅では宿泊を含む滞在をするのはここが最後だが、ここが最後の場所でよかったと思う。
タンザニアの内陸はキリスト教が多いのだが、ザンジバルはタンザニアに属しているが9割がイスラム教だという。
歴史的にはいろいろな国の支配を経てきたので、アラブやヨーロッパの文化が混じっており、石造りの家々が並ぶのが、最初に私が訪れたストーンタウン(Stone Town)である。
タンザニアのアルーシャ(Arusha)からザンジバルまではLCCを利用して、40分くらいで到着。飛行機を降りてすぐに南国独特の風が吹いてきて、それだけでテンションが上がった。
一応入国審査的な感じでノートに名前やパスポート番号を書かされた。荷物は係りの人が飛行機から1つずつ運んでくるような、小さい空港だ。
タクシーでストーンタウンの宿に向かう。ザンジバル独立記念日の祭りをやっている時期だと言っていた。
ストーンタウンは小さな路地が入り組んでいて、迷路のようになっている。宿の屋上からその姿を見ると、今まで行ってきたいろいろな町を思い出した。インドのバラナシや、モロッコのフェズ、私はこういうごちゃっとしたところが結構好きなんだと思う。
本当にいろいろなところに行ってきたけれども、まだまだ見たことがないところがあると思うと、また別のところにもいきたいと、この時は思った。
迷路をうろうろと、迷うように、海があるはずのほうへ向かって歩いていると、たくさんの道行く人が「ハロー」とか「ジャンボ」とか話しかけてくれた。
店の勧誘じゃない、本当に旅人に対するただの挨拶というのが嬉しかった。アルーシャで怯え過ぎていたからというのもあるが。
海へ出た。商業船がたくさん停まっていたが、海が青かった。
ザンジバルを出た後は、ケニアのナイロビ経由でニューヨークへ行くことになっていた。ザンジバルからナイロビの飛行機を取らなくてはいけなくて、そのためにWifiのあるレストランに入り、久々にビールを飲んだ。
まともな食事もとっていなかったため、中華料理屋を見つけて存分に食べた。ナイロビまでのチケットを確保できたので、10日間ザンジバル滞在だ。
程よく暑くて、ホテルの部屋のファンが気持ちよくて、うっかり寝落ちすると、早朝にコーランが聞こえてきて、コーランを聞くこと自体も久々だ。なんだか本当にいい場所に来たと思った。
ストーンタウンはまた戻るから、すぐに次の目的地のヌングイへ行った。
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