2013-02-11

長かった南北アメリカ大陸の旅が終わる(雑談)

2012年12月18日成田空港を出発して初めてのアメリカ合衆国、ニューヨークへ降りたった。
初めて見たタイムズスクエアが色鮮やかすぎて心躍った。初めて海外に来たみたいな感覚だった。
そこで年越しして、フィラデルフィア、ワシントン、ピッツバーグを経てカナダ・トロントへ。ナイアガラの滝は大量のコンクリートが流し込まれているみたいにしか見えなくて、すごかった。

そこからシカゴ、移動の日が−7度で大雪、初めての長距離移動は夜行列車でニューオリンズへ。温かくて音楽に溢れていて、ご飯がおいしかった。
ヒューストンで宇宙に憧れ、エルパソでメキシコとの国境を見た、メキシコに行った後に思い返してみると、国境沿いはほぼメキシコだったな。
ラスベガスで若干カジノを楽しんで、グランドキャニオンでは静かすぎて耳が痛かった。
サンフランシスコでできた良い友達と将来を語り、シアトルでも素敵な友達ができた、初めて会ったのにお互いの家族を思いやれた。
オーランドに飛行機で飛んで、1人でディズニーワールドに入り浸り、今度は必ず姉妹でこようと思った。

夜行列車が夜中のホームに入ってくるときの遠くから響いてくる鉄道の音、夜が明ける前にひっそりカーテンから見る朝日が昇るところ、何も無い大地に夕日が沈んで、列車や色々な物の影がなくなっていく時、旅の始めだからこそそういうことがとても新鮮だった。


合衆国から急にボリビア・ラパスへ。何もかもが違っていた。今思うと朝方3時に到着する飛行機から1人でタクシーまで町のホテルまで行くなんて危ないよなあ、と。いい意味でも悪い意味でも何もわかってなかった。
町の標高が富士山くらいあるけど高山病にはかからなかったし、そこからボロボロのバスでウユニまで。
360度鏡面の世界で興奮して、高地という事を忘れて走った。
ラパスでブラジルのビザを苦労して取得して、サンタクルスへ。バスで寝てると警察が入って来て荷物チェックされてびっくりした。
そのころはほぼスペイン語もわかってなかったし、そういうことがよくある事というのもわからなかったから。
この旅のメインは南米だろうと思っていた、色々考えてみても自分の知っている知識の中から、そこがどういうところかが想像できなかったから。ラパスはとても気に入った場所だった、町行く人の顔が今でも思い浮かぶ。深い皺を刻み、違う世界で行きて来た人たちだといくことがよくわかった。


サンバの季節に合わせてブラジルへ。サンパウロから夜行バスでリオデジャネイロへ。思ったより道路が整備されていたこと、リオデジャネイロは中心部は都会であったことに驚いた。
サンバの前日からお祭りが始まっていて、有名なサンボードロモでのカーニバルよりも町のそこら中で行われているカーニバルやバンドを見ている方がおもしろかった。
そして未来みたいな町ブラジリア、海でキャンプしたレシフェ。レシフェで友達になった子達が「カーニバルが終わると新年がやってきたような気がする」と言った。
思ったより知り合った子達が英語をしゃべれて、Facebookを使いこなしていた事も意外な事実だった。
白い砂丘を見に行ったサンルイス、強盗にあったマナウス、アマゾンではハンモック吊るしてジャングルで寝た。
フォズドイグアスで見たイグアスの滝は正直ナイアガラの滝よりもずっとすごかった。自然にあれができたなんて信じられなかった。


フォズドイグアスの隣町のプエルトイグアスに普通の路面バスで国境をこえて行き、またイグアスの滝を見る。
夜中までカフェが賑わっているブエノスアイレス、世界の果てウシュアイアで1000km先にある南極を夢見た。
そこからはチリとアルゼンチンを行き来してパタゴニア地方の自然を楽しんだ。ただただすごい、自然がここまで生きていると思う事はなかった。
ウシュアイアからプンタアレーナス、プエルトナタレス、エルカラファテ、アルゼンチン最後はバリローチェだった。


バリローチェからチリのプエルトモンへ。ここまでくるともうバスで国境越えすることに驚きを感じなくなっていた。
陸続きの隣に違う国があるということ、今までに無い感覚。
プエルトモンでシーフードを楽しみ、旅中初めての泥酔、サンティアゴでは良い友達ができた。チリは人が本当に優しく、偏見のまなざしをほぼ感じなかった。
イースター島で毎日モアイ越しに沈む夕日をビール飲みながら眺め、セレナ、アタカマ、アリカを抜けてペルーへ。


プーノでは藁で浮かぶ島を訪れ、クスコで靴を作ってもらった、ペルー料理がとてもおいしいという事に気づく。
マチュピチュは言葉にならず、山から下をずっと見下ろしていた。
リマでは友達に再会、小型セスナでナスカの地上絵、トルヒーヨで偽札事件が起こるものの、素晴らしい出会いで解決された。


続いてエクアドル、色様々は街並をみて、ガラパゴス諸島へ。
見た事が無い生物たち、異様な場所にきたと思った。やはり全ての事において行ってみないことにはわからない。
キトで数日すごしてコロンビア・ボゴタへ。コロンビアは危険を感じてすぐに出国、まだ見ぬ国。


グアテマラ・フローレスでティカル遺跡、大きすぎた。
アンティグア、パナハッツェル。ずっとグアテマラの素朴さに心奪われていた。


メキシコ・サンクリストバルのまだグアテマラとあまり変わらない雰囲気、メキシコシティは余計に都会に見えた。
メリダでUFOを探したけど見つからず、カンクンが思ったよりずっとリゾート地だった事に少しがっかりした。


キューバは映画の世界だった、今思うと起こった事も街並も。
やっぱりそんなに甘くない色んな事が起きた、いやな気持ちになることも、とてもいい思い出になったことも。


約7ヶ月南北アメリカ大陸にいた。その中で南米に約5ヶ月。
それでもまだ足りない、それぞれの国でもっと見てみたいところもある。
貧しい人も多い、そうでも無い人も結構いる、いってみなくてはわからなかったこと。中南米に高いビルがあるなんて思ってなかったから。
人のパワーや魅力がすごい、自然もすごい、食べ物も結構おいしかった。行ってみると色んな事をもっとシンプルに簡単に考えてもいいのかもしれないと思う。小さな事で不安を感じたりする必要がないのかもしれないとも思う。人生観は変わらないけど、プラスの要素が沢山あった。行ってみて本当に良かったと思っている。色んな偏見や不安が足を前に進ませないのであれば、行ってしまった方が一歩飛び出してみてよかったと思うと思う。
ただ旅する時に注意する点は多々ある、でもそれを気をつけていても事件に巻き込まれる事もあるだろう。それを考えた上で行くしかない。私は何も大きな不幸なことが起きなかった事を幸せだと思うしかないと思った。

沢山のいい人に出会い助けてもらった、強盗にも会ったけど、それをカバーするくらいいい事はあった。
世の中にいい人は多いけど、数少ない悪い人が本当に悪すぎるのだろうと思うくらい。

今でもよく聞かれる質問「どこが一番よかったか」。
まだ答えは決められないけど、それはやはり南米のどこかのいつかの瞬間である。

旅はここからヨーロッパへ渡り、少しだけモロッコへ。
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2 件のコメント:

  1. 本当によくぞご無事で。よかった。。
    貴重な体験たくさんしたね。。
    なんか抱きしめてあげたいぐらい感動しました。
    ひとまわりもふたまわりも成長されたあなたに
    いつか会える日を楽しみにしています。。


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