キト(Quito)にある赤道記念碑(La Mitad del Mundo)を見たものの、本物の緯度0度地点じゃないということで、次の日あらためて緯度0度を探しに行った。赤道記念碑のすぐそばにあるので行き方は前回と同じ。
前回は場所がわからなくて、公式のHPもあるけど場所はいまいちあやふや。色々なブログを読んでみるけどいまいちわからないし、Googleに登録されている地点もなぜかいくつかあって結局わからないまままた出発。とりあえず近いという事だけはわかっていたので。
まあわからない時は人に聞くのが一番ということで、着いてすぐに場所がわかった。赤道記念碑を背にして左側に続く道を、道沿いに歩いて行くと「MUSEO SOLAR INTI-NAN(赤道博物館)」と看板があるのですぐわかる。歩いて数分だったと思う。
見た感じは日本の田舎にあるちょっとカオスな博物館という雰囲気。入場料は4ドル(約320円 ※1ドル=80円)。結構人で賑わっていて、英語ガイドグループとスペイン語ガイドグループにわかれて、ガイド付きで施設を周る。
そして本物の緯度0度地点に!!
なんと嬉しそうな私・・。ちなみに両手の親指を立てるのは、北半球と南半球からの重力をそこでうけるためとか、そんな説明された。それ以降常に写真はこのポーズになった。
地球儀を置くとさらに現実味が。
ここでは緯度0度地点を見る事をできるのもそうだけど、赤道ならではの実験が色々できてとても面白い。まずは水を流す実験。動画で撮ったので、写真はないのだけど、こういう空の桶に水を流す。
赤道直下だと重力が真下に働くため、水が渦をつくらずにまっすぐに落ちる。北半球だと反時計回り、南半球だと時計回りに水が渦をつくって落ちるのだった。実験結果はまさにその通りで、少し移動しただけで顕著に結果が現れる。
そして次は卵を立てる実験。同じく重力が真下に働くので、釘の上に卵を立てられるというもの。
そして本当に立った!
実際は赤道直下ではなくても卵はがんばれば立つらしい。でもすごい器用な人じゃないと難しいという話で、ここではほんの数分で卵を立てられるっということ。自然に卵が起き上がる訳ではない。でもここでも来客者の成功率は50%だとか。ここで卵を立てられるという話は前から聞いていたので、ちゃんと立てられてすごく感動した。
次は赤道を歩いてみるという実験。目をつぶって両手を例のポーズにして、まっすぐ歩けるかどうかというもの。
赤道に立って、目をつぶった瞬間に重力が自分にのしかかる感じがした。本当にこれはびっくり。これはもうぜひ体験してほしいというか、目をつぶっただけで、自分が全く違う世界にいる気がした。ちょっと怖い。
しかし相変わらずとても楽しそうな私・・・。結果はまっすぐ歩けない。歩こうとすると、足が全然まっすぐ進めないの。左右にふらふらして結局目を開けてしまう。まさかこんなに歩けないとは、と思ってすごく面白かった。この実験は目をあけてやれば、別にまっすぐ歩ける。目で見えているものが脳に伝わる力がむしろすごいなとも思った。
あとは弱い力でものを下に押すことができる実験とか、色々体感できることが沢山あって、すごく面白かった。この博物館は他にもエクアドルの民族の生活を色々な資料とともに説明もしてくれて、なかなか興味深かった。実際緯度0度地点というのはもちろん世界中にあるわけだけど、エクアドルがその場所として挙げられやすい理由は、標高が一番高いからと言っていた。
最後に赤道直下で卵を立てられたという証明と、スタンプを押してもらい、またキトのホテルへ戻ったのだった。この日はそのままコロンビアに移動。
キト滞在:2012年5月23日〜25日
さっき記事を書くために色々見ていたら、こんな他の人の記事を発見。実はこの博物館も本当の緯度0度地点ではないとか・・・。もう何がほんとかわからないところが南米っぽいということで、私としてはなにも後悔はないな、と。
http://mota2008.blog25.fc2.com/blog-entry-135.html
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