マラガ(Malaga)から飛行機でバルセロナ(Barcelona)へ。
バルセロナの空港から町の中心部へは一番安い行き方で国鉄Renfeに乗ることにした。
バルセロナ空港はかなり広くて、Renfeの乗り場はLCC専用のターミナル2に循環バス(無料)に乗って移動する。そこから電車のマーク案内に沿って行けば駅には簡単に着くがちょっと遠い。
切符を買おうと並んでいたら、見知らぬカップルから話しかけられて、どうやらチケットが余っているからくれるというのでそのままもらった。チケットの仕組みもいまいちわかっていなかったのと、突然で驚いたからまともにお礼を言えたかどうかも怪しい。
そのチケットはマドリッド同様、複数人で1枚を使えて、10回Renfeや地下鉄など公共交通機関に乗れるというチケットだった。一人片道4ユーロ(約532円 ※1ユーロ=133円)はかかるので大変ありがたく、もっとちゃんとお礼を言えばよかったと思った。
ホテルに荷物を置いてすぐにサグラダファミリアを観に行った。内部の見学は別日に予約していたから、外観だけ。
そして一番の目当てはサグラダファミリアの近くのシーフード料理屋だった。
La Paradeta Sagrada Familia (地図)
このお店はシーフードを量り売りして、指定の料理に仕上げて出してくれる。
言葉がわからなくても注文可能だ。指差しで目の前に並ぶ魚介類をさすと、「ソテー?フライ?」などその魚介をどう料理するか(つまりどう料理できるか)というのを聞いてくれる。量も人数に合わせて適当にしてくれるから、特に心配はいらない。そしてこれがどの料理もかなり美味しくて、ここも滞在中に2回行ってしまった。
バルセロナに来たのは2回目だったが、思ったより街並みを覚えていなかった。海辺の町だけどその時はイギリスの海辺に住んでいたからわざわざ見にはいかなかったから、今回は海まで行ってみた。
マラガほど気温的な暖かさはないのだが、まだまだ海にはたくさん人がいた。
この頃のバルセロナはちょうどカタルーニャ独立に関する選挙が行われた直後で、まだ少しバルセロナ市庁舎前で抗議をする人たちはいたが、少し落ち着いた後だったように思った。
スペインはもともと17の自治州に分かれていて、その中でバルセロナが所在しているエリア一帯をカタルーニャ州と呼ぶ。
そもそもカタルーニャは987年に君主国として生まれ、主権を持って独自の文化・言語・歴史を持っている。その後スペインが統一された際に、カタルーニャ地方に対する自治権が奪われたが、その後の歴史でも自治権を持ったり、スペインそのものの政治によってまた奪われたりと、独自の文化を尊重されない時期も長くあった。
その後近代では、特に抑圧されていたフランシスコ・フランコ政権が終わり、全ての州が独自の議会と政府を持ち、独自の政策を展開できるようになったのだ。
問題が顕著に現れるようになったのは2010年頃で、観光資源の多いバルセロナがあるカタルーニャ州は中央政府に納める税金は多額になっているにも関わらず、政府からの還元が少ないということ、それに加えてスペイン中央政府がカタルーニャを軽視する発言をしたことが発端となり、これまでずっと独立に関する運動は行われて来ていた。
ちょうど訪れた2017年。10月に独立の是非を問う住民投票が行われ、投票率が4割(中央政府の妨害により選挙に行けなかった人が約15%いた)、その中で賛成が9割という結果だったが、投票率の低さから住民の意思を反映してないとして、中央政府から違憲とされてしまった。
しかしカタルーニャ自治州の首相プッチダモン率いる州議会は独立宣言をし、それを中央政府から違法とされ自治州の政治家たちが逮捕・更迭されたのだ。かなりニュースなどで報道されていた時期だ。そして中央政府による、カタルーニャ地方への自治権の停止(今は解除されている)があったちょうど後くらいにバルセロナに行った。
町中には独立を支持する人たちによるベランダへのカタルーニャの旗の掲揚。Siと書いてある旗を掲げたり。Siというのはスペイン語でYesの意味で、独立に賛成だということを表している。
ちなみに現在(2019年)まさに当時の政治家や活動家の裁判が行われているところ。独立運動自体は特に大きな進展を見せてはいない。
バルセロナにいて思ったのは、独立運動は何か特別なことではなく、そもそもそこに生きている人たちの根底に自分たちはカタルーニャに生きているという気持ちがあるだけな気がした。町のいたるところでカタルーニャ語を見たし、ベランダでの意思表示もかなりの数だった。
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バルセロナの空港から町の中心部へは一番安い行き方で国鉄Renfeに乗ることにした。
バルセロナ空港はかなり広くて、Renfeの乗り場はLCC専用のターミナル2に循環バス(無料)に乗って移動する。そこから電車のマーク案内に沿って行けば駅には簡単に着くがちょっと遠い。
切符を買おうと並んでいたら、見知らぬカップルから話しかけられて、どうやらチケットが余っているからくれるというのでそのままもらった。チケットの仕組みもいまいちわかっていなかったのと、突然で驚いたからまともにお礼を言えたかどうかも怪しい。
そのチケットはマドリッド同様、複数人で1枚を使えて、10回Renfeや地下鉄など公共交通機関に乗れるというチケットだった。一人片道4ユーロ(約532円 ※1ユーロ=133円)はかかるので大変ありがたく、もっとちゃんとお礼を言えばよかったと思った。
ホテルに荷物を置いてすぐにサグラダファミリアを観に行った。内部の見学は別日に予約していたから、外観だけ。
そして一番の目当てはサグラダファミリアの近くのシーフード料理屋だった。
La Paradeta Sagrada Familia (地図)
このお店はシーフードを量り売りして、指定の料理に仕上げて出してくれる。
言葉がわからなくても注文可能だ。指差しで目の前に並ぶ魚介類をさすと、「ソテー?フライ?」などその魚介をどう料理するか(つまりどう料理できるか)というのを聞いてくれる。量も人数に合わせて適当にしてくれるから、特に心配はいらない。そしてこれがどの料理もかなり美味しくて、ここも滞在中に2回行ってしまった。
バルセロナに来たのは2回目だったが、思ったより街並みを覚えていなかった。海辺の町だけどその時はイギリスの海辺に住んでいたからわざわざ見にはいかなかったから、今回は海まで行ってみた。
マラガほど気温的な暖かさはないのだが、まだまだ海にはたくさん人がいた。
この頃のバルセロナはちょうどカタルーニャ独立に関する選挙が行われた直後で、まだ少しバルセロナ市庁舎前で抗議をする人たちはいたが、少し落ち着いた後だったように思った。
スペインはもともと17の自治州に分かれていて、その中でバルセロナが所在しているエリア一帯をカタルーニャ州と呼ぶ。
そもそもカタルーニャは987年に君主国として生まれ、主権を持って独自の文化・言語・歴史を持っている。その後スペインが統一された際に、カタルーニャ地方に対する自治権が奪われたが、その後の歴史でも自治権を持ったり、スペインそのものの政治によってまた奪われたりと、独自の文化を尊重されない時期も長くあった。
その後近代では、特に抑圧されていたフランシスコ・フランコ政権が終わり、全ての州が独自の議会と政府を持ち、独自の政策を展開できるようになったのだ。
問題が顕著に現れるようになったのは2010年頃で、観光資源の多いバルセロナがあるカタルーニャ州は中央政府に納める税金は多額になっているにも関わらず、政府からの還元が少ないということ、それに加えてスペイン中央政府がカタルーニャを軽視する発言をしたことが発端となり、これまでずっと独立に関する運動は行われて来ていた。
ちょうど訪れた2017年。10月に独立の是非を問う住民投票が行われ、投票率が4割(中央政府の妨害により選挙に行けなかった人が約15%いた)、その中で賛成が9割という結果だったが、投票率の低さから住民の意思を反映してないとして、中央政府から違憲とされてしまった。
しかしカタルーニャ自治州の首相プッチダモン率いる州議会は独立宣言をし、それを中央政府から違法とされ自治州の政治家たちが逮捕・更迭されたのだ。かなりニュースなどで報道されていた時期だ。そして中央政府による、カタルーニャ地方への自治権の停止(今は解除されている)があったちょうど後くらいにバルセロナに行った。
町中には独立を支持する人たちによるベランダへのカタルーニャの旗の掲揚。Siと書いてある旗を掲げたり。Siというのはスペイン語でYesの意味で、独立に賛成だということを表している。
ちなみに現在(2019年)まさに当時の政治家や活動家の裁判が行われているところ。独立運動自体は特に大きな進展を見せてはいない。
バルセロナにいて思ったのは、独立運動は何か特別なことではなく、そもそもそこに生きている人たちの根底に自分たちはカタルーニャに生きているという気持ちがあるだけな気がした。町のいたるところでカタルーニャ語を見たし、ベランダでの意思表示もかなりの数だった。