2013-03-08

どうにかアフリカ大陸へ

スペインを後にして初めてのアフリカ大陸進出、モロッコへ。
RyanairというLCCを利用したが、結構甘く見ていて大変だった。全部注意書きに書いてある事なのだけど、なんとなく緩い感じで通してくれると思っていた。

まず困ったのは、チェックインまでが長い。LCCだからか、あまりチェックインに人員を割いていないようで、長蛇の列に対して1人、途中から2人になって対応したが、色々各客で問題が起きるからいっこうに進まない。利用するなら早めに並ぶ事をお勧めする。
やっとチェックインの順番がまわって来たと思ったら、チケットをプリントアウトしていないから60ユーロ(約6000円 ※1€=100円)かかると言われた。プリントアウトしろとは書いてあったけど、スマホの画面みせればいいでしょうと思っていたのが大間違い。そこはシビアだった。
プリントアウトできるところがあるか聞いてみると、空港内に使用できる機能が限られたPCのようなものが置いてあるらしくそれを使えとの事。

全部スペイン語で説明が書いてあるPCで、1€で10分。悪戦苦闘しながらどうにかEチケットの届いているメールを開いたものの、時間切れになったり、プリントアウトの仕方が分からなかったり、読む必要があるところが画面から見切れてたり、両替機がなくて最後の1€だったところでどうにかプリントアウトできた。
だいたい近くにインターフォンのようなヘルプデスクへつながるものがあるにも関わらず、ヘルプデスクの人に英語が出来るか聞いたら、答えがNOっていうひどい仕打ち。

早めに空港に行っていたからよかったものの、ぎりぎりだったらモロッコにはいけなかったな。注意書きはちゃんと読んで、守るという当たり前の事をやらないといけないという教訓になった。

そして荷物は機内にあずけるのが35€。チケット購入時に申し込みをしておく必要がある。それ以外に機内持ち込みができるのは1つで、さらに荷物の大きさが決まっていて、その大きさに関してもかなりシビアにやっていた。
私は普通のリュックだから問題なかったものの、ちょっとだけ大きさがオーバーしている人はなんとキャリーバッグのタイヤ部分をその場で破壊して持ち込んでいた。お金払えば持ち込めるんだけどね、せっかくLCCに乗ってるからそれはしたくない。
あずける荷物は20kgまでで、それを超えるとさらにお金がかかる。私はどうにか19.50kgでセーフ。オーバーした人はその場でバッグをあけて、いらない物捨てたり、服を着込んだり、そういうことがあるからチェックインがなかなか進まないのね・・・。

で、やっと初のアフリカ大陸モロッコはタンジェ(Tanger)へ到着。
アラビア語!

全然わからない!英語の表記とアイコンがなければ終わってた。アイコンってある程度世界共通なのってすごいことだね。

入国審査はパスポート渡して、何も聞かれずに終わり、余っていたユーロをモロッコのお金ディルハム(DH)に両替した。治安がよくわからないから、空港からタクシーでホテルまで向かった。

メディナという旧市街に泊まるためタクシーがメディナに入っていくのだけど、本当に車1台通れるのが奇跡のような狭さで、この門をくぐったときは本当に驚いた。

町に出てすぐに「全然違うところに来た」ということに心躍った。初めてどこかに行った時に思いっきりその場の空気を吸い込みたくなるような、なんか目をいつもよりもっと開きたくなるような、そんな感じ。
中南米ともヨーロッパとも、どことも違う初めての場所に来たと思った。




ちょうど時期はラマダン前で、ラマダンの時に食べるお菓子のにおいが町に充満し、メディナの狭い路地を行ったり来たりして迷路に迷い込んだ。
イスラムの国だから女性の肌の露出がないはずだが、普通の洋服にスカーフなしの人がいたり、たまに派手な女性を見つけるとタンジェはまだスペインに近いからイスラム色が濃くないのかなあと思ったりした。
町にある拡声器から祈りの時間をづける音楽のようにしか聞こえないアラビア語のアナウンスが流れていた。

スペインのうるさいホテルに泊まっていたから思ったより疲れていて、せっかく着いたけどすぐに寝た。たまに拡声器の声が聞こえて起きて、結局あまり眠れず、さらになぜかその日の夜は外からずっとお祭りのような音楽と子どもの騒ぐ声が聞こえていた。
モロッコの旅が始まる。


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