2017-03-05

タンザニアに向けて珍道中

宿で出会ったオランダ人カップルと共にタンザニアに向けて出発することになった。朝6時に集合して、出発。ミニバス乗り場まで歩いていき、ムズズ行きバスに乗るつもりで歩いていると、ちょうどムズズ方面に行くバスをつかまえられたので乗り込んだ。

バスといってもワゴン車で、1列に4名乗っていつもの通りぎゅうぎゅう。乗り込むとき、足元に気をつけるように言われてみて見ると、今さっき湖で穫ったのであろう小魚が箱一杯敷き詰められていた。
気をつけろと言われても足の踏み場もない。箱の上に板を置いてもらい、そこに自分の足を乗せることにした。車が生魚のにおいで溢れていたが、それがおかしくて楽しかった。

約1時間くらいでムズズ(Mzuzu)に到着。800マラウイクワチャ(約200円 ※100マラウイクワチャ=25円)。

次はカロンガ(Karonga)行きのミニバスに乗る。基本的にミニバスは車が満席になったら出発するから、時間が決まっていない。同じ行き先のバスはいくつかあり、きっと政治があるのであろう、先に人が集まっていても、なかなか出発しなかったりもする。
私たちが乗ったバスがまさにそれで、集客係はずっとおしゃべりしてるし、全然人が集まらない。1時間くらい待たされた。国境越えしたい私たちは焦り始めて、オランダ人カップルの女性のほうが他のバスで出発しそうなのがあるか見てくると言って出て行った。

少しすると戻って来て、カロンガ行きの別のバスを見つけたから行こう、と強引に荷物を下ろしてそのバスに向かう。
すると運転手が焦って、今すぐ出るから待って、と呼び止めるが、カップルは振り向きもしない。私はただ着いていくだけだ。

すると次の瞬間、私たちが元々乗っていたバスの集客係が、私たちが新しく見つけたバスに飛び込んで、なぜか大暴れ。椅子をバスから外そうとして、バスの中で飛びはねている。それを見た仲間なのかなんなのか分からない人が、ばっ!っとそのバスに乗り込んで一緒に大暴れ。軽い乱闘状態になった。
私はまだバスに乗ってないからその様子をみて、唖然。よくわからないけどカップルは大笑い。

結果、新しく見つけたバスに乗っていた乗客を全て奪い、戻って来て、私たちは元々乗っていたバスに乗せられてようやく出発した。結果オーライというか、なんだろう、何がおきたかよく分からなかったが、出発してよかった。

バスが出発して約4時間、昼過ぎにカロンガに到着。2500マラウイクワチャ(約625円)。バスは相変わらず狭かったが、マラウイの人たちが旅行者の私たちをすごく気遣ってくれた。大丈夫か?とか何か適当な話を振ってくれたり、優しい。
バスを途中で乗り降りする人を見ているととても興味深かった。見たこともないでかいきのこや生魚を荷物にぶらさげていたり。あのきのこ、なんだったんだろう。

カロンガに到着してすぐに、ソングウェ(Songwe)という国境の街に向かった。バスは待たずにすぐ出発した。
タンザニアから来ていた子どもたちが乗っていて。アジア人の私に興味津々。日本から来たと言ったら、「パスポート持ってるの!?」ってすごく驚かれた。お母さんが「パスポート持ってないとここにも来れないでしょ」ってつっこんでて、車内は和やかなままソングウェに到着した。カロンガから1時間くらいだった。

バタバタ過ぎて1枚も写真がない。

このときまだだいたい14時くらいだった。
オランダ人カップルが、「ものすごくスムーズにここまでこれたから時間が余っている、マラウイクワチャも余っているしこれは他の国では価値がない。ビールでも飲まないか」と言って近くの屋台に入った。


マラウイクワチャは価値が低いから、他の国で両替しようとしても、ほぼ意味がないというか使った方が得なくらいだった。
私たちは自分が持っている全てのマラウイクワチャをだして、これがなくなるまで飲もうと決めた。

屋台で売っている牛串と、カールスバーグをひたすら注文した。
ビールは1本400マラウイクワチャ(約100円)だった。安い。

飲んでいる間なんども、このまま一緒に旅をしないかと誘われた。しかもカップルだからどちらかは嫌がっているかもしれないと空気を読もうとしたが、本当に2人とももう少し一緒に旅をしたいと思ってくれているようだった。
確かにここまで楽しかった。人数が多いことでのメリットもあるし、稀にある気が合う人なんだなって思った。でも私の旅の期間と予算がもうぎりぎりだったから、断った。

それでもこういう体験が出来て本当に良かったと思う。
1人4-5本ビールを飲んで、ほろ酔いで国境へ向かった。

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