2019-12-27

キラウエア火山

活火山は今までの旅中に2回(グアテマラのパカヤ火山とガラパゴス諸島のシエラネグラ火山)見に行ったが、どれもマグマが吹き出しているところではなかったので、カルデラをわりと近くから見たり、熱気でマシュマロを焼いたりして楽しかったのだが、せっかくハワイに来たのだからマグマが吹き出し、溶岩が流れているところを見たいと思った。

ハワイ島は活火山が2つあり、現在も地下では溶岩が流れ続けて海まで出て来ている。流れ出た溶岩が固まっていくため、島の面積は年々広くなっていっているそうだ。
溶岩が海に流れてくるところを船で接近しながら見るLava Tourというのがあり、最初はそれに参加しようかなと思っていたが、流れ出て来たものを見るだけなのは自分が見たいものとは違うと思ってやめた。(そして2018年には接近した船に溶岩の塊が当たって重傷者を出すという事故があったから、今なら余計に選ばないと思う)

というわけでのんびりとハワイ火山国立公園へ行くことにした。車がないから民宿ヒロの車で連れてってもらうツアーを申し込んだ。入場料なども含めて100ドル(約11,200円 ※1ドル=112円)。

最初は火山とは関係なく、マカダミアナッツのお土産で有名なマウナロアの工場へ。実際マウナロアはハワイ火山国立公園にある火山の名前でもある。
マウナロア

工場までの長い道の両脇は全てマカダミアナッツの木だそうで、その広さに驚いた。写真じゃわかりにくいが、背の高い木の後ろにとにかくずっと畑が広がっている。
マカダミアナッツ畑
マカダミアナッツの実はめちゃくちゃ硬くて2重構造になっているそうだ。実際に足で思い切り踏みつけても割れなかった。
工場の裏に庭があって、ハワイ独特の植物が色々あったりして、そういうのを見るのもなかなか楽しかった。

そしてハワイ火山国立公園へ。先ほど名前の出たマウナロア火山と、キラウエア火山の二つが並んでおり、そこ全体が国立公園になっている。
今回見に行くのはキラウエア火山だ。夜にならないとマグマの様子は見えないけど、まずは明るいうちに一度行った。

公園に入ると蒸気が吹き出ているところなどもあり、草が生え草原になっているところもあり、その中に急に溶岩で固まった黒い土地が現れる。真ん中に火口があるのがわかる。まだ煙が出ているだけという見た目。
キラウエア火山

ハワイにはたくさんの神話があるが、このキラウエア火山にはペレという女神の神話がある。ペレは火山の神様だが、自由奔放で凶暴、そして美しいと言われている。火山が噴火するときにはペレが怒ったから、というのがハワイでは通説らしい。

火口の周辺にはオヒアレフアという木がたくさん植わっていた。
オヒアレフア
この木にもペレに関する神話があり、オヒアとレフアという恋人がいたが、ペレがオヒアに一目惚れして求愛したが断られてしまい、怒ってオヒアを木に変えてしまった。
レフアはオヒアを想い深い悲しみに暮れていたため、それを見てかわいそうに思ったペレがレフアをオヒアの木の花に変えてやり、二人はずっと一緒にいることができた、という話だ。
めでたしめでたしっぽいけどよく考えたらペレの奔放さを際立たせる話でもある。

この火口以外にも国立公園にはたくさんのスポットがある。続いて行ったのはサーストン溶岩トンネル。
ここは溶岩が流れて行くうちに外側が外気に触れて固まり、中が空洞になったことで洞窟になった場所らしい。宿のオーナーが説明してくれたが、なぜそうなるのかあまりよくわからなかった。
サーストン溶岩トンネル

この周辺は全部シダで覆われていて、洞窟の中にもシダの根っこが入り込んでいた。シダがすごすぎて全然違う世界に来たみたい。
サーストン溶岩トンネルのシダ

国立公園の中を走っている間に、この火山からなる土地の仕組みを少しだけ教えてもらった。火口から海に向かって地下を溶岩が通り、海に出て土地が広がる。その通った跡に地下が空洞になり地表が陥没してしまうところがいくつもあるそうだ。
キラウエア火山のクレーター

そして車で公園内にある海岸沿いに向かった。この辺りはほとんど溶岩混じりの土地だ。
ハワイ火山国立公園

海辺に出ると、そこは溶岩が海に流れ出た場所だった。溶岩が海に当たり、中側だけが空洞になりアーチ状になっている。
ホレイシーアーチ

公園内はかなり広いから色々見て回っているだけで夕方になってしまう。そして暗くなったので再度火口付近へ。真っ暗な中に赤く火が灯っているようだった。まさにマグマが吹き出している色だ。こんなに赤いのかと純粋に驚く。
キラウエア火山火口
暗いから写真は難しかったが、実際に目で見ると遠いけども、火に魅せられる気持ちがわかるくらい魅力的な場所だった。旅の中で何度も自然に魅せられて、そこに神様が宿ると信じられる気持ちは理解できる。そしてここでも火に神様が宿ると言われるのは分かる気がした。

火口が見えるポイントの近くには資料館があり、火山の成り立ちやペレについても色々説明があり面白い。ペレの髪の毛と呼ばれる、噴火時に溶岩が空気に触れると作られる物質も展示されていた。
ペレの髪の毛

私が行ったのは2017年の12月だが、その後2018年5月にこのキラウエア火山は噴火し大きな被害をもたらした。ペレは何に怒ったのだろう。

この日は本当に唯一天候に恵まれた日だったからよかった。火口から帰るときに土砂降りの雨に会い、前が見えないくらい降っていたので車が怖かった。

この前日マウナケアという山に星空観測に行った。オニヅカセンターという標高2800mくらいのところだから天気が悪くても、ここまでくれば大体星は観れると言われていた。しかし全くの曇りだったのだ。天気系でこんなについていないことは滅多にないのだが、宿の人に「もう一度来てということじゃないか」と言われてそう思うことにした。

マウナケアではシルバーソードという世界でハワイとヒマラヤにしかないという植物を見た。実物は本当に銀色で驚く。
シルバーソード

写真はないが、ここでも神を祀るような場所があったりと、本当にハワイとその自然と神様の結びつきみたいなものを色々感じた。日本も自然と神様の結びつきって色々なところであって、そういうところも日本人移民がこちらに来たときに心地よさを感じる一つでもあったのかもしれない。

ヒロ滞在:2017年11月29日〜12月3日

2019-12-26

自転車で行くヒロ

実際ヒロ(Hilo)に滞在していた時は雨が降ったり止んだりの日がずっと続いていた。天気予報的にも快晴の日がなさそうだったから、晴れ間を見つけて出かけるというのを繰り返していた。

雨上がりの空は吸い込まれそうだった。晴れてる時は最高だ。
ヒロの空

大雨が降った日、見たことのない警報が携帯に表示された。
iPhoneの警報画面
鉄砲水!?どこからどう来るのかもわからなくて、警報が終わっても怖すぎて外に出られなかった。
だいたいどこに行っても天気に恵まれて来たから、ハワイ島に来てから悪天候が続くのは自分でも意外だった。でもその日はたまたま急にパソコンが壊れて、なぜかOSからインストールし直すという自体に陥っていた。だからちょうど良かったのかも、と思うことに。

雨が止んだらすぐに自転車を借りて出かけた。Suisanの近くのリリウオカラニ公園には日本庭園や鳥居があった。日本人町の名残であえて作られたのだろうか。
リリウオカラニ公園

もう少しまじかで海を見たくて、ケアウカハビーチパークというところまで行ってみた。天気が悪くて全く綺麗ではなかった。
ケアウハカビーチパーク

せっかく来たから海に近づいてみると、何かがすっと顔を出したのが見えた。よくよく見るとウミガメがこっちに泳いで来ていたのだった。ウミガメが近くまで寄ってくれたから泳いでる姿を見て満足。
ハワイ島のウミガメ

続いてヒロのダウンタウン方面へ行き、そこからさらに虹の滝と呼ばれる場所へ。自転車とはいえ、坂が続く道でちょっと辛かった。
本来なら水量がそこまでないため、細長く水が落ちているはずなのだが、連日の雨ですごいことに。
虹の滝
宿の人も最近行ったという話をしてて、あんな姿は見たことがないと言っていた。
天気は悪いが気温は高い。自転車は楽しいけど、ほんとに汗だくだった。

ダウンタウンは滞在中に何度か行った。背の低い木造の建物が並んでいて、すごくレトロな町並みだった。人があまりいないと本当に町として機能しているのかしら、と思ってしまうくらいだったが、休みの日には少し活気があったし、一軒一軒よく見るとおしゃれなお店も多かった。
ヒロダウンタウン

ヒロダウンタウン2
アイスランドでロストバゲッジしてから夏服は持っていなかったから、ハワイ用に夏服を調達した。

近くではファーマーズマーケットもやっていた。野菜や植物が南国な感じで面白かった。あとはお土産向けのクラフト商品が多い。
ヒロのファーマーズマーケット

ハワイ諸島のいたるところに大きなガジュマルの木がある。それにどこで出会っても魅入ってしまうくらい大きくてどこか美しかった。
ガジュマルの木

ちなみに日立のCMで使われているモンキーポッドという木も結構あって、CMのはハワイのオアフ島にあるらしいが、規模は小さいもののハワイ島のもなかなか素敵。
モンキーポッド

最後はハワイを統治したカメハメハ大王の像でも見て帰ろうと、ワイロア州立公園へ。ここは昔もう一つ栄えた日本人町で、新町と呼ばれていた場所の跡地でもある。
ここも同様に2回の津波に襲われて町が壊滅し、2度と人が住んではいけない場所に指定され公園になったのだ。
カメハメハ大王の像

自転車で回れる場所はだいたいこんな感じ。
やっぱり天気が良くないと、全ての印象がちょっと変わるけど、ハワイ島はすぐに自然を感じられるところが多くて、結構好きになった。